初デートにサイゼリヤはありかなしか問題について、藤本が考察してみたよ。

with onlineで153回目のコラムがアップされました。

 

今回のテーマは、「恋愛で失敗しないための様子見デートで聞くべき5つの質問」です。

 

 

この様子見デートはなんなのかと言うと、ランチや飲みなど、向かい合って話せる空間でのデートです。

 

初デートでいきなりテーマパークに行ったり遠出したりするのはある意味博打行為なので、まずは様子見をした方がいいんですよね。

 

なぜなら有名テーマパークだと、人気アトラクションに乗るために長時間並ぶのはデフォルトじゃないですか。

 

その中、会話が弾まないのはなかなかの地獄だし、それが炎天下や寒空の下ならさらに地獄度が増します。

 

遠出も同じで、行くときの車中や電車内で盛り上がりに欠けると、その後の時間が不安でしかありません。

 

逆に、行くときは良かったけど、帰るときにはテンションだだ下がりというパターンもあります。

 

そういった理由から、まずは様子見デートを通じて相性の確認をした方がいいのは間違いありません。

 

そういえば、初デートと聞いて最近何かと話題になるのがこれです。

 

初デートでサイゼリヤはありかなしか問題。

 

この問題でよく議論になるのは、次の事柄です。

 

    • 初デートでサイゼリヤを選ぶ男なんてあり得ない問題
    • サイゼリヤに連れて行っても喜んでくれる彼女がいい問題
    • お金目当てか確かめるためにあえて初デートはサイゼリヤを選ぶ問題

 

これらの問題はTwitter界隈でよく騒がれているのですが、男性側と女性側では意見が異なるようです。

 

気にも留めてなかったこの初デートサイゼリヤ問題ですが、あまりに騒がれているものだから、今回のブログは僕自身の見解でも書いてみようと思います。

 



初デートでサイゼリヤ問題を語る前に。

まず、初デートでサイゼリヤはありかなしかという問題について語る前に、お話しておきたいことがあります。

 

この問題はそもそもサイゼリヤに失礼な話であり、サイゼリヤはめちゃめちゃ美味しいです。

 

実は、東京に引っ越してきてから初めてサイゼリヤに行ったんですよ。

 

正直、行く前は全然期待していなかったのですが、

 

サイゼリヤ、めちゃめちゃ美味しいよ!

しかも激安だし、絶対ビビると思う!

 

とうちの奥さんが言うもんだから、それなら行ってみるかと思ったのがきっかけです。

 

結果、彼女の言うとおり、めちゃめちゃビビりました。

 

料理はかなり美味しいと思ったし、

 

これだけ食べて飲んで

5千円いかないの!?

 

というのが、初サイゼリヤの感想です。

 

この日から僕の中でサイゼリヤは、チェーン店のファミレスではなく、「激安イタリアン居酒屋」の認識に変わりました。

 

それからというもの、かなりサイゼリヤを気に入ったので、コロナ禍になる前は結構通ってたんですよ。

 

でも今は全然行けてないし、これを書いている今、サイゼリヤに行きたくてしょうがないです。

 

初デートでサイゼリヤはありかなしか問題。

それを踏まえた上で、初デートでサイゼリヤはありかなしかという問題について僕の見解を述べさせていただきますね。

 

これは年齢と立場によって変わってきます。

 

個人的に、社会人になるまでかなと思っています。

 

なぜならほとんどの場合、学生の間は稼げるお金に限りがあるからです。

 

そしてほとんどの場合、食事が済んで会計になるまで、相手が出してくれるか割り勘になるかは分かりません。

 

彼女候補の女性が同じく学生で割り勘だった場合、むしろサイゼリヤは喜ばれるかもしれませんね。

 

女性が学生だった場合、同じく学生である男性に

 

もっといいところに

連れてってよ!

 

とは思わないだろうし、

 

まあお互い学生だから

しょうがないよね。

 

ぐらいの感覚ではないでしょうか。

 

中には学生で、

 

初デートにサイゼリヤを

選ぶ男はイヤだ!

 

と言っている女性もいると思いますが、こういう人は最初から学生の彼氏を選ばないと思います。

 

社会人になると話が変わる。

そんな初デートでサイゼリヤはありかなしか問題も、社会人になると話が変わってきます。

 

初デートでサイゼリヤを選んでも許されるのは、せいぜい社会人3年目を迎えるまでの話ではないでしょうか。

 

なぜかと言うと、

 

ほかに美味しいお店があるの、

知らないのかもな。

 

で済ませてもらえるギリギリの範囲が社会人2年目だと個人的に思うからです。

 

3年目ともなると、先輩や上司にいろんなお店に連れて行かれるので、選べるお店のストックがだんだんと増えてきます。

 

プライベートでも同じく社会人の友達と遊ぶときに、

 

せっかく会ったんだから、

チェーン店っていうのもなあ。

 

となることがよくあるので、社会人3年目になる頃には「そこそこのお店を知っている」という状態になることが多いです。

 

もちろん、これは地域や所属する組織によっても変わってくるので、

 

周囲にそこそこのお店が全然ない…。

 

とか、

 

先輩や上司がチェーン店しか

連れて行ってくれない。

 

というパターンもあるかと思います。

 

ただ、間違いなく言えるのは、年齢を重ねるにつれてチェーン店以外のそこそこのお店を知っておかないと、恥ずかしい思いをすることがよくあるんですよ。

 

そこそこのお店を知っておかないと恥ずかしい思いをする。

ここでちょっと切ないお話をさせていただきます。

 

今からお話することは、5ちゃんねるがかつて2ちゃんねるだった頃に出回ったコピペです。

 

なあ、お前と飲むときはいつも白○屋だな。
一番最初、お前と飲んだときからそうだったよな。

俺が貧乏浪人生で、お前が月20万稼ぐフリーターだったとき、
おごってもらったのが白○屋だったな。

「俺は、毎晩こういうところで飲み歩いてるぜ。
金が余ってしょーがねーから」
お前はそういって笑ってたっけな。

俺が大学出て入社して初任給22万だったとき、
お前は月30万稼ぐんだって胸を張っていたよな。

「毎晩残業で休みもないけど、金がすごいんだ」
「バイトの後輩どもにこうして奢ってやって、言うこと聞かせるんだ」
「社長の息子も、バイトまとめている俺に頭上がらないんだぜ」

そういうことを目を輝かせて語っていたのも、白○屋だったな。
あれから十年たって今、こうして、たまにお前と飲むときも
やっぱり白○屋だ。

ここ何年か、こういう安い居酒屋に行くのはお前と一緒のときだけだ。
別に安い店が悪いというわけじゃないが、
ここの酒は色付の汚水みたいなもんだ。

油の悪い、不衛生な料理は、毒を食っているような気がしてならない。
なあ、別に女が居る店でなくたっていい。

もう少し金を出せば、こんな残飯でなくって、本物の酒と食べ物を出す店を
いくらでも知っているはずの年齢じゃないのか、俺たちは?

でも、今のお前を見ると、
お前がポケットから取り出すくしゃくしゃの千円札三枚を見ると、
俺はどうしても「もっといい店行こうぜ」って言えなくなるんだ。

お前が前のバイトクビになったの聞いたよ。お前が体壊したのも知ってたよ。

新しく入ったバイト先で、一回りも歳の違う、
20代の若いフリーターの中に混じって、 使えない粗大ゴミ扱いされて、
それでも必死に卑屈になってバイト続けているのもわかってる。

だけど、もういいだろ。
十年前と同じ白○屋で、十年前と同じ、努力もしない夢を語らないでくれ。
そんなのは、隣の席で浮かれているガキどもだけに許されるなぐさめなんだよ。

 

このコピペに登場するアルバイトの男性は、かなり憐れみの目を向けられていることが文中からも分かります。

 

しかし、ある程度の年齢になって、行くお店の選択肢がファミレスやチェーン店しかないと、このコピペと同じことを思われる場合があるんですよ。

 

この部分ですね。

 

もう少し金を出せば、こんな残飯でなくって、本物の酒と食べ物を出す店を
いくらでも知っているはずの年齢じゃないのか、俺たちは?

 

もちろん、サイゼリヤは美味しいし、グラスワイン以外のワインを頼みたいんだったら、裏メニューがあるので、その限りではありません。

 

でもこのコピペの投稿者は、お店が白○屋じゃなくサイゼリヤだったとしても、違う角度から同じようなことを言っていたのではないでしょうか。

 

つまり、「ある程度の年齢になったら、チェーン店以外のそこそこのお店を知っていて当たり前でしょ?」ということなんです。

 

こういうことを書くと、

 

そんなのはお前の主観だろ!?

店ぐらいでガタガタ言うんじゃねえよ!

 

という主に男性側からの意見が出てきそうですが、たとえそう反論しても、世間はそう見てくれないのです。

 

初デートでサイゼリヤはありかなしか問題も、それと同じ。

 

うわ…。

初デートなのにサイゼリヤかあ…。

この人、貧乏なのかな?

今まで女性経験ないのかな?

え、ちょっと待って、ほかにお店知らないの?

いやいやいや、そんなわけないでしょ。

あ、もしかして馬鹿にされてる!?

 

と思っていても、相手は言ってくれないのです。

 

もちろん中には、

 

初デートはどことか

まったく気にしないし、

サイゼリヤ大好き!大歓迎!

 

という女性もいるでしょうが、こういう人は稀です。

 

サイゼリヤに限った話ではなく、恥をかきたくないなら、初デートにチェーン店やファミレスはやめた方がいいでしょう。

 



サイゼリヤに連れて行っても喜んでくれる彼女がいい問題。

次にお話するのは、「サイゼリヤに連れて行っても喜んでくれる彼女がいい問題」について。

 

これ、解釈が違うと思うんですよ。

 

食事って、どこに行くかより誰と食べるかという部分は大きくありますから、好きな人とだったらどこに行っても楽しいし、食事も美味しく感じると思います。

 

しかしこれは、気心知れた仲になってからの話です。

 

今日はサイゼリヤ行って

ワイン飲みながら

どんちゃんするか!

行く行くー!

サイゼ美味しいもんね!

 

という会話が普通にできるぐらいの関係性ということです。

 

この解釈で考えるなら、サイゼリヤに連れて行っても喜んでくれる彼女がいい問題は、何がそんなに問題になるのか意味が分かりません。

 

サイゼリヤに限らず、たまに食べたいチェーン店の味ってありますから、そこを一緒に喜んでくれる人じゃないと長続きしませんからね。

 

それに、

 

今月ちょっとピンチだから、

今日は安めのお店でもいい?

 

という場合もあるわけじゃないですか。

 

僕自身、気軽にそういうことを言える女性としか付き合ったことがないので、

 

サイゼリヤに連れて行ったら

嫌がる彼女とかいるの?

 

と思ってしまったんです。

 

頭に「初デートで」と付くと話が変わってくる。

しかし、次のような解釈だと話は変わってきます。

 

「初デートで」サイゼリヤを喜ぶ彼女がいいという解釈です。

 

前述したように、こういう女性は稀です。

 

厳しいようですが、初デートでそれを女性に期待するのは、どこまでいっても男のエゴだと思った方がいいでしょう。

 

これって確率の問題でもあるんですよ。

 

どういうことかと言うと、その女性と付き合いたい、もしくは付き合う可能性があるなら、初デートにどんな場所を選び、外した方がいいか?

 

そう考えたときにチェーン店は選択肢から外して、そこそこのお店を選んだ方が、ガッカリされず好印象を抱いてもらえる可能性の方が高いですよね。

 

この確率論を無視して、初デートでチェーン店を選ぶような男性は、厳しいようだけどモテません。

 

見栄を張りましょうとかそういうことを言ってるんじゃなくて、第一印象の良さの話なんですよ。

 

どうしても初デートでサイゼリヤに連れて行って喜んでくれる女性がいいなら、ずっと探し続ければいいと思います。

 

でも、たとえ喜んでくれる女性が見つかったとしても、この女性はきっとその男性と付き合わないはずです。

 

なぜなら、そういう女性を求めている男性って、

 

ありのままの俺を見てくれ!

だから初デートでサイゼリヤでもいいでしょ!

そんなことぐらいでガタガタ言う女、

こっちから願い下げだ!

カネ目当てじゃないなら、

どこに連れて行っても喜んでくれるはずだ!

 

という前提であることが多いからです。

 

まあ、こういう性根の男性は、初デートでサイゼリヤに連れて行っても喜んでくれる女性だけじゃなく、ほかの女性も付き合いたくないと思います。

 

そういった理由から、「サイゼリヤに連れて行っても喜んでくれる彼女がいい問題」は、付き合ってから成立する話だというのが僕の見解です。

 

お金目当てか確かめるために、あえて初デートはサイゼリヤを選ぶ問題。

これ、論外じゃないですか。

 

これから信頼関係を深めるかもしれない相手のことを、なに試すようなことしとるねんという話です。

 

今までお金目当てで女性から寄ってこられることが多かった男性なら、不信感のあまりそうしてしまうのも分からなくもありません。

 

でも、そうじゃないなら、これはかなり失礼な行為に値します。

 

サイゼリヤにも女性にも失礼です。

 

というか、お金持ちの男性が、相手の女性がお金目当てかどうかを判断するには、真逆の行為を装うことが多いんですよ。

 

つまり、貧乏を装うんじゃなくて、あえてお金を持ってるアピールをするということです。

 

今までお金目当てで寄ってこられた経験が何度かある男性は、必ずと言っていいほどこう言ってました。

 

喋ってたらカネ目当てやなって分かるで。

だって、俺に金があるって分かった途端に

思いっきり目の色変わるもん。

 

彼らの話を聞いていて、そっちの方が分かりやすいよなと思いました。

 

話を戻しますと、「お金目当てか確かめるために、あえて初デートはサイゼリヤを選ぶ問題」については失礼である上に、その行いをする男性の人間性に難があると思います。

 

お金持ちの男性はあえてお金を持っているアピールをすると言いましたが、その逆のケースももちろんあります。

 

しかしこの逆ケースは、過去に何度もお金目当てで寄ってこられたから不信感のあまり自分を隠そうとしているだけで、相手のことを試そうとはしてないはずです。

 

それに、お金持ちの考えに沿うなら、「初デートで女性をサイゼリヤに連れていく」という選択肢はないでしょう。

 

いくらお金目当てで寄ってこられたくないのだとしても、あまりに貧乏を装いすぎると今度は相手にされないので、初デートではやはりそこそこのお店を選ぶと思います。

 

なので、相手を試すのではなく素性を隠すという感じになるのではないでしょうか。

 

繰り返しになりますが、これから信頼関係を深める可能性がある人のことを試しちゃいけません。

 

その可能性がなかったとしても、人を試すこと自体、やめた方がいいのは間違いないです。

 

「お金目当てか確かめるために、あえて初デートはサイゼリヤを選ぶ」

 

というか、どんな生き方をしてきたら、こんなねじ曲がった考え方ができるのか謎ですよね。

 




以上になりますが、大元の問題である「初デートでサイゼリヤはありかなしか」という議論については、「社会人になったらなし」だというのが僕の見解です。

 

前述したように、許されても社会人3年目までではないでしょうか。

 

ただ、いくらなしだとは言っても、たとえば一軒目にそこそこのお店に行ったとします。

 

そこで大盛りあがりして、2軒目に行こうかという話になったとき、

 

ちょっとワインを

がぶ飲みしたいから、

サイゼ行かない?

 

というのはありだと思います。

 

話してたら、「この子になら言っても大丈夫かどうか」って分かりますからね。

 

まだその確信が持てないなら、2軒目もチェーン店を外した方が無難でしょう。

 

とまあ、こんな感じで初デートにサイゼリヤはありかなしか問題について、見解を述べたわけですが、間違いなく言えることが一つあります。

 

今、めちゃめちゃサイゼに行きたい。

 

机いっぱいの料理を頼んで、マグナムワインでどんちゃんしたい。

 

今の僕にとっては、こっちの方が大事です。

 

 

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