どんなに誰かを愛しても、「愛した人を幸せにする能力」がなければ不幸になるんだよ論。

with onlineで167回目のコラムがアップされました。

 

今回は、「出産後に関係性が悪くなる夫婦と悪くならない夫婦の“決定的な違い”」 をテーマに執筆いたしました。

 

 

ラブラブカップルだった2人が、結婚後に関係が悪くなるというケースがあるんですよ。

 

なぜこのような現象が起きるのかと言うと、一番多い理由が「育児に対する向き合い方」なんですね。

 

夫である男性が育児に非協力的、もしくはポンコツ状態だと、妻である女性の反感を買い、場合によってはそこから気持ちがどんどん冷めていくというわけです。

 

育児以外の理由で関係が悪くなる理由は、下記動画を参考にしていただけると幸いです。

 

【ラブラブカップルが結婚後に破綻する3つの理由】

 

実は、ラブラブな関係になることができれば、勝手に恋愛が上手くいくと思っている人がかなり多いんですよ。

 

 

このツイートにあるように、誰かとラブラブになれたからと言って自動的に恋愛が上手くいくわけじゃないし、幸せになることが確定しているわけでもないんです。

 

恋愛が上手くいくかどうか、幸せになれるかどうかは、お互いが「愛した人を幸せにする能力」を身につけていることが大前提なんですよ。

 

つまりこの能力が欠如していると、どれだけ誰かのことを好きになっても、幸せになることはできないんですね。

 

そんなわけで今回は、「愛した人を幸せにする能力」をテーマに徹底解説いたします。

 



 

愛に関する3つの能力。

まず、愛に関する能力は3つあるんですよ。

 

愛に関する3つの能力
    • 1・人を愛する能力
    • 2・人から愛される能力
    • 3・愛した人を幸せにする能力

 

一つずつ解説していきます。

 

1・人を愛する能力

これは、人を好きになることができる能力のことです。

 

誰かのことをどうしようもなく好きになることができるのも、この力があってこそです。

 

ただ、サイコパスだと情や共感力を抱くことがないため、恋愛感情を抱くことがないんですよ。

 

なので彼ら彼女らには、異性に性的魅力を感じることはあっても、人を愛する能力が欠如しているのです。

 

ちなみにこの愛する能力というのは、愛するとはどういうことかを分かった上で愛しているのではありません。

 

つまり、その人が思う愛になるんですね。

 

そういった理由から、どうしようもなく好きでも独りよがりな愛になることもあるわけです。

 

2・人から愛される能力

これは、人から好かれる能力のことです。

 

人から愛されて

 

この人のためなら頑張れる!

 

と思わせることができる力でもあります。

 

男性に大事にされることが多い女性や、愛されキャラと言われる人はこの能力に秀でていますね。

 

3・愛した人を幸せにできる能力

3つ目のこの能力が、今回のブログのテーマです。

 

愛した人を幸せにできる能力とは、高収入で何不自由ない暮らしをさせられるとかそういうのじゃありません。

 

この能力には、次の事柄が求められます。

 

愛した人を幸せにできる能力

誠実さ

    • 真摯に真心をこめて嘘偽りなく愛した人に接すること

向き合う

    • なにか問題が起こっても逃げずに解決しようとすること

歩み寄り

    • 愛した人の価値観や気持ちを尊重して持ちつ持たれつの関係を作ること

 

これら3つが掛け合わさったものが、「愛した人を幸せにできる能力」になります。

 

つまり、「人を愛する能力」と「人から愛される能力」がいくら秀でていても、「愛した人を幸せにできる能力」がなければ、幸せにすることもなることもできないんですね。

 

ろくでもない男が女性を幸せにできない理由。

うっかりクズみたいな男と関係を持ってしまった。

 

それから執着してしまい、その男性の本命になろうと頑張ったけど、

 

今は彼女いらない。

今は彼女作る気ない。

 

などと言われ、付き合うことができない。

 

それでも諦められず、ズルズルとセフレ関係が続けていたら、ある日突然相手に彼女ができたことがわかった。

 

こういうケース、枚挙にいとまがないんですよ。

 

ほかのケースだと、長年付き合った彼女と結婚することが決まったとか、新しくできた彼女と電撃婚したという事例も沢山あります。

 

このような男性に対し、次のような気持ちを抱えている女性がかなり多いんですよ。

 

なんで私じゃなかったんだろう…。

選ばれた彼女のことが羨ましい…。

 

結論から申しますと、ろくでもない男性に選ばれた女性は不幸になるだけなので、むしろそんな男に選ばれなくて良かったんですよね。

 

なぜそう言い切れるのかを説明する前に、ろくでもない男、いわゆるクズ男は一体どういう人種なのかを次にまとめてみました。

 

クズ男の定義とは?

 

簡単に言うとクズ男とは、人間性に難があり、人として未熟な上に、不誠実な人間であるということです。

 

上記5つの項目の中でも、「人の気持ちがわからない」「逃げ癖がある」という2点があるだけで、その人に誰かを幸せにできる能力はありません。

 

まず、逃げ癖がある時点で誠実じゃないし、人と向き合うことができないんですよ。

 

なにか都合が悪いことが起こった時点で逃げるし、話し合いもできません。

 

それに、女性を雑に扱える人間に人の気持ちが分かるわけがないじゃないですか。

 

その男性が誰かのことを本気で好きになったとしても、それは一時的なものに過ぎないんですね。

 

燃え上がるような恋愛感情は、大体3ヶ月~半年で落ち着くと言われていまして、燃え上がったあとの恋愛感情自体は長くても2年ぐらいしか持たないのだとか。

 

その理由としては、脳と身体に負担がかかりすぎるから、燃え上がるような恋愛感情をずっと継続することができないんですよ。

 

誰かに恋をするとドーパミンやアドレナリン等の物質が大量に放出されるので、この状態がずっと続くと悪影響が出るのは当たり前なんです。

 

この状態は、たとえるならずっとジェットコースターに乗ってるようなものであり、薬物中毒に陥っている人の脳と似たものになると言われています。

 

つまりろくでもない男性が、1人の女性にどんなに本気になろうとも、これは一時的に人を愛する能力だけに特化している状態になるんですよね。

 

なので、時間の経過とともに人を愛する能力が弱まっていくというわけです。

 



 

人は近い人間に対して闇を発動する。

そして人間は、親しい人間や距離が近い人間に対してだけ、「闇」を発動することが多いです。

 

どういうことかと言うと、モラハラする人間は家族や恋人にするし、その対象が変わっても同じようにモラハラをします。

 

逃げ癖がある人間もそれは同様で、関わる対象が変わっても同じように逃げ癖を発動します。

 

なぜこのような現象が起きるのかと言うと、「甘え」があるからなんですよ。

 

つまり、

 

コイツには闇を出しても離れていかないだろう。

闇を見せても許してくれるはず。

 

という無意識の甘えがあるということです。

 

モラハラ男は、異常なほど外面がいいと言われることがよくありますが、これはモラハラに限った闇だけではないんですよね。

 

クズ男に選ばれた女性が、今現在どれだけ愛されていても、一緒にいて幸せになることはありません。

 

断言しますが、幸せなのは最初だけです。

 

そういえば以前、次のようなツイートをしたんですよ。

 

 

すると、とある方が次のようにリプライをしてくださったんです。

 

 

このリプライには画像がついているのですが、どうやらあるカウンセラーの方が書いた本の一部を抜粋したもののようです。

 

長年カウンセラーとしてモラハラ被害者とかかわる中で、モラハラパーソナリティの相手が同じ人物だったというケースに遭遇したことがあります。

あるクライアントが、モラハラに傷ついた末、夫と離婚しました。

数年後、別のクライアントが、モラハラに傷ついてカウンセリングルームに訪れたのですが、そのクライアントの夫が、先に離婚したクライアントの夫と同じ人物だったのです。

 

なんとも恐ろしい話ではありますが、実は僕、これと同じような経験をしたことがあるんですよ。

 

実際にあった藤本の体験談。

数年前、とある男性とセフレ関係で悩んでいた女性のカウンセリングをしたんですね。

 

彼女から、「この人なんですけど」と彼のSNSを見せてもらったんです。

 

この男性はとにかく逃げ癖がひどいらしく、付き合って3年の彼女がいるようでした。

 

そしてこのカウンセリングから数ヶ月後、新規の女性からお申込みがあったんですね。

 

カウンセリング当日にご相談内容を聞いていると、「彼氏と別れたいけど別れてくれないんです」というお悩みだったんです。

 

その彼はとにかく逃げ癖がひどくて、まったく向き合ってくれないし、話し合いもできないんだとか。

 

「この人なんですけどどう思いますか?」とSNSを見せてもらったのが、前述した彼だったんですよね。

 

断言しますが、ろくでもない男性やクズ男と呼ばれる人間が、特定の女性を幸せにすることはできません。

 

どれだけ選ばれた女性が幸せそうに見えたのだとしても、残念ながらその幸福は長続きしないんですよ。

 

その女性はかわいそうだけれど、交際したり結婚したりしている間は、相手のろくでもなさやクズさとも付き合っていかないといけないのです。

 

選ばれた女性だけじゃなく、その男性本人も幸せにはなれない。

それから、次のような怒りを抱えている女性も結構多いです。

 

私に散々ひどいことをしておいて、彼だけ幸せになるのが許せない!

 

これは、前述したようなセフレ関係だった男性に限った話ではなく、一応付き合っていたけれど、本当にろくでもなかったという男性に向けた怒りである場合もよくあります。

 

これも断言できるのですが、選ばれた女性だけじゃなく、男性自身も幸せになることはできないんですよね。

 

実は逃げ癖があると、都合の悪いことに向き合えないだけじゃなく、自分自身とも向き合えないんですよ。

 

人間が生きづらさから開放されて、自分らしく幸せに生きるために必要な条件が3つあるんです。

 

それが何かと言うと、「弱さ・未熟さ・闇」とちゃんと向き合うことなんですよね。

 

しかし多くの人間が、これらと向き合うことも認めることもできず、目をそらしてしまいます。

 

なぜ向き合うことができないかと言うと、自分の弱さや未熟さ、闇と対峙すると必ず次の項目にぶつかるからです。

 

人が意地でも認めたくない「弱さ・未熟さ・闇」
    • 自分の犯した過ち
    • 人として至らないところ
    • 自分で思っている以上にできていないこと
    • 性質や能力的にできないこと
    • 愛してほしい人に愛されなかった自分
    • 強い嫉妬心や劣等感
    • 自分の限界
    • 本当はそれほど強くない自分

 

などなど。

 

この弱さ、未熟さ、闇については、また別の機会に詳しくお話いたしますが、自分自身と向き合えない人間は、たとえ仕事で成功しようが、大金を稼ごうが、大好きな人と結ばれようが、幸せになることはできません。

 

なぜかと言うと、強さ、熟練しているもの、光だけをいくらぶん回したところで、それは表面的な物事を強化しているだけに過ぎないからです。

 

わかりやすく言うと、強さをぶん回し続けたら仕事で成功します。

 

熟練しているものに特化したら、お金を稼ぐことができます。

 

光だけを前面に出したら、大好きな人と結ばれることもできます。

 

でも、自分の「弱さ・未熟さ・闇」と向き合えない人間は、認めたくない負の部分の穴埋めをするべく、どんどん依存していくんですよ。

 

その結果、ワーカホリックになったり、お金を稼ぎ続けないと不安になったり、恋愛依存になったりするというわけです。

 

つまり何かに依存してないと、自分が自分じゃいられなくなるんですね。

 

しかし、どれだけ何かに依存しようが、自分の「弱さ・未熟さ・闇」と向き合うことができなければ、満たされない自分の穴埋めができることは永遠にありません。

 

そういった理由から、逃げ癖がある男性が本当の意味で幸せになれることはないのです。

 



 


以上になります。

 

どんなに誰かを愛しても、「愛した人を幸せにする能力」がなければ、不幸になるという理由をおわかりいただけたでしょうか?

 

そして、どれだけその人のことが大好きなんだとしても、歪んだ愛し方ではお互い幸せになることはできないのです。

 

世間では、「愛され力」の方が重要視される傾向にありますが、「愛した人を幸せにする能力」はそれ以上に大切な力であることを、どうか忘れないでください。

 

 

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