【自分自身が】環境ガチャサバイバルを生き残るための5つのスキル。【輝ける場所】
with onlineで144回目のコラムがアップされました。
今回は、「家庭環境がいい人と結婚すべきという考えは、古く間違っている理由」をテーマに執筆いたしました。
結婚するなら、
家庭環境がいい人を
選びなさい。
と言う人がいまだにいますが、これはもう思っていても言っちゃダメな発言になります。
なぜなら、自分の家庭環境があまりよくないことを自覚している人にとってこの言葉は、差別的発言になるからです。
実際、カウンセリングをしているとクライアントさんの中にも、
家庭環境がいい人を選びなさいって
言う人がいますが、
自分のことを否定されてるみたいで
すごく嫌なんです。
と仰る方が何人もいらっしゃいました。
詳しくはコラムをご覧いただけると幸いですが、僕の世代や、それより上の世代の人の多くがイメージする家庭環境の良さって、あまりにも表面的なんですよね。
2・両親がちゃんとした仕事に就いている
3・世帯収入がそこそこある
ちなみに「ちゃんとした」というのは、しっかり勉強していい大学に入ってないと就職できない会社のことです。
しかも、この3つのどれかが欠けていたら、家庭環境がいいとはみなされないんです。
当時はシングルマザーという言葉がありませんでしたから、父親がいなかったらその子どもは「片親の子」という扱いをされていました。
それが理由でいじめられたという人も沢山いらっしゃいます。
そして、父親の仕事が高卒の人でも就職できるような会社だったら、ちゃんとしてないとみなされるんですよ。
めちゃくちゃですよね。
さらに、世帯収入が一般より低ければ、「貧乏な家庭」という烙印を押されます。
昭和~平成初期って色々とありえないんですが、そういった意味では価値観の偏りも含まれます。
生まれって自分では選べませんから、その自分ではどうにもできない用意されたスタートラインのせいでつらい経験をしたという方は、男女問わずかなり多いんですよね。
それが原因で自信が持てなくなったという人も、沢山いらっしゃいます。
「親ガチャ」という言葉がありますが、これはガチャガチャやスマホゲーの課金ガチャになぞらえて、今の両親で満足しているか、外したなと感じるかというネットスラングです。
いわゆる毒親タイプの親の元に生まれ、許せないぐらい酷い扱いを受けてきた人が
と言うのはしょうがないことですし誰にも咎められませんが、ただ両親が平均的というだけで
もっと金持ちの家に
生まれたかったのに、
親ガチャを外した!
と言うような人間はいかがなものかと思います。
親が子どもにたっぷりと愛情をかけていれば、その子は自己肯定感が高く素直な大人に育つと言われています。
なので、両親が子どもに与える影響があまりにも大きすぎるのは紛れもない事実なんですが、親がちゃんと愛情をかけてくれる人間かどうかという意味での運要素は、その子にとってはかなり切実な問題です。
それに加えもう一つ、外したくないガチャが存在するんですよ。
それが何かと言うと、「環境ガチャ」です。
つまり、学校や会社など複数の人間が集まるコミュニティで、受け入れてもらえるか、馴染めるかどうかという運です。
今回は、そんな「環境ガチャの重要性」について、徹底解説いたします。
目次
同じような境遇でも良い風に考えられる人と、悪い風に考える人の違い。
あらかじめお伝えしておきますと、今回のブログは僕の話が多くなってしまうので、その点だけご容赦いただけると幸いです。
僕は、愛人の子どもとしてこの世に誕生しました。
母は当時水商売をしていて、クラブ経営をしていました。
つまり、表面的な家庭環境のよさに価値を置いている人間からすると、僕は片親だし母親がちゃんとした仕事に就いていない上に、不倫相手の子どもという認識なんですよ。
でも僕自身、そのことを一度も気にしたことも恨んだこともないんですよね。
「父親がほしい」とも「水商売辞めてくれ」と言ったこともないですし、むしろこの家に生まれたから今の自分があると思っています。
でも、僕と同じような立場の人の中には、常にコンプレックスに苛まれて母親を恨んでいるという人だっているじゃないですか。
アドラー的に言うと、これは物事の受け取り方と解釈の違いで、悪い方向に思うことを自ら選んでいると言われていますが、そもそも感じ方や思い方って突然頭に浮かんでくるものですよね。
だから、どれだけ良い方向に思いたくても一度悪い方向に思ってしまったことは、その概念が消えない限りずっと頭に浮かび続けるんですよ。
分かりやすい例で言うと、めちゃめちゃネガティブな人が自己啓発本に書いてあることを真に受けて、頑張ってポジティブに振る舞おうとしたけれど、結果的に疲れただけだったみたいなケースです。
要するに、物事の受け取り方や解釈を良い風にできる人って、そう思い込もうとしてるんじゃなくて、ただ純粋にそう思っているだけなんです。
では、なぜ僕が自分の生まれをまったく気にしたことがないのかと言うと、これは完全に環境ガチャに成功したからだと思います。
自分の生まれを気にするような環境じゃなかったから、コンプレックスが生まれなかったし、周りに同じような境遇の人間がいたから、それが普通だったんですよね。
それがどんな背景だったか、次にお話させていただきます。
環境ガチャに成功すると、余計なコンプレックスが根付かなくなる。
僕が通っていた小学校は、創立1年目の私立の学校だったんですよ。
そこに入学させてもらったんですが、今思うとかなり特殊な小学校でした。
まず、創立1年目に入学したので、そこから6年間、同じクラスメートと共に過ごすこととなります。
その間に、他の県へ転校になった子どもや、新たに転校してきた子どもはいたけれど、基本の面子は変わりませんでした。
でも特殊なのは、そこじゃないんです。
クラスメートの家庭環境なんですよ。
それはもう驚くほどに三分立されてました。
どういうことかと言うと、親が水商売の子どもが3分の1、上流階級の子どもが3分の1、商売人の子どもが3分の1という図式だったんです。
しかも親が水商売の子どもは全員片親で、その子たちの家に遊びに行っても「お父さんがいないのが当たり前」だったので、疑問を抱くことがなかったんですよね。
うちも同じだし、似た家庭があるんだなぐらいの感じです。
そういう家庭の子どもたちがクラスに3分の1もいるわけですから、それ以外の家庭の子どもたちも否定することがないし、「そういうもんなんだろうな」で終わりなんですよ。
6年間も一緒に過ごすわけですから、今思うとそういう話が出なかった方が不思議なんですが、片親であることや親の職業について話題に出たことがないんですよね、
ほかの子どもたちの間では出たことがあったのかもしれないけれど、僕はその話題について話したことはなかったです。
そういった理由から、僕が自分の生まれについて一度も気にしたことがないのは、完全に環境ガチャによるものなんですよ。
たとえ母親がたっぷり愛情を与えてくれたのだとしても、環境ガチャが失敗していれば、きっと今の僕は存在してないと思います。
もちろん、
お母さんががガチャの成功率を
少しでも上げるために
そういう小学校を選んだのでは?
という見方もありますが、当時はゴリゴリの学歴社会だったので、勉強に特化した小学校という意味ではガチャの成功率を上げていると思います。
僕に限らずですが、たとえ親が子どもが苦労しないように環境ガチャの成功率を上げていたのだとしても、そこに馴染めるかどうかって、完全な運なんですよね。
実際、僕が低学年なときはいじめられていたこともあったし、今思うと、学校に来るの楽しくなさそうだなと思う子どもが何人かいたので、そのコミュニティでの人間関係が合うか合わないかは運要素がかなり強いです。
たとえば、業績がほとんど変わらない大手ゼネコンが2社あるとして、やっている仕事も似通っているとしましょう。
でも、A社とB社では、働いている人たちはまったく違いますよね。
入社してみるまで馴染めるかどうか分からないのが、環境ガチャなんです。
ちなみに、小学生以降の僕の生い立ちについては、下記の自己紹介動画の中でお話していますので、ご興味がおありの方はご覧いただけると幸いです。
【今さらだけど】藤本シゲユキって何者なの?【自己紹介】
環境ガチャサバイバルを生き残るために。
とはいえ、
環境ガチャ外した!
もうダメだ!
となっても、すぐそのコミュニティから離れられない場合があるじゃないですか。
そして、もしガチャを外したのだとしてもそのせいばかりにしてられないし、生きづらさを抱える人が多いこの国で生き残っていくために、サバイバルスキルを身につけておいた方がいいのは間違いありません。
そのサバイバルスキルとは、5つあります。
1・非競争スキル
2・迎合スキル
3・反骨精神スキル
4・創造スキル
5・主張スキル
どういうことか、解説いたします。
1・非競争スキル
このスキルは、人と争わないことに特化した能力になります。
たとえば営業職など、成績が評価につながる仕事の場合だと、どうしても順位を気にしてしまう人が増えてしまいます。
営業成績をそこそこ取れる人からしたら、上司からも会社からも優遇される機会が多いので、人間関係がとくに問題なければ、この人にとってこのコミュニティは居心地が良いものになるでしょう。
しかし成績が取れない人や、そもそも営業職に向いていない人の場合、競争することがかなりのストレスになるんですよ。
そこで登場するのが、この非競争スキルです。
競争したくないなら競争しなければいいのですが、それができないという人に何が足りないのかと言うと、「自分が戦える土俵」なんですよ。
つまり、勝てる土俵で勝負している人は、誰とも競争してないので、その土俵で一人勝ちしてるんですよね。
僕が会社員勤めをしていたときの話ですが、営業職でしかも、成績にめちゃめちゃうるさい職場だったんです。
成績を上げられない人間はしょっちゅう上司に呼び出されていたし、営業に向いてない人は、すぐ辞めたり飛んだりするような職場でした。
だから、常に従業員が流動的だったのですが、僕が教育を担当した男の子は、それほど成績を上げられる人間ではなかったんです。
しかし彼は数字を取る土俵ではなく、接客の満足度という勝てる土俵を見つけたんですよ。
その顧客満足度はダントツで、毎月会社から表彰されていたほどです。
彼のように、自分だけの勝てる土俵を見つけたら、勝てない土俵での競争から降りることができます。
なので、非競争スキルを身につけている人は強いんですよね。
具体的な勝てる土俵の見つけ方は、下記動画を参考にしていただけると幸いです。
【恋愛や人生が圧倒的に上手くいく!勝てる土俵の見つけ方】
2・迎合スキル
このスキルは、嫌われたらまずい人に取り入ることができる能力になります。
会社などの組織だと、
この人に嫌われたら
仕事がやりづらくなる…!
という人物っているじゃないですか。
いくらその相手の人間性が最悪であったとしても、立場的な力や、平社員でも発言力があるのだとしたら、嫌われていいことは一つもないです。
逆に、嫌われても別に害がない人っていますが、迎合スキルがある人って、「嫌われたらまずい人」と「嫌われても別にいい人」の区別をちゃんとつけています。
この区別ができない人は、みんなに好かれようとしたり、気に食わないという理由で嫌われたらまずい人に楯突いたりします。
区別ができていて、かつ迎合スキルが高い人は、たとえ嫌いな人間であっても、自分の立ち位置を良くするために愛想良く振る舞うことができるんですね。
迎合スキルがある人は、どの組織に行ってもやっていける場合が多いですが、この能力を身につけられるかどうかは、後述する反骨精神スキル同様にその人の性質によるところが大きいです。
下記コラムで、感情労働に向いている人といない人の違いを書いたのですが、向いている人は迎合スキルを身につけやすいです。
【仕事を辞めたい」と思った時に、必ず思い出してほしい“あること”】
3・反骨精神スキル
このスキルは、納得できないことがあったら意地でも言うこと聞かない能力のことです。
理不尽や不条理に抗うことができるスキルですね。
僕の場合、迎合スキルはそこそこあると思ってたのですが、結構中途半端だったので、この反骨精神スキルを使うことが多かったです。
このスキルを所持している人は、子どもの頃から「言うことを聞かない子」と言われていることが多く、自分のやり方ややりたいことを否定されることがあれば、意地でも自分の在り方を証明するという性質があります。
謎ルールや、型にはまりすぎた規則が大嫌いなのも特徴で、「なぜそうしないといけないのか?」という疑問に対して納得できる理由がないと、言うことを聞きたくないあまり、あえてルールや規則を無視するという特徴もあります。
僕が行っている強み診断カウンセリングでは、この反骨精神スキルを持っている人が少数ですがいらっしゃいまして、これは結構珍しい部類の能力なんですよ。
なので、反骨精神スキルを使える性質の人は、環境ガチャを生き残るために抗ってみてはいかがでしょうか。
このスキルを持っていると、たとえば「絶対に残業したくない」という人がいたら、抗いまくって自分だけ定時で帰れるみたいな立場になることも可能です。
そのソースは僕です。
4・創造スキル
このスキルは、新しいものを生み出すことに長けた能力のことです。
と言う人がいますよね。
これは創造スキルが高い人が言える言葉でもあるんです。
ずっと同じ仕事をしてたら飽きてくるじゃないですか。
仕事に限らず、どれだけ好きで始めたことでも、ずっと同じ作業をしていたらほとんどの人が飽きます。
飽きを防ぐためにはどうしたらいいかと言うと、新しい風を取り込むことなんです。
そのときに、創造スキルが大いに役立つんですよね。
しかもこのスキルは飽きを防止するだけでなく、新しい風を取り入れたことによって、周囲から称賛されることがよくあります。
それまで組織で目立っていなかった人が創造スキルを使って新しいものを生み出し、
よくそんなこと
思いついたね!
みんなすごいって言ってるよ!
と驚かれることは珍しい話ではありません。
つまり、創造スキルをそのコミュニティで役立てることができれば、一目置かれる存在にもなれるというわけです。
ちなみにこのスキルは、既存のものを大胆にアレンジして、さらに便利にするときにも活躍するので、周りの人から重宝されやすいです。
5・主張スキル
このスキルは、言いたいことを言える能力のことです。
つまり、理不尽や不条理なことに対して、声を上げられるスキルですね。
納得できないことがあったら、上司にガンガン噛み付く人っているじゃないですか。
こういう人は、主張スキルに長けているんですよね。
それから、断れない人っているじゃないですか。
こういう人は主張スキルが足りないので、色んな場面で損することが多いです。
たとえば、余計な仕事を押し付けられたり、行きたくもない飲み会に参加したり。
「嫌だな」「やりたくないな」と思うことは、断らないと後々自分の首が絞まるんですよね。
反骨精神スキルと主張スキルは似てるように見えますが、前者は攻撃型の能力で、後者は守備型の能力になります。
つまり、自分のことを認めさせるときに使うのが反骨精神スキルで、自分の城や周りの人を守るときに使うのが、主張スキルです。
どのように主張すればいいかは、下記ブログを参考にしていただけると幸いです。
【自分の尊厳やプライドを守れない人は搾取しかされないんだよ論。】
以上になります。
1・非競争スキル
2・迎合スキル
3・反骨精神スキル
4・創造スキル
5・主張スキル
これらのサバイバルスキルは、社会に出たら主に仕事で使うことが多くなります。
なので、仕事上でのスキルの使い方の説明がメインになりましたが、会社以外のコミュニティでも使用可能です。
これらのサバイバルスキルを駆使して、どうしても無理なら、もうそのコミュニティからは離れましょう。
日本って、まだまだ個性が尊重されにくい国であることは間違いないので、自分の居場所は自分で作らないといけないとはいえ、難しい場合だってあります。
ここ日本では、いかに早く自分が輝けて受け入れてもらえる場所を見つけられるかどうかが、幸せに近づくための秘訣だと言っても過言ではありません。
引き際を逃してしまったら離れづらくなることもあるので、撤退ができるタイミングは見逃さないように注意しましょう。
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