あなたの自分らしさを奪う人間はただの敵なんだよ論。
with onlineで164回目のコラムがアップされました。
今回は、「なぜ日本人の約9割は自分の強み・長所に気づいていないのか?」をテーマに執筆いたしました。
世界153カ国中、日本の幸福度は62位というデータが出ています。
実はこの順位、主要先進国では最低なんですよね。
これだけ治安が良くて物にあふれた豊かな国に生まれているのに、なぜこんなにも幸福度が低くなるのか?
その理由は対人関係にあります。
アドラーの言うとおり、人間の悩みはすべて対人関係から生まれていますから、そのせいで生きづらさを感じている人が急増した結果、幸福度が低くなったというわけです。
それがなぜ、日本人の9割が自分の強みや長所に気づかないことに結びつくのかと言うと、その理由の一つがこれ。
対人関係の中で「他者の否定」があるからなんですよ。
つまり、親や他人が否定を繰り返すことによって、どんどん自信がなくなっていき、自分の良いところに目を向けられなくなるというわけです。
その結果、否定され続けた人は自分の悪いところばかりを見るようになってしまい、生きづらさを感じるようになるんですね。
しかし、この日本にも自分の良いところばかり目を向けて、生きづらさや悩みがないという人がいます。
この差は一体どこから生まれるのでしょうか?
それは、「一緒にいる人といた人の違い」です。
そんなわけで今回は、「自分が自分のままでいていい人を選ぶことの重要性」について、徹底解説いたします。
目次
とくに日本は他者否定が強い国である。
時代が変わり、昔とくらべて個性や個人が尊重されるようになってきましたが、それでもまだまだ日本は他者否定が強い国です。
なぜなら、「人と同じことをしていると安心する」という人はいまだに多いので、そういう人たちからすると「変わり者」が理解できないんですよ。
変わり者というのは変な人というわけではなく、一般の人と比べてちょっと異質だったり浮いていたりする人のことです。
昔からよく、
と言われてきた人は、変わり者であると言えるでしょう。
僕自身、紛れもない変わり者なんですよ。
昔から人と同じであることに何の価値も見いだせない人間だったので、「変わってる」と言われることは、僕にとってはほめ言葉だったんです。
しかしそれはたまたま僕の周りにいたのが、あまり人を否定しない人たちだったことが大きく関係しています。
もし否定してくる人間が現れても、ちゃんと肯定してくれる人が別にいるのを知ってたから
と思って終わってたので、変わってることを自分で卑下したことってないんですよね。
でも世の中には僕とは逆に、「変わってる」ことがコンプレックスだという人がいます。
なぜコンプレックスになるのかと言うと、周りにいるのが否定ばかりする人で、真っ向から肯定してくれる人がいない、もしくは少ないからです。
すると、「変わってる」と言われても何も嬉しくはありませんし、むしろ自分がおかしいと感じるようになり自信をなくしていきます。
多くの場合人間って、変わり者に対して最初は面白がるんですよ。
でもそのうち、怖くなってきたり不気味に思ったりしてくるんですね。
なぜなら、自分の常識で説明できないことが起こっているからです。
すると今度は、変わってる人を排除したり否定したりしてきます。
そういった理由から、人間は魔女狩りの時代からあまり変わってないとも言えますね。
僕はたまたま運が良かっただけで、今考えると変わり者の僕を肯定してくれたのは、同じく変わり者の人たちだったと思います。
ただ、環境ガチャに恵まれただけの話なんです。
【参照記事・環境ガチャサバイバルを生き残るための5つのスキル】
でもこれは全体からすると少数のケースなので、日本は他者否定をする人の方が多いです。
昔に比べると多少ましになったというだけで、人と同じであることに価値を見出し、変わり者を排除しようとする人間がまだまだ多いことは否めません。
自分の強みは、一緒にいる人間によって弱みに変わることがある。
僕のカウンセリングにお申し込みいただく方の中には、
という女性も珍しくなく、向上心に満ち溢れているんですね。
しかし、彼女たち全員に目に余るような悪いところは別にないんですよ。
指摘できることがあるんだとしたら、望んでいない他者が近寄ってきたときに、侵略を防げないことぐらいではないでしょうか。
つまり、優しすぎたり主張力が足りなかったりすることで、関わってはいけない人を受け入れてしまう女性が中にはいるということですね。
僕は「悪いところを直したい」という女性によく言うことがあるのですが、それが次のようになります。
自分の強みや長所って、一緒にいる人によって弱みや短所になることがあります。
なので、自分で短所だと思っていたことが、実は自分の良いところだったというケースって、すごくよくあるんです。
たとえば、おっとりした性格の女性がいるとします。
彼女は、穏やかで怒ることがほとんどなく、細かいことはあまり気にしません。
せかせかしたことを嫌い、マイペースでいることを好みます。
彼女のお母さんは、
あなたは大らかで人に安心感を与えられるわね。
とってもいい性格よ。
あなたと話してたら、小さいことを気にしてるのが馬鹿らしくなっちゃうわ。
というようにほめてくれます。
周りの友達も、
と言ってくれるので、彼女はそんな自分のことが誇らしいし、大好きです。
しかし。
もし彼女のお母さんが次のようなことを言う女性だったら、どうでしょうか?
アンタ見てるとイライラするのよ!
トロいんだからもっと早く動きなさい!
それにね、アンタは考えなさすぎだから、何でもかんでもいいよで済ませてたら、将来ダメな大人になるよ!
このような発言を繰り返し言われ続けていたら、彼女はきっと自分の存在を否定して、嫌いになることでしょう。
たとえ周りの友達が肯定してくれたのだとしても、母親の声や存在が大きすぎるせいで、友達の言うことを信じられないんです。
これが、自分の強みが一緒にいる人間によって、弱みや弱点に変わるという現象になります。
でも欠点は直した方がいい。
と思った方もいらっしゃることでしょう。
弱みというのは、自分の性格や性質上できないことや苦手なことになります。
たとえば、方向音痴だとか数字の計算が苦手で嫌いだとか、そういうことですね。
つまり、生まれつきで変えられないことが弱みに該当するわけです。
では欠点はなんなのかと言うと、改善できる悪癖や悪習慣のことを指します。
悪癖とは、貧乏ゆすりや爪を噛む、生活音がうるさいといった、他者に不快感を与えるような行動や態度のことですね。
ちなみに、逃げ癖があるとか女癖が悪い、面倒事を先延ばしにする癖があるなども悪癖に該当します。
人の悪口をよく言うのも悪癖ですね。
悪習慣とは、生きてきた中で根付いてしまった自分にとって良くない習慣のことになります。
食生活が乱れまくっているとか、ストレスが溜まったら衝動買いをするとか、お金がないのにギャンブルをやってしまうなどが該当します。
悪習慣に関しては、誰にも迷惑をかけておらず、自分でも直す気がないのであれば改善する必要はありません。
ただし、一緒にいる人や周囲に迷惑がかかるのであれば、それは直す必要があります。
なぜその必要があるのかと言うと、今まで自分が好き勝手生きてきたツケを他人に払わせてはいけないからです。
とはいえ、タバコやお酒のようにいきなりやめるのが難しい習慣に関しては、できるだけ迷惑をかけないようにすることで、継続するという選択肢があります。
一緒にいる人の前では吸わないとか、泥酔するまで飲まないなど、
と許せる範囲の行動です。
以上のことから、他者から見て非難の対象になりやすい行動や態度が欠点になるので、それは直した方がいいんですよね。
なんで直さないといけないんだよ!
俺は自分を変える気なんてねえんだよ!
と言う人は、1人で生きていけばいいと思います。
誰かと一緒にいるべきではありません。
恋愛が上手くいかないからと言って、自分の価値と魅力がないわけじゃない。
前述したように、親が子どもを否定し続けると、その子は自己卑下をするようになり、どんどん自分のことが嫌いになっていきます。
その状態のまま大人になると、自分のことを肯定できていないまま恋愛することがよくあります。
しかも厄介なことに、親と同じように自分のことを否定してくる人間を恋愛対象に選ぶケースが、ものすごく多いんですよ。
これは最初の人選ミスの段階で詰んでいるようなものなので、これでは恋愛が上手くいかないのは当たり前なんですよね。
そして、その相手との関係が上手くいかなくなったり、振られたりした結果、次のように思うわけです。
いやいや、それはちゃうから。
最初に否定してくるような男を選んだのが原因やから。
ということなんですよね。
彼女たちは、恋愛が上手くいかないのは、すべて自分のせいだと思っています。
でも、恋愛が上手くいかないのは、自分の価値や魅力は関係がないのです。
なぜなら、自分の価値は自分で決めるものであり、魅力はニーズによって変わるからです。
そもそも人の価値なんて誰があるとかないとか決めてるんだという話になりますし、誰かに否定されたとして
ということなんですよ。
こんなに生きづらさを抱えた人が多いこの国で一生懸命生きてるのに、価値がないわけがありません。
一生懸命生きている時点で十分に立派なのです。
さらに魅力に関してはただのニーズになりますから、需要がないところに自分を供給しても上手くいくことはありません。
お腹いっぱいの人にA5ランクのステーキや高級寿司を食べさせようとしても、
ってなるじゃないですか。
それと同じことなんです。
それに世の中には、脂っこいものや生魚を食べられないという人もいますから、どんな人も食べ物も万人に受け入れられることはありえないんですよね。
その当たり前の事実があるのに、恋愛が上手くいかないからと言って、すぐ自分の価値や魅力に結びつけて考えてしまうのは、厳しいようですが短絡的だと言わざるを得ないでしょう。
否定してくる人間と付き合うと、自分が自分でいられない。
一緒にいる人によって、自己肯定感は上がったり下がったりしますし、自信もついたりなくなったりします。
あなたを否定してくる人間と付き合ったり関わったりしたら、次のような状態になるんですよ。
-
- 好きなことを否定される
-
- 自分のやり方や価値観を押し付けられる
-
- 勝手に性格を決めつけられる
-
- 何かをやる前からできないと断言される・もしくはやめておけと言われる
-
- 人のやる気を奪ってくる
これ、あなたのせいじゃありませんよね。
相手が他者否定感が強い人間で、人格が未熟だからそうしてくるんですよ。
これが肯定してくれる人だったら真逆になるんですよ。
-
- 好きなことを面白がってくれる
-
- あなたのやり方や価値観を尊重してくれる
-
- あなたの性格をちゃんと理解しようとしてくれる
-
- 何かをやるとき応援してくれる
-
- やる気を出させてくれてテンションまで上げてくれる
ただ、こういうことを書くと、
と言う女性が出てくるのですが、いなかったんじゃないんですよ。
いたけれど、目を向けてなかっただけです。
本当にそういう人が周りにいなかったという女性もいらっしゃるかもしれませんが、それはまだ肯定してくれる人に出会ってないだけです。
あなたがよほど欠点だらけの女性でもない限り、必ず肯定者は現れます。
親と同じように自分のことを否定してくる人間を恋愛対象に選ぶケースが多いとお話しましたが、なぜこういう現象が起きると思いますか?
自分を否定してきた親との関係が上手くいかなかったから、無意識に受け入れてくれない人を選んで、過去の巻き返しをはかってるんですよ。
これを心理学では「投影」と呼ぶのですが、否定してくる人間を最初に選んでいる時点で、上手くいくことはありません。
否定してくる人間に受け入れてもらえないと、価値や魅力がないままだと思い込んでいませんか?
その選んだ相手は、あなたの母親でも父親でもありません。
ただ、あなたを否定するという共通点があるだけの、ただの他人です。
その事実に気づかないままいくら巻き返しをはかろうとも成功することはないし、その度に無価値感と無力感を覚えて自分のことが嫌いになるだけです。
どうか、あなたのことを肯定してくれる人だけに目を向けてください。
あなたを否定してくる人間が肯定者に変わることはないし、あなたの自分らしさを奪う「ただの敵」なんです。
関わって良いことはありません。
ただこういうことを書くと、
という女性が必ず出てきます。
だったらあなたのことを肯定してくれて、なおかつ「いいな」と思える男性に出会えるまで、諦めずに探してください。
いいですか?
僕たちが本当に欲しいものって簡単に手に入らないじゃないですか。
理想のパートナーもそれと同じだということを忘れてはいけません。
もう否定してくる男性に受け入れてもらおうと時間を使うのは止めましょう。
その時間があれば、別の男性に何人も会うことができます。
どうか、あなたが自分らしくいてもいいと思える男性を選んで、一緒にいてください。
そろそろ幸せになってもいいんですよ。
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