実録!ホストクラブの裏側・Vol.2「女の闇編」

7948018_o1

なぜホストの命は短命なのか?

ホストクラブの裏側をお話するこのシリーズ、

前回の記事ではかなりの反響をいただきました。

 

✩前回記事はコチラ!✩

「実録!ホストクラブの裏側・Vol.1」

 

直接メールやFacebookで、男女問わず

沢山のメッセージをもらいましたが、

ホストクラブへ行ったことがない人にとっては

未知の世界なんですね。

 

そりゃそうか。

 

僕も実際に働くまでは、

漫画やドラマで見るぐらいで

本当のホストの世界がどんなものか、

全く分かってなかったですからね。

 

という訳で第二弾、いっちゃいます。

 

 

人気漫画「闇金ウシジマくん」は、

僕の大好きな作品の1つなんですが、

ウシジマくんの台詞でどうしても

忘れられない言葉があります。

 

ホストの寿命が儚くて短いのは、

光り輝くホストより女の闇が深く暗いからだ。

 

初めて目にした時、

的を得てるなあと深く感心したのを覚えています。

 

ホストという職業は、

お酒の飲み過ぎで身体を壊す人が多いから

短命だと思われがちです。

 

後は、新人~売れかけのホストにありがちな、

思ったより稼げないからという甘えがあるから

すぐに辞めちゃうってことですね。

 

しかし僕はどちらかというと、

ウシジマくんの言葉の方に

説得力があるように思えます。

 

なんで的を得てるかと言うと、

ホスト同士のナンバー争いって

あるじゃないですか?

 

「アイツにだけは負けたくない」

「今月こそナンバー1になりたい」

「あの先輩を見返したい」

「いい加減売れたい」

「俺もチヤホヤされたい」

 

このような男の意地に、

女性客を付き合わせることになるからです。

 

最初の方こそ、

「○○がナンバー1になれるように、私がんばるからね!」

なんて応援してくれていた女性も、

時が経つにつれ色んな感情が芽生えてくるんですよ。

 

女性客に無理をさせればさせるほど。

 

だって、ナンバー争いって毎月のことですからね。

 

指名してるホストがナンバー1になった!

 

やった!

 

私がんばった!

 

なんて思ってたら、

「ありがとう!お前のおかげで

No.1獲れたよ!来月も頼むな!」

なんて言われる訳です。

 

当時、僕のお客さんだった女性が、

他店の担当ホストにその台詞を初めて言われた時、

「ラ・イ・ゲ・ツ・モ・・・?

 それって美味しいの・・・?」

って思ったそうです。

 

ホストが売上を上げるためにはどうするのか?

ちなみに女性客に無理をさせるということは、

その女性の収入以上のお金を、

お店で使ってもらわないといけないということ。

 

昼職をしている女性であれば、

まず月々のお給料ではまかないきれない金額です。

 

貯金があっても、いつかは底を尽きます。

 

となるともちろん、

お店に通うためにはもっとお金が必要になりますよね。

 

それが、

「風俗産業で働いてもらう」

ということに繋がる訳です。

 

風俗産業にはもちろん、

キャバクラなどの飲み屋さんも含まれます。

 

昼職をしながら水商売で働きだす女性。

中にはいきなり風俗店で働こうとする女性もいます。

 

飲み屋なら普通の求人誌とかに載ってるんですが、

風俗店の求人に関してはその業界で初めて働く女性にとって、

怪しすぎてどこを選べばいいのか分からないらしいです。

 

なので、

「どこか良いお店あったら紹介してほしい。」

なんて言われる訳ですが、

ホスト側が風俗店を斡旋してしまうと

もちろん犯罪になりますよね。

 

せいぜい、

「こことか有名だし結構良いんじゃないかな?」

なんて言いながらスマホやその手の求人誌を片手に、

女性客と一緒に店探しをするだけです。

 

他店の中には、

女性客に風俗店を斡旋していたホストも居たようですが、

僕がやってた店では絶対に禁止していました。

 

色んな意味でリスク高すぎるからね。

 

ちなみに、

「私、風俗で働く。」

という台詞を女性客から聞き出せた時。

 

ほとんどのホストが、

心の中でガッツポーズをしています。

 

もちろんこの段階で怖気づくホストだって、

中にはいますよ。

 

「やっぱ俺には無理っす!」って。

 

新人ホストとかにありがちですね。

 

当たり前のことですが、

店側はその事態を黙ってる訳にはいきません。

 

代表、幹部、先輩、

色んなホストが怖気づいたホストに対して、

怒ったりなだめたり説得にかかります。

 

「そうだよなあ。あの子かわいそうだもんな。」

なんて言う人間は1人もいません。

 

どのホストクラブも店側の利益が最優先ですからね。

 

お客さんのためを思ってとか言うのであれば、

運営形態は普通のバーでいいわけですから。

 

後に引けず一線を超えてしまったとき、闇も病みも深まる。

とは言っても、

「一度は決意したけど、

風俗で働くのはやっぱり無理。

お店に来るのはちょっと控えよう。」

と考える正常な思考の女性客もいるんです。

 

ちなみにあえて、

「正常な思考」という書き方をしましたが、

これは別に風俗で働く女性を

バカにしている訳ではありません。

 

男のために、しかもホストのために、

仕事を辞めてまで風俗店で働くという選択肢が、

すでに正常ではないんです。

 

そして女性客が本当に風俗店で働いてしまうと、

こっちも中途半端な覚悟ではいられない訳ですよ。

 

いくところまでいかないといけない。

 

もう後に引けないんです。

 

風俗嬢になってしまった女性客は、

もうどっぷりとホストに依存してしまいます。

 

しかも、風俗というお仕事は想像を絶する重労働です。

 

たとえばアナタの周りで、

「この人は生理的に無理!」

と思う男性がいるとしましょう。

 

普通にそういう男性をお客として、

相手にしないといけないんです。

 

しかも、その人よりどぎつい男性

奉仕しなきゃいけない時だってたまにあります。

 

もちろん、紳士な男性やモロ好みの男性も

お客さんで来ることはありますから、

悪いことばかりではないようですが

こういうことは稀だそうです。

 

ですが、好きでもない男性に触られたり

奉仕することを日常的に続けていると、

彼女たちが抱えるストレスは、

想像を絶するものになってきます。

 

仕事中、意味も分からず泣いてしまう時があるんだとか。

 

男性客へのサービス中に、

「気がついたら泣いていた」

なんてことも珍しくないようです。

 

そしてもちろん、

考えなくていいことまで

考えるようになってきます。

 

「私なにやってるんだろ・・・。」

「私のこと、ほんとはどう思ってるんだろ・・・。」

「絶対にアイツを誰にも渡さない。」

「私がここまでやってるんだから、アイツが裏切ったら絶対に許さない。」

 

こういった思考は、

風俗店で働くようになった女性客以外でも、

もちろんあることです。

 

ホストに依存すればするほど。

 

それがウシジマくんの言う

「女性の闇」として、

深く深く心に根付いてしまう訳です。

 

深い闇を抱えてしまった女性客を

仕事で相手にするホストも、

相当なストレスを抱えています。

 

時にはダイレクトに相手の負のオーラを、

感じ取ってしまうことも多々ありますから。

 

売れないホストって、ある意味いい人なのかもしれない。

そしてこれを考えてしまったら、もうダメですね。

 

「俺は人1人の人生を壊してしまっている。」

 

目を逸らしていた色んなことが一気に、

ドーーーッて押しよせてしまう。

 

そのプレッシャーや罪悪感に

つぶされてしまうホストも沢山いましたね。

 

どこのお店でもあることです。

 

それはたとえ売れてなかろうが、

毎日近くで色んなモノを見ているホストも、

例外ではないんですよ。

 

唐突に、ふと考えてしまうんだそうです。

 

「俺、この仕事むいてないな。」って。

 

だから、お酒で身体を壊す以外の理由で、

ホストの寿命が短いと言われるんです。

 

ちなみに今回お話したことは、

一部の売れかけてる~売れてるホストに

限ってのことなので、あしからず。

 

中にはお客さんに無理をさせず、

あるところからしかお金を使わせないような、

良い売れっ子ホストもいると思いますよ。

 

まあ、僕は聞いたこともないし、

見たこともないですけど。

 

今回はいきなり内容がダーク過ぎたので、

次回はホストのお給料のことでも書いてみようかと思います。

 

 

☆続きはこちらから☆

 

☆喜びの声多数!あなたの人生と恋愛に革命が起きる!リアライフマネジメントはこちらから☆

 

☆リアライフマネジメントQ&Aはコチラ☆

 

☆藤本シゲユキ・著書一覧☆

実録!ホストクラブの裏側・Vol.2「女の闇編」” に対して4件のコメントがあります。

  1. maikonun より:

    藤本さんはじめまして。
    こちらの記事を読ませていただいて、ホストクラブやホストにハマってしまう女性達の闇の深さに、正直愕然としました。そして同時にホストの方や女性の業の深さに切なくなりました。

    ホストにハマってしまう女性達というのは、そうならざるを得なかった家庭環境や人生経験など複合的な理由がいくつもあるのかな、とも思いました。

    ビジネス的な視点ではなく、あくまで個人的な願望に過ぎませんが、人生を削ってまでホストにハマってしまうような女性たちが、いつか自分を本当に大切にし、真に心の充足感と幸福感を得られる時が来てほしいなと思います。

    1. >maikonun

      はじめまして。

      ホストクラブに来る女性の8~9割はさみしい女性と言われていますが、元々まったく興味がなかったのに気がつけばハマっていたというケースもよくあります。

      犯罪でもないのにこれほどまでに因果応報が作用する職業も珍しいので、自分の過去は否定しないですが、二度とやりたくない職業第一位です。

  2. ひた より:

    わたしがやらないと決めてることは、
    ギャンブルとホスト、と確か煙草(自分で決めておいて、よく覚えてない)。なんですが、

    今、鈴木涼美さんのオンナの値段という本を読んでいて、
    ホストにはまる風俗嬢の話とかが書いてあって、
    ブログと一緒に読むと、これまた考えさせられます。

    お金で買える愛情(のようなもの?)がそこにあるんですかね。
    が、本当に欲しいものはお金じゃ買えないものですね。

    結局、今日はカフェに行き、お金の計算をしてたのですが、
    前年は全く貯金ができませんでした。
    収入は大分増えたのに!と。
    自分に投資してる部分もありますがね。

    1. >ひたさん

      冷静に考えるといくらお金を使ってもそれで相手の愛が買えるわけではないんですよね。

      そしてお金があるからと言って幸せになるわけでもありません。

      あくまでもボク個人の見解としては、お金は死ぬときに持っていけるものではないので家族に残すとかじゃないかぎり、溜め込みすぎてもどうなんだろうと思ってしまいます。

コメントは受け付けていません。