恋愛ラボ 「私はずっと親友でいたい。彼は…?」

今回のご相談は、

「親友の男性が自分のことをどう思っているか?」

についてです。

 

ご相談者の方は相手の男性のことを親友だと思っていて

今まで恋愛感情をいだいたことがないそうですが、

周囲の人からよく「付き合っているのでは?」と言われることが多いため、

彼が自分のことをどう思っているのか気になったそうです。

 

仲間内で話していると

「男女間の友情が成立するのか?」について

議論が白熱することがありますが、僕の見解としては

「相手のことをエロい目で見た瞬間から成立しない」

と思っています。

 

つまり、一緒にいて「ドキッとする」瞬間があると、

その時点で相手のことを性的な目で見ているからなんです。

 

長年友達だった男性とベロベロになるまで飲んでいたら

うっかりやってしまったなんて話しはたくさんありますし、

実の妹に手を出してしまったというドン引き案件も

表に出てこないだけで世の中には結構あるんですよね。

 

それから、好きになった男性を追いかけていて

その恋が叶わないとわかったら、

「友達として側にいたい」と言う女性がいます。

 

こう言う女性のほとんどが

「側にいたらいつか振り向いてくれるかも」という

淡い期待をどこかしら抱いているのですが、

ここで問題になることが2つあります。

 

1つ目は、

次のような会話を普通にできるかどうか。

 

「あんたさー。彼女と最近どうなの?」

 

「まあぼちぼちかなあ。平和だよ。」

 

「いいなー。私も男ほしい。誰か紹介してー。」

 

友達なのに、

こういった会話を避けるとか不自然極まりないですし、

前述したように相手のことをエロい目で見ていたり

恋心が残ったりしているうちは、

男女間の友情は成立しないんですよね。

 

2つ目の問題点は、

いくらこちらが友達になりたいと思っていても

相手がそう思っていなければ成立しないということです。

 

似合わない服をどうしても着たいからという理由で

着るようなことは人間関係ではできないので、

どれだけこちらが「つながりたい」と切望しても

相手がそう望んでいなければ、完全な一方通行になるんですよね。

 

それに、友達の条件として求められるのって

「エンターテイメント性」なんですよ。

 

つまり、

「一緒にいて面白いか楽しいか」が重要になってきます。

 

ちょっと話しは脱線しますが、

「人としておもしろくない人」っているじゃないですか。

 

たとえば、「飲み会に誰を呼ぶ?」という話しになったとき

「あいつ、おもんないから呼ばんとこ」と言われるような人のことです。

 

この、「おもんない」ってなんなんだろうなと考えたとき、

「面白いことや楽しいことの共有」「会話の引き出しの多さ」「笑いのツボの相性」

の3点がクリアできていない人のことなんだなと思いました。

 

この3点こそが「エンターテイメント性」になるのですが、

もちろん、人それぞれ求めるエンタメ性は変わってきます。

 

遊びや面白いことを知っている人ほど

求めるエンターテイメント性の基準は高くなりますし、

逆に知らない人ほど低くなりますね。

 

なので、いくらこちらが友達になりたいと思っていても

相手が「こいつ、つまんねえんだよな」と思っていたら、

その時点で友達にはなれないんですよ。

 

以上の2点がクリアできていないと

好きだった人とは友達になれないので、

「どうしてもつながっておきたい」という気持ちから

友達になろうとするのは厳しいようですが、

往生際が悪いとしか言いようがありません。

 

「間接的ではありますが、金銭を受領していたことを深く反省しております」

と言った宮迫さんぐらい、往生際が悪いです。

 

下記回答では、

「覚悟が決められていない人」の特徴についても書いていますが

これは「往生際が悪い人」にも当てはまることですね。

 

「私はずっと親友でいたい。彼は…?」

■相談者:ニナ(25歳/女性/OL)

■相談内容:

彼と出会ったのは、今から5年ほど前。同い歳ということもあり、今では大親友です。

私は今後も変わらずこの関係が続くと思っていますが、「本当は付き合ってるんでしょ?」「いつも一緒だね」と周りからよく言われます。私としても、彼は私のことをどう思っているんだろう?と疑問を持ち始めました。

また、ある人に「彼は本当にあなたのことを大事にしていて、あなたが恋愛感情を抱くのを待っているんだね」とも言われました。彼の家に泊まったりもしますが、この5年間、彼と体の関係をもつことはおろか、キスもしたことがありません。

彼といると楽しいですが、恋愛感情を抱いたことは一度もありません。

今までお互いの恋愛に干渉したことはありませんが、彼に彼女ができるのは嫌です。ただの独占力でわがままであることは重々分かっているのですが、自分が彼にとって一番じゃなくなるのが嫌なんです。
彼は私のことをどう思っているのでしょう?男女の友情は成立しないのでしょうか?

 

彼の気持ちは誰にもわからない

まず、身も蓋もないことを言わせていただきますと、彼があなたのことをどう思っているかは、彼のみぞ知るところになります。

たとえ、周りから「彼は本当にあなたのことを大事にしていて、あなたが恋愛感情を抱くのを待ってるんだね」と言われたとしても、その人が彼に気持ちを確認していないのであれば、それはその人の主観であり、事実ではありません。

 

とはいえ、客観的に見て、彼が恋愛感情を抱いている可能性はあるなと感じましたので、その部分についてお話しさせていただきます。

 

お2人の関係を見ると、体の関係がないだけでほぼ付き合っているのと変わらない状態なので、「実は付き合っているのでは?」という疑問を持たれるのは頷けます。

それでも付き合っていないということなので、関係の定義だけを見ると、お2人は男女間の枠を超えた親友同士ということになりますね。

 

しかし、ここで問題になるのが、これまでに「お互いの恋愛に干渉したことがない」という点についてです。

 

世の中には異性にまったく興味がない男女が存在します。そういう人同士だと、たとえ親友であってもお互い恋愛の話をしないでしょう。

ですが、彼が該当しないのであれば、少なからず異性に興味があるはずなので、「干渉しない」のではなく、「干渉したくない」という可能性が浮上してくるのです。

 

「好きな人の恋愛話は聞きたくない」という可能性です。

 

「好きな人が過去にどういう恋愛をしてきたかを聞くと嫉妬する」という人は男女問わず存在しますが、もしそうでなかったとしても、好きな人が現在進行系でしている恋愛の話は聞きたくないと思う人がほとんどです。

もし、彼が「好きな人の恋愛話は聞きたくない」と思っている場合、相手に恋愛の話を振って「実は今好きな人がいてさ~」みたいな話題になったときに耐えられないから聞きたくないし、あえて干渉しなかった、ということになります。

一方、あなたが彼の恋愛に干渉してこなかったのは、彼の恋愛に興味がなかったか、もしくは、「彼に彼女ができたら嫌」ということですので、踏み込んでしまうと聞きたくない話が出てくるおそれがあるから聞きたくなかったか、このどちらかではないでしょうか。

 

今お話ししたことはあくまでも憶測なので、彼の気持ちを確認するには、やはり本人に直接聞く必要があります。

 

ずっと親友でいる覚悟

では、お2人の関係が「親友として」今後も良好に続いていくように、大切なことをお伝えします。

 

まず、彼に一度も恋愛感情を抱いたことがないということですので、今後も彼のことを男性として好きになることはないでしょう。

相手を好きになるかどうかは、男女問わず、結構早い段階で決定しているものです。

何年もそばにいて、それでも好きにならなかったということは、恋愛感情を抱く可能性が限りなくゼロに近いということです。

 

そして、「彼に彼女ができたら嫌」ということですが、ご自分でもわかっていらっしゃるとおり、これはただのワガママであり、エゴです。

彼と親友として今後もやっていくのであれば、彼が別の女性と恋愛することは当たり前にあるんですよ。

どれだけ嫌だと泣こうがわめこうが、恋愛感情は理屈抜きで起こるものなので、彼がほかの女性を好きになっても、それを止めることはできません。

付き合っていても結婚していても、心変わりすることなんて山ほどあります。

厳しいことを言いますが、恋愛にかぎらず、「起こりうるかもしれない最悪の未来」をしっかりと想定できない人は、「そんな未来になったら絶対に嫌だ」と言うだけで、なんの覚悟も決められていないのです。

 

そう考えると、彼のことを親友として見ているようで、実は親友としてずっとやっていく“覚悟”はできていないのではないでしょうか。

「彼の一番じゃなくなるのが嫌」ということですが、今はたしかに親友としては一番のポジションを確立できているかもしれません。

しかし、彼と付き合う気がないなら、女性としての一番の座はいずれ確実に奪われますよ。

 

答えは二択です。

 

彼の親友として、相手にいつ彼女ができてもそれを受け入れる。

彼と恋愛関係になって、本当の意味で彼の一番になる。

 

この中間に都合のいい答えなんてありません。

 

おそらく前者を選ばれると思いますが、もし、その選択をするのなら、彼にも親友としてやっていく覚悟を決めてもらう必要があります。

もしも、彼があなたに恋愛感情を抱いている場合、彼は「いつか振り向いてくれるかも」と期待を寄せている可能性が高いからです。

彼が恋愛感情を抱いている場合、今の関係を崩したくないと思っているから、気持ちを告げないまま5年間一緒にいたんだと思います。

その場合、彼に気持ちを確認しないまま今の関係を続けるのは、あまりにも残酷すぎるのではないでしょうか。

 

その気がないのにそばに居続けるという行為は、相手の時間を奪っていることになりますからね。

 

「親友宣言」の先の2人

たとえば、こんな伝え方はいかがでしょう。

 

「ちょっと聞いてほしい話があるんだけど。私の勘違いだったらごめん。結構いろんな人たちに、私たちが付き合ってると思われてるみたいでさ。そのたびに私は否定してるんだよね。

私としては、これからもあなたと親友としてやっていきたいし、男女の関係になるつもりはないんだ。

唐突にこんな話をして申し訳ないし、なに勘違いしてんだこの女…と思ったかもしれないけど、今まで私たち、お互いの恋愛について干渉してこなかったじゃん。

だから、どう思ってるのかなと思って。」

 

という感じですね。

 

ここで、彼が「俺も親友としてやっていきたいと思ってるよ」といった答えを提示した場合、これからもお2人は親友として、今まで以上に濃い関係を形成できると思います。

 

しかし、彼がすごく複雑な顔をしたり、告白をしてきたりしたら、それは、ずっとあなたのことを好きだったということなので、これからのことを話し合う必要があります(もちろん、複雑そうな顔をした理由を聞かないことには、彼の本当の気持ちを確かめることはできないので、その点は忘れないでください!)。

 

その上で話すのは、「あなたに対する気持ちが落ち着くまで、距離を置くかどうか」という点についてです。

 

「今までどおりの関係が変わらないなら、あえて親友宣言なんてしなくてよくない?」と思われるかもしれませんが、それはご自身で決めることで、僕が指図できることではありません。

 

ですが、これだけは忘れないでください。

 

親友とは、気が置けない関係でありながら、ときには厳しいことや、言わないといけないことを言い合える、対等の関係のことです。

 

付き合いや一緒にいる時間が長くて、仲の良い者同士なら、誰でも親友になれるというわけではありません。

恋愛も友人関係も仕事でもなんでもそうですが、深い人間関係を形成しようとすると、大なり小なりそこにはかならず衝突が生じます。

その衝突を話し合って乗り越えて、絆が深まっていき、深い人間関係を形成できるわけです。

逆に、衝突して終わってしまう関係であれば、夫婦だろうが、恋人同士だろうが、親友同士だろうが、残念ながらそれはそこまでの関係だったということになります。

 

彼と今後も親友として付き合っていきたいということであれば、今お話しした点を忘れないでください。

 

ちなみに、男女間の友情が成立するかどうかですが、お互いが相手のことを「エロい目」で見ていなければ成立するというのが、僕の見解です。

わかりやすく言うと、相手を見ていて異性として「ドキッとする瞬間」があるかどうかということです。

相手のことを性的な目で見ていると、たとえばお酒に酔ったときなど、うっかり男女の関係になったりしますから、その時点で友達ではなくなりますね。