実録!ホストクラブの裏側・Vol.8「営業パターン編」

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さて、久しぶりのこのシリーズですが、

今回はズバリ、ホストの営業方法について

お話しさせていただきましょう。

 

現在アナタの好きな男性がホストだったとして、

「私のことを一体どう思っているんだろう?」

と不安に思われている方は、参考にされてはいかがでしょうか。

 

1・色営

甘い言葉を囁いて女性客をその気にさせたり、

イチャイチャして恋人気分を味わってもらう

言わずと知れた「色恋営業」と呼ばれる営業方法です。

 

業界では「色営」や「色恋」と略されて使わることが多く、

色営をかけられて足繁くお店に足を運ぶ女性のことを

「色カノ」と言います。

 

まず色営ができないホストは仕事ができないのと一緒で、

「自分、なんでホストやってるん?」

と言いたくなってしまうほど、

この営業方法はホストの基本中の基本と言っていいでしょう。

 

ちなみにまだお店に来る頻度がすくない女性客に対し

色営をかけることを、

「色をかける」「色恋する」と言います。

 

女性客に色をかけるのが下手なホストは

媚びるような態度になってしまい、

結果的に相手を調子に乗らせることになってしまうので、

いつの間にか主導権を奪われている場合が多いですね。

 




 

2・趣味営

自分の好みの女性客ばかりをお客さんにする営業方法です。

 

趣味営を生業とするホストは、

よほど女性の好みが偏っていないかぎり同期や後輩のホストから

「可愛いお客さんばっかでいいなあ」と羨ましがられることが多い。

 

でも趣味営に走りやすいホストは

プロに徹しきれていない部分も多いので、

売上としては平均ぐらいの人がほとんどだったりします。

 

3・本営

女性客を「本命の彼女」として扱う営業方法です。

 

「俺と付き合ってくれ。」とか

「俺はお前のことが本当に好きなんだ」という切り口で

女性客をますますその気にさせるため、

今まで自分のことを色カノだと思っていた女性は

一気に勘違いしてしまう場合が多い。

 

本営をかけられている女性客のことを、

業界では「本カノ」と呼びます。

 

ちなみに色営と本営のちがいは、

「付き合っている事実」があるかないかで

判断されることが多いですね。

 

女性客が不安がらないよう本命の彼女だと思わせるために

デートをしたり自宅に呼んだりするのも本営の特徴で、

この営業方法が上手いホストは、

「本当に付き合っている感」を演出するのが非常に上手いです。

 

元ホストの僕から見ても、

「そこまでされたら、そら本命やと思ってまうわ!」

というぐらい巧みに本営をかけるホストがゴロゴロと存在します。

 

4・友営

友達のように接する営業方法です。

 

ホストクラブに来る女性客は

色恋を求めて来ている人ばかりではないので、

このタイプの女性に間違って色営をかけてしまうと、

それ以降お店に来なくなることも。

 

そして色営をするのに抵抗があるチキンホストは

友営だけで成り上がろうと最初は頑張るのですが、

そもそも色営ができないという時点で

ホストとしてやっていく覚悟が致命的に欠如しているので、

ほとんどの場合が売れません。

 

ちなみに、

「私、あそこの店の○○とはツレやねん!」

という女性客がたまにいましたが、

よくよく話を聞いてみると出会いはお店。

 

「それは友達ちゃうで。自分、ただの客やで。

ほんまの友達やったらお金つかわせへんで。」

と心の中で思っていたのはいい思い出です。

 

5・オラ営

オラオラ営業の略。

 

女性客を煽りまくったり偉そうに接したりする営業方法です。

 

オラ営が得意なホストは

「オレ様アピール」と「俺のためにできんだろ?アピール」がすごいので、

オラ営が好きな女性客はたちまち骨抜きにされてしまい、

自ら風俗で働いたり身の丈に合わない大金を

なんとか工面しようとしたりします。

 

オラ営で稼いでいる先輩ホストを見て憧れ、

新人や後輩ホストもオラ営を真似しようとするのですが、

「ドS」でいることがかっこいいと思ってしまっているので、

ただ偉そうにしているだけのデリカシーがないホストとして

終わってしまう場合が多い。

 

そもそもドSの定義を間違っている男性が本当に多いですが、

偉そうにして人の嫌がることを強要したり

無茶ぶりしたりするのがSじゃねーよと言いたい。

 

Mが求めているものを敏感に察知して、

奉仕できるのがS。

 

自称ドS野郎は出直してこいってことです。

 

6・枕

言わずと知れた、

女性客とセックスをしてお店に来させるように仕向ける枕営業の略です。

 

芸能界では定期的にこの枕営業が糾弾されることがありますが、

ホストにとってはただの日常。

 

最近では「枕禁止店」が増えたらしいのですが、

現状を知る友人いわく

「言わないだけでみんなやってるよ」とのことです。

 

ちなみに枕をするタイミングについてですが、

あまり信頼関係が築けていない初期の状態で

女性客を身体を重ねてしまうと、

高確率でお店に来なくなってしまいます。

 

こうなってしまう原因のひとつとして、

女性客がホストに見返りを要求することが多くなり、

それに耐え切れなくなったホストが雑な扱いをするからです。

 

ほかの理由としては、

「こんな簡単に手に入るこの男って、価値がないんじゃ・・・。」

と女性客が考えてしまうことも挙げられますね。

 

7・宿営

女性客の自宅をホテル代わりに使う営業方法です。

 

とはいえ、宿営を使われるほ女性客のとんどの場合が

色カノか本カノなので、

あまり使用頻度の高い言葉ではないでしょう。

 

8・育て

考えようによっては一番極悪なのが、

この育て営業でしょう。

 

お店にまったく来る意思のない女性を、

時間をかけてゆっくりゆっくり洗脳と調教を繰り返し、

太客(お店でたくさんお金を使う女性客のこと)に

仕上げていくという営業方法です。

 

育て営業をするホストの特徴としては、

・「お店に来なくていいよ」と言う

・色営、本営をかける

・おごってくれることが多い

・連絡は基本的にマメである

・自分のことをたくさん話す

といったところでしょうか。

 

この「育て」という営業方法があるせいで、

本気で好きになった女性と愛を育みたいホストは、

お店を辞めるまで相手に信用してもらえないということが

多々あります。

 

それもそのはず、

この育て営業は場合によっては婚姻届けを出してきて

本気度をアピールするぐらいのホストもいるからです。

 

育て営業の見破り方は、

相手がホストでいるかぎり見破ることは難しい。

 

お店を辞めてからでも変わらぬ愛情で接してくれるかどうかが、

判断基準となるでしょう。

 


以上がホストの営業方法になりますが、

さみしさや出会いを求めてホストクラブに行くことは

避けた方が無難ですね。

 

そういった女性は言い方が悪いですが、

ホストにとってはただのカモです。

 

中には数々のホストを手玉にとるような

小悪魔な女性も存在しますが、

彼女たちを真似しようとしてもなかなかできません。

 

だってほとんどプロの手口ですから。

 

まだホストクラブに行ったことがない女性は、

「ああ、こんな世界もあるんだな」と

興味だけで止めておくことをおすすめします。

 

 

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実録!ホストクラブの裏側・Vol.8「営業パターン編」” に対して16件のコメントがあります。

  1. キジバト より:

    お疲れ様です
    ホストシリーズ、楽しく読ませていただきました
    ホストやキャバ嬢など水商売に携わる方々からの恋愛アドバイスを聞いてみたいな~と思って検索したのが、私がこちらのブログを知ったきっかけでした
    軽い気持ちで検索しましたが、まさかこんなに面白くて役に立つブログに出会えるとは思っていなかったので…調べた甲斐がありました!

    知れば知るほど、凄まじい世界ですね…長年売れっ子の方っていますけど、どんな頭の回転してるんだろって見上げてしまいますね

    1. >キジバトさん

      ありがとうございます。

      そう言っていただき本当に光栄です。

      長年の売れっ子は頭の回転も大事ですが、どこまで非情になれるかではないでしょうか。

      ホストで上を目指すのであれば、女性に対して冷酷に徹することができないと難しいですね。

  2. キジバト より:

    こちらこそありがとうございます

    なるほど~非情さですか
    それですといくら実績がある方でも尊敬していいのかどうなんだか…
    職場でのニーズを把握してるという意味では尊敬ですけどね

    そんな彼らも本気で特定の女性に恋をすることもあるのですよね?
    こういう人達はどんな女性に惹かれるのか気になります

    1. >キジバトさん

      彼らも本気になることはあるでしょうが、上の人間からかならず言われることの1つに「女に溺れるな」というのがあるんですよ。

      なので、ホストで上を目指している、もしくはトップに君臨している間は本気にならないよう、自分の感情にストップをかけている人が多いですね。

  3. あや より:

    ホストをしている方を好きになり、諦めるべきかと思いながら諦めきれずいる時にこのサイトにたどり着きました。
    出版されている本も読ませていただき、そういう仕事だからこそ余計な駆け引きなどは裏目に出るのかなと感じております。現状、お店に呼ばれて行くことはありますが代金はこちら持ちです。本命候補ですらないと思っております。そこまで理解をしていますが、彼の言葉を全て信じられてはいませんが、それでも諦めきれません。ホストだからではなく、たまたま好きになった人がホストだったと考えるようにしています。最後まで突き進む覚悟、見届ける覚悟、そして最後がどうであれ受け入れる覚悟をしました。そして一人の女性として、人間として、彼に好きになってもらえるように強くありたいと思います。ありがとうございます!

    1. >あやさん

      ブログを見つけてくださりありがとうございます。

      書籍もご購入いただきありがとうございました。

      水を差すようで申し訳ないのですが、最後まで突き進む覚悟を決められる前に、下記記事を読んでいただければ幸いです。

      http://damasarenaiwa.com/2017/07/17/mu/

      http://damasarenaiwa.com/category/%E4%BA%BA%E9%96%93%E3%81%AE%E3%83%AC%E3%83%99%E3%83%AB%E8%AB%96/

  4. 匿名 より:

    元ホストのバーテンダーからの育て期間って歳月大体どのくらい続きますか??

    1. >匿名さん

      人によります。

  5. 羽沙 より:

    本指って“データ上の本指扱い”と“事実上の本指扱い”に分かれますよね?
    データ上は言葉通り二回目以降の同じ相手を呼んだ場合
    データ上の本指は余程のことがない限りなれるけど事実上の本指はお互いが本指だと思ってないと成立しませんよね?
    どちらか片方が本指じゃないと思っていたら意味がない

    こういうのって“本指にしてください”とか相手に聞いて確認するものなんですか?
    それとも恋人間と同じで本指かどうかの確認も相手の行動で判断ですか?

    1. >羽沙さん

      これはお店のシステムと担当ホストによりますね。

      お店がガチガチにシステムを決めている場合だと、ホストの一存で指名システムを変えることは出来ないですし、逆にお店のシステムがゆるいとホスト次第になります。

      なので、確認をしてもお店とホスト次第で変わってくるのではないでしょうか。

  6. みなみ より:

    数日前に好きな彼がほかの女の人と
    お花見六本木に行っててその前後から
    連絡が素っ気なくなり映画の
    お誘いしたけれどこの前お母さんが
    給料袋無くしたから来月の
    5日以降にホワイトデーのお返しに
    ご飯行こうって言われたんですけど
    その事思い出して言ったら全然
    予定決まらなかったのに
    すぐごめんね(´・ω・`)
    の返事が来ました。
    映画って2千円だし
    脈アリだったら断らずに
    いけると思うと思ったら
    もやもやして悲しくなりました。
    態度に距離があるというか。
    しばらく会わないで連絡も
    取らない方がいいと思いますか?

    1. >みなみさん

      連絡取る取らないの前に、以前から感じていたことですが、彼のことを遊び人と脈がない理由の証拠探しをして、それで納得しておられるようにお見受けしますので、その視点を外さないとまた同じような悩みを抱えるのではないでしょうか。

      なので、僕がなにを言っても納得しないと思いますよ。

  7. A より:

    記事読ませていただきました。
    店外で出会って6回くらい遊んだ帰りに「付き合ってほしい」と言われました。この時点でまだホストだとは知らずOKすると「実はホストしてます。これから忙しくなるから会う時間が少なくなる。店来てくれたら会える」って言われて驚きました。本名なども知ってる関係だったので余計にです。
    ですが、私は「店に行くのは無理」とはっきり言いました。すると「1回だけ来て。仕事してるとこ見てほしい。その後来なくてもいいから」と言われました。
    営業ですよね…正直もっと早くホストだと言ってくれてたら…って感じです

    1. >Aさん

      いろんな営業テクニックがあるので疑いだしたらキリがないのですが、

      >「実はホストしてます。これから忙しくなるから会う時間が少なくなる。店来てくれたら会える」

      「店には絶対に行かない。それに付き合った直後にあんなこと言われたら誰だって信用できないよ。私をお客さんにしたいだけなら他の子あたって。」と言って、それで離れていくようなら完全な営業目的だと思っていいでしょう。

  8. もとこ より:

    藤本さんの「騙されない、、」のブロクを発見して以来、スマホで漫画をみることも忘れ、時間の許す限り かじりついて読ませて頂いております。きっと近々 LINE相談を予約することでしょう。世の中にはホストまでいかなくとも、男女問わず いつの時代も飲み屋の方にハマる人が これほど多いとは、、私にとっては、まさにタイムリーで信用して相談できる人 発見!という感じです。言われることも想像できますが、歯に衣着せぬ物言いで「ズバっ」っと切ってもらうくらいがちょうどいいかと、、LINE相談に申し込みした際は よろしくお願い致します。

    1. >もとこさん

      いつもブログをご覧いただきありがとうございます。

      >世の中にはホストまでいかなくとも、男女問わず いつの時代も飲み屋の方にハマる人が これほど多いとは、、

      人には、「自分は男である」「自分は女である」という実感を得たいがための「性別の承認」を追い求める一面があるので、だから水商売がなくならないんですよね。

      LINEカウンセリングの際は僕の方こそよろしくお願いいたします。

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