恋愛ラボ 「男に逃げ道、それズルくない?」

今回のご相談は、

「どうして男の人って逃げ道がないといけないの?」

という内容です。

 

このご相談に対する回答は、

恋人と衝突することを恐れて恋愛をしてきた女性に

ぜひとも読んでもらいたいです。

 

ちなみに、

相手の男性に納得がいかないことや嫌なことをされたとき

思ったことをちゃんと伝えてそれで向き合ってくれないのであれば、

残念ながらその相手との関係は、遅かれ早かれ破綻します。

 

向き合ってくれない男性って、

恋愛だけじゃなくすべての人間関係で

人と真摯に向き合ってこなかったので、

誰と付き合ってもそれは同じなんですよ。

 

人と向き合ったことがない人間はかならず

「都合の悪いことから逃げる」という性質があるので、

この性質は、思ったことを伝えても伝えなくても

変わらずその男性の中にあるものなので、

今後もそれは変わらない場合がほとんどです。

 

だって、その相手にとっては

向き合わないほうが都合がいいわけだし、

向き合った先に得られるメリットも分からない上に

想像もつかないことなので、

現状維持のまま人と接しているほうが楽なんですよね。

 

だから、向き合っても向き合わなくても、

遅かれ早かれ破綻するというわけです。

 

なので、不義理や不誠実なことばかりする男性と

付き合っていたり追いかけていたりする場合、

今後も思っていることを言わず我慢しつづけるか、

思っていることを言って最終的には

見切りをつけるかの二択になるんですよね。

 

それからこういった場合、

「どうやったら我慢せずに折り合いをつけられますか?」

と言う女性が稀にいらっしゃいますが、

そんな方法なんてどこにもないので

都合のいい答え探しはやめましょう。

 

そんな相手と一緒にいたら我慢もしないといけないし、

一緒にいる女性自身も人と向き合えない人間になっていくだけです。

 

ちなみに、

「不義理や不誠実なことばかりする男性と

上手くやっていく方法はないんだろうか?」

と思った方もいらっしゃるかもしれないので、

念のため書かせていただきます。

 

上手くやっていく方法はないけれど、

そういった男性と付き合ったり追いかけたりしている女性で

相手とちゃんと向き合おうとしている人がなにをしているかというと、

その男性にとって耳が痛いことを、その都度ちゃんと指摘していますね。

 

もちろん伝える際の言い方はありますが、それでも

「そういうことするのやめたほうがいいよ」

「それって良くないことなんじゃないかな」

という感じで、濁さずバシッと言っています。

 

そのとき、向き合ってくれない男性が

どういう態度を取るかというと

ケースバイケースではありますが、

濁して煙に巻く、逆ギレする、逃げる、というように

やっぱり向き合ってくれない場合がほとんどなんです。

 

今まで親に怒られたことがない男性だと

「俺のために言ってくれてんだな」と反省する場合もありますが、

そういったケースはごく僅かだといっていいでしょう。

 

向き合ってくれない相手に対し、

それでも向き合おうとする女性は指摘しつづけます。

 

そして、「これ以上は無理だ」と悟ったとき

自ら別れを切り出したり離れたりしていくんですね。

 

もちろん、そうなる前に相手から離れていくケースも多々あります。

 

その後、相手の男性がどういう変化を遂げるかというと、

やっぱり変わらない場合が圧倒的に多いんです。

 

心から反省して改心する男性も

少数ながらちゃんと存在するのですが、

残念ながら極稀なんですよね。

 

なんだかすごく身も蓋もないことをお話していますが、

何が言いたいのかというと

彼女たちはどんな結果になっても、

「相手とちゃんと向き合った」という実績は残してるんですよ。

 

その経験が、次の恋愛にも活かされて

より良い恋愛ができるための糧になっているというわけです。

 

しかも、向き合った相手が改心してくれれば

それは「人助け」をしたということになるので、

向き合い続けた女性の徳が一気に上がります。

 

「彼に逃げ道を与えないといけない」と言い訳をして

向き合うことから逃げてきた女性は、

逃げ道を与えていたのは相手ではなく

自分自身だったと気づく必要があるのではないでしょうか。

 

今回のご相談内容と回答は下記になりますので、

ぜひともご覧いただけると幸いです。

 

「男に逃げ道、それズルくない?」

■相談者:トリス(28歳/女性/フリーランス)

■相談内容:

古くから言われていることで、どうしても腑に落ちないことがあります。

それは、“男性には逃げ道を与えないといけない”というものです。

私は納得いかないことがあると、恋人ととことん話し合いたいと思うのですが、女友達からは「男の人はしんどくなって逃げちゃうよ」と言われます。

以前、男友達に約束を破られたとき、「それぐらい許してくれてもいいじゃん。なんでも目くじら立てるのはよくない」と言われました。

歴代の彼氏はちゃんと向き合ってくれましたし、もし相手に不義理や不誠実なことをされたら、相手に逃げ道を作るなんて私は考えられません。

筋が通らないことが嫌な私は、厳しすぎるのでしょうか?

 

逃げ道の意味

「男性には逃げ道を与えないといけない」という意味を勘違いしている女性は多いものです。

 

男性でなくても、ときに人は、逃げたいと思う出来事に遭遇する場合があります。

 

たとえば、ここに「仕事を辞めたい人」がいるとします。

この人は、とっくに限界を超えているのに働き続け、パワハラ上司に毎日どやされるわ、体調管理をする余裕もないわで、しょっちゅう体調を崩すんです。

ここまで頑張っている人に、「もっと頑張りなよ!」「あなたならできるよ!」なんて言ってしまっては、この人の逃げる場所がなくなりますよね。

 

今、この人にとって必要なものは、逃げ道です。

 

「そんな仕事辞めなよ!」「ほかにもいい仕事なんてたくさんあるよ!」というような言葉をかけてもらえると、この人は救われるわけです。

 

ほかの例だと、子供が悪さをしてお母さんにこっぴどく怒られているとします。

子供は泣いて許しを乞うているのに、お母さんはそれでも怒ることをやめません。

見かねたお父さんがなにか口をはさもうとすると、「あなたは黙っていてちょうだい!」と一蹴されてしまい、お母さんはおさまらない怒りを子供にぶつけ続けます。

 

今、この子供にとって必要なものも、逃げ道です。

 

お父さんがもっと踏み込んで、「もうそれぐらいでいいじゃないか。わかってるよな?」と子供に救いの手を差し伸べるか、子供が泣いた段階でお母さんが「もうしないでね。わかったならいいよ」と言ってあげたりすると、この子は救われるわけです。

 

彼の逃げ道のはずが、あなたの逃げ道になってない?

「逃げ道を与える」とは、限界を迎えていたり、すでに反省したりしている相手を必要以上に追い詰めないことであり、なんでもかんでも許して見逃すということではないんですよね。

 

この部分を勘違いしている女性が、ものすごく多いのです。

 

実際、不義理や不誠実なことばかりする男性と付き合ったり、そういう男性を追いかけたりしている女性が、いつもひどい扱いを受けているにもかかわらず、文句一つ言わずにずっと我慢しているというケースがよくあります。

彼女たちは、相手に嫌われたくないし、関係性に波風を立てたくないので、「彼に逃げ道を与えないといけない」と問題をすり替えていることが多いのですが、こういった男性の行いを許して見逃していると、どんどん調子に乗られて、なめられるだけです。

子供が悪さばかりするのに、注意しないで放っておいては、どんどん調子に乗るし、親のことをなめるようになってくるのと同じなんですよ。

 

なので、相手に不義理や不誠実なことをされて嫌な思いをしたのであれば、それはちゃんと伝えないといけません。

相手がしっかりと反省して、「ごめん、もうしないよ」と言ってくれたのであれば、そこで許すというのが「逃げ道を与える」ということです。

 

嫌なことをされているのに、なにも言わずに我慢するのは、逃げ道を与えているのではなくて、向き合うことから逃げているだけなのです。

相手じゃなくて、自分に逃げ道を与えているだけなんですよね。

 

自分を貫くことは魅力につながる

今回、“男性に与える逃げ道とは、納得がいかないことや嫌なことをされた場合の容認”と思われているようにお見受けしましたが、お相手の方と「向き合って話し合う」「嫌なことをされたらちゃんと伝える」ということを実践されているのであれば、なんら問題はありません。

 

ちなみに、いくらご友人が意見や主張を述べたとしても、それに流されて考えを曲げる必要はないですよ。

こういった場合に限らず、誰がなんと言おうが、「それは曲げられない」「それは許せない」と思ったことは、貫いたほうがいいのです。

そこを貫けない人ほど、自分の哲学や美学がないということですし、芯がない人に見えるので魅力的ではありません。

 

約束を破った男友達に関しては、どんな些細なことであったとしても、約束を破ったのは向こうなのに、開き直ること自体がおかしな話ですからね。

今までお付き合いされた方たちは、なにか問題が起こっても話し合いに応じてくれるような、向き合う恋愛ができる男性だったのだと思います。

彼らは、あなたの芯の強さに惹かれた部分も大いにあるのではないでしょうか。

 

驚かれるかもしれませんが、向き合う恋愛ができる男性って、実はものすごく少ないんですよ。

ですから、これまでのスタンスを変える必要はないでしょう。

 

ただ、注意すべき点があるとしたら、「言い方」に気をつけることだと僕は思います。

 

どんな場面でも、言い方一つです。話し合いのときや相手に指摘したいときは、感情的にならず、冷静に、「わかってもらうため」の伝え方を忘れないようにしましょう。

いい男性を選ぶ目利きもお持ちのようですので、どうかこの点は心に留めておくようにしてみてください。