実録!ホストクラブの裏側・Vol.4「求人編」

imgs11

 

ホストクラブの求人情報。

第4回目を迎えたホストクラブの裏側シリーズ。

 

今回のテーマは「求人」についてです。

 

ホストクラブが、

店で働いてくれる人材を確保する方法は

主にこの3つになります。

 

1・働いてるホストやお客さんの友達を紹介してもらう

2・街中や出会い系でスカウト

3・求人広告をうつ

 

1と2に関しては言わずもがななんですが、

今回は3の求人について、

お話させていただきます。

 

 

まず、求人誌に掲載する給与欄。

 

これはほとんどのお店が誇張して書いてます。

 

「時給5,000円~!」

 

ないない。

それは売れてるホストの給料を、

時給換算しただけ。

 

最近では、

「最低保証給あり!」と記載しているお店も

だいぶ増えてきましたね。

 

ちなみに僕がやってた店は、

真実味を増やして求人を見ている人の

食いつきを促すために、

「時給2,000円~」と書いてました。

 

そうすると、

求人誌に書いてある数字を

真に受けて入店してくる

人たちがもちろんいる訳です。

 

わざわざ面接に来てくれた人に対して、

面接担当をしているホストはこう言います。

 

「あーあれ嘘だから。

ホストの給料は完全歩合制だよ。

でも頑張れば時給5,000円どころか、

それ以上も稼げる世界なんだよ。

 

ほら、あそこにいるアイツいるでしょ?

あの子なんてまだ入店2ヶ月目なのに、

もう売上70万突破してるんだよね。

給料にして大体30万ちょっとはもらえる訳か・・・。

すごいな。普通に働くの嫌になるよね(笑)

 

どう?うちで頑張ってやってみない?

キミ、素質あるよ。俺が保証する。」

 

とまあ、こんな感じで面接に来てくれた人を

上手く丸め込む訳です。

 

僕の店でも面接時に似たようなことを

やっていましたが、

色々な人間を面接して思ったことは、

「あの時給って本当にもらえるんですか?」

と最初に聞いてくる奴は絶対に売れませんでした。

 

しかも、問題児だったりすることが多かったです。

 

面接の時に「金・金」言う人間に

ろくな奴はいないって誰か言ってましたが、

ほんとにその通りだなと思いましたね。

 

ホストってかっこ良くないとなれないの?

ちなみにこれは関西だけなのかもしれませんが、

ホストクラブは基本的に誰でも雇います。

 

どんなに顔がまずくても、

どんなに痛々しくても、

どんなに太ってても、

どんなにハゲ散らかってても、

どんなにおっさんだとしても、

誰でも雇います。

 

とりあえず誰が売れるか分からないから、

来る者は拒むなということです。

 

歩合制だから、

働く人間が増えるということは

ホストの頭数も増えるので、

店側にとってはメリットしか無い訳ですね。

 

しかしそれが仇になることはもちろんあります。

 

信じられないような話ですが、僕が店を始めた頃は

本人確認もせずにホストを入店させるお店がたくさんありました。

 

履歴書に書いてある情報だけを鵜呑みにして、

人間を雇っていた訳です。

 

誰でも雇っていると起こる不始末。

よく問題になっていたのが、

窃盗と未成年の雇用について。

 

窃盗に関しては、

誰かの財布からお金を抜いたりとか、

同僚の私物をパクるなど、

とにかく手癖の悪いやつがするんですよね。

 

そのまま飛ばれることもあるので、

探そうとしても履歴書に書いてある住所は

嘘だったということが多々ある訳です。

 

未成年問題に関してはこんな感じです。

 

雇っていたホストが

外で問題を起こして逮捕されてしまい、

調べてみたら未成年だった。

 

ということは、実はよくある話なんです。

 

そうすると、

取り調べの時に捕まったホストが

働いてるお店の名前を言ってしまうと、

今度はそのホストクラブに被害が及ぶ訳ですよ。

 

そう、営業停止処分です。

 

未成年と知らずに雇っていようが、

知ってて雇っていようが、

法律違反にはかわりありませんからね。

 

僕が最初に働いていたお店でも、

それが原因で過去に営業停止処分になった

ことがあると言ってました。

 

未成年のことを業界用語で

「ミテコ(身分証・提示・できない子の略)」

というんですが、そのお店の代表が

僕にこう話してましたね。

 

「シゲんとこの店は人雇うときに

年カク(年齢確認)ちゃんとしいや。

ミテコだけはほんまに何しよるか分からんから、

どんなに使えそうな奴でも

ミテコて分かったらマジで雇わん方がええ。

 

ほんま営業停止なったらきっついで。

停止期間中の仮店舗借りるお金もやけど、

ほんまにきついのはそこちゃうねん。

 

仮店舗で無許可で営業してんの

デコ(警察)にバレたらまたえらいことやし、

常にヒヤヒヤしてなあかんねん。

だからミテコを雇うのだけは止めときや。」

 

僕は代表の言葉通り、

店をやっている間は未成年を雇うことだけは

絶対にしませんでしたね。

 

でも一度だけ、

本気で悩んだことがあったんです。

 

めちゃめちゃ使えそうな16歳の男の子が

どうしてもうちで働きたいと言ってきたことがあるんですよ。

 

その時はスタッフ不足で

頭を抱えていた時期だったので、

「コイツ、雇おうかな・・・。」と

心がグラつきましたが、なんとか思いとどまりました。

 

結果的に僕の判断は正しかったことが

後から証明されたんですが、

その16歳の子は3ヶ月後に傷害事件を起こして、

逮捕されてしまったんですね。

 

彼はその時キャバクラのボーイをやっていたんですが、

店の中で事件を起こしてしまったんですよ。

 

お客が支払いの時になって

「料金が高すぎる」と

長時間にかけてゴネ出したので、

イライラして殴ってしまったんだとか。

 

そのお客が店を出た後、

直で警察にかけ込んでしまったので、

お店の中で逮捕されてしまったそうです。

 

もちろんそのキャバクラは営業停止。

 

もしかしたら、

うちで雇っていればそんなことにはならず

大丈夫だったかもしれないけど、

そればかりは分からないことですからね。

 

法律でダメだと言われていることは、

しないに越したことはありません。

 

誰でも雇っていると、もちろんヤバい人も来る。

最近では最低保証給を出すお店が増えたので、

さすがに誰でも雇うことは無くなっているかも

しれませんが。

 

そういえば、とあるホストクラブの店長が

「誰でも雇う」というシステムのせいで

どえらい目に遭ったと言ってました。

 

見るからに目つきはおかしいし、

腕にはリスカした痕が山盛りあった男性を

雇ったことがあるそうなんですが、

とにかく大変だったそうです。

 

接客中になにも面白い話をしていないのに

いきなり高笑いしだすわ、

 

リスカ痕がかゆいのか血が出るまで掻きむしるわ、

 

何も飛んでないのに色んなところを目で追うわで、

 

お客さんも従業員も、全員ドン引きすることが多かったそうな。

 

そして極めつけは、

「ああああああああ!

俺はもうダメだああああああ!」

と叫んで、厨房で包丁を振り回し、

そのまま店を出て飛んだらしいです。

 

店長

「いや~。クビにするのもあれなんで、

飛んでくれて良かったですよ。」

 

いやいやいや、

そこは早い目にクビにしましょうよ。

 

最近では最低保証給を出すお店が増えたので、

さすがに誰でも雇うシステムは

無くなりつつあるかもしれません。

 

最初に人件費がかからないことが、

ホストクラブ運営での強みだったのに、

それでは働く人間がだんだんと

確保できなくなってきたんでしょうね。

 

僕が初めてホストやった時、

保証があるお店か無いお店かだったら、

あるお店選んでたもんなあ。

 

当時は完全歩合制が当たり前だったので、

今からホストやり始める子は

恵まれているなあと思いますよ。

 

 

☆続きはこちらから☆

 

☆喜びの声多数!あなたの人生と恋愛に革命が起きる!リアライフマネジメントはこちらから☆

 

☆リアライフマネジメントQ&Aはコチラ☆

 

☆藤本シゲユキ・著書一覧☆