壊れた関係を修復するために!再構築のやり方を徹底解説!

with onlineで171回目のコラムがアップされました。

 

今回は、「家族の感情を大事にできない人の3つの特徴とは?」をテーマに執筆いたしました。

 

 

結婚生活は、自分の感情を優先してばかりだと上手くいくことはありません。

 

つまり、「もっと遊びたい」「もっと自由にしてたい」というように、独身時代のときのような在り方や態度を結婚生活に持ち込む人ほど、家庭が上手くいかないんですよね。

 

家族の感情を大事にできない人の3つの感情とは、「男でいたい自分」「女でいたい自分」「子どもでいたい自分」の3つになります。

 

詳しくはコラムをご覧いただけると幸いですが、端的に言うと、「男でいたい自分」「女でいたい自分」を優先すると、パートナーに向き合わず外の異性に承認を求めるせいで、不倫をしやすくなります。

 

男性の場合だと、キャバクラや風俗で働く女性にガチ恋するというケースも珍しくありません。

 

「子どもでいたい自分」を優先すると、家族のことを考えないわがままで自己中な人間となり、家庭内で孤立します。

 

結婚してるのに独身気分が抜けないと言われる人って、これら3つの感情を独り身のときのように優先してしまうことがよくあるんですよね。

 

カウンセリングをしていると、すでに夫婦関係が破綻していて、再構築するか離婚するか悩まれている女性のご相談を受けることがあります。

 

なぜ破綻してしまったのかと言うとその理由のほとんどは、夫である男性が「男でいたい自分」や「子どもでいたい自分」を優先しすぎたから。

 

それとは逆に、妻である女性が「女でいたい自分」を優先したことにより、旦那さんに不倫がバレてしまい、夫婦関係が悪くなったというケースもあります。

 

夫婦関係が破綻していると仰るクライアントさんのお話を詳しく聞いてみると、彼女たちは絶対に離婚がしたいというわけではないことが多いです。

 

では、なぜ離婚するという選択肢があるのかと言うと、

 

どうやって再構築していいかわからないから、それなら離婚するしかもう方法がないのかも…。

 

と思いこんでいるんですね。

 

今現在、夫婦関係が破綻していて、再構築したいけどどうすればいいかわからないという方は、どうか早まらないでください。

 

まだできることがあるのに離婚してしまったら、後悔することになるかもしれません。

 

そんなわけで今回は、「壊れた関係を修復するために!再構築のやり方」を徹底解説いたします。

 



 

大してぶつかっていないのに、関係の修復を諦めている人たち。

まず、今回の記事はすでに結婚している方だけではなく、関係が悪化した恋人同士でも有効な内容です。

 

もちろんそれは、ある程度の信頼関係と付き合いの長さがあって成立するという前提なので、「すでに別れを切り出されてしまい修復不可能」という状態だと適応できません。

 

言うまでもなく、セフレや不倫関係にあたる相手との再構築の内容ではありませんので、それを期待している方はここから先を読んでも参考にならないと思います。

 

というか、「付き合ってない」「結婚してない」という状態で関係が悪化しているのなら、それはもうすぐ終わる可能性が高いので、悪縁にしがみついている場合じゃないです。

 

それでは、関係の再構築のお話をする前に、しておかないといけない話があるので、先にそちらの方をお伝えさせていただきます。

 

カウンセリングをしていると、

 

うちの主人は、何を言っても聞いてくれないんです。

どうせ取り合ってくれないのをわかってるから、私も言わなくなりました。

 

という女性がいらっしゃいます。

 

その度に僕は、

 

今まで何十回も言われたんですか?

取り合ってくれないのは絶対なんですか?

 

というようにお聞きするのですが、そうすると大体次のような答えが返ってきます。

 

「言ったのはたぶん2~3回だと思います」

「1回しか言ってないです」

「やんわりとは言いました」

「絶対というわけじゃないですけど、取り合ってくれないってわかるんです」

「今まで取り合ってくれなかったから、次もどうせ取り合ってくれないと思うんです」

 

つまり、「何を言っても聞いてくれない」「取り合ってくれない」と言う女性たちの多くは厳しいようだけれど、大して旦那さんにぶつかっていないのに、話し合うことを諦めているんですね。

 

ちゃんと旦那さんにぶつかってる女性だったら、次のように言うんですよ。

 

今まで散々いろんな方法を試してきました。

やんわり言ったし、はっきりも言ったし、ブチ切れもしたし、旦那の気持ちに寄り添おうとしたりとか。

でもこれ以上どうやっていいかわからないんです。

 

というように。

 

これは覚えておいていただきたいのですが、次の前提を作っているとパートナーにぶつかることはできません。

 

パートナーにぶつかれない人たちの前提

「1回言ったからわかってくれているだろう」

    • 習慣や性質にないことは1回言ったぐらいでわかってない。何度も同じ話をすることが必要。

「前に言ったし覚えているだろう」

    • 覚えてないし忘れてる。というか、そもそも話をちゃんと聞いていたか定かではない。

「その内ちゃんとしてくれるだろう」

    • 相手の自主性に任せても何も変わらないと思った方がいい。こっちが言わなくなると、相手は「もうやらなくていいんだ」と思ってちゃんとしない。

「見たらわかるだろう」

    • わかってない。そもそもだが、察してもらうのはもうやめれ。

「言わなくてもわかるだろう」

    • わかってない。言葉は端折ったら端折った分だけ伝わらないと思った方がいい。

 

このようになるのですが、ほとんどの男性が「1回言ったぐらいじゃわかってない」し、「話を聞いてるようで聞いてない」し、「覚えていたけどもう忘れている」と考えてください。

 

1回言ったぐらいで言われたことを素直を聞き入れてくれたり、改善してくれたりする男性は、レア中のレアです。

 

ガチャを回して1回目でSSR引くぐらいレアです。

 

相手に対するいらぬ決めつけと遠慮が夫婦関係の溝を深くする。

なぜ再構築の方法をお話する前に、パートナーにぶつかっていない女性に対して言及したのかと言うと、こういうことなんですよ。

 

ぶつかるというのは、相手にいらぬ決めつけや遠慮をせず踏み込むこと。

 

そして、再構築をする上で、踏み込むことは避けて通れないからなんですね。

 

大事な話をしようとしたら、旦那は急に不機嫌になるし…。

旦那はどうせ私の話なんて聞いてくれないし…。

 

なんて遠慮や決めつけをして踏み込まなかったら、いつまで経っても再構築なんてできないじゃないですか。

 

本当に壊れた関係を修復したいなら、「話を聞いてもらえないかもしれない」「不機嫌になるかもしれない」という前提で、踏み込まないといけないんです。

 

というか、夫婦関係が破綻しているんだったら、可能性じゃなく本当にそうなる確率の方が高いし、すんなり取り入ってくれるとは思わない方がいいです。

 

話を聞いてもらうために、何度も踏み込むことになるかもしれないと思っておいた方がいいでしょう。

 



 

「しょうもないプライド」か「円満な関係」のどちらを取るのか?

でも、ここまで読み進められた方の中には、

 

私は別に何も悪いことしてないのに、なんで私が歩み寄って旦那に気を使わないといけないの!?

 

と思った方もきっといらっしゃることかと思います。

 

このように考える女性は、自分のプライドを優先してしまい、再構築を難しくしてしまうのですが、これは残念ながら本当のプライドではありません。

 

しょうもないプライドです。

 

旦那に負けたと思われたくない、下に見られたくないという、自分の思われ方や見られ方を気にしたしょうもないプライドです。

 

厳しいようですが、夫婦関係を勝ち負けで考えている間は、関係の修復はおろか、円満な関係を築くことはできません。

 

目的が、「再構築をして円満な関係を築く」ということであれば、しょうもないプライドは捨てないといけないんですよね。

 

本当のプライドとは、目的を達成するためであれば相手に頭を下げるのを厭わないことであり、たとえつらく悔しい思いをしたのだとしても、目的を見失わないことです。

 

そのためには、しょうもないプライドが非常に邪魔なんですよ。

 

それに、夫婦に限らず人間関係は、対等な立場でいるからこそお互いがわかり合えるし、尊重し合えるのです。

 

そういった理由から、勝ち負けで考えてしまうと、自分のしょうもないプライドを優先させることが目的になってしまうんですよね。

 

具体的な再構築方法。

ではここからが本題。

 

具体的にどうやって夫婦関係を再構築する方向に持っていくのか?

 

まずは相手に再構築したい意思表示をすることが大切です。

 

たとえば次のように。

 

「そんなに時間取らせないから、聞いてほしいことがあるんだけどいいかな?

私たちの関係、最近上手くいってるとは言えないじゃない。

あなたはあなたで思うところがあるだろうし、私もそれは正直ある。

 

でも、お互いがいきなり不満をぶつけ合ったところで、余計に仲がこじれるだけでしょ?

私の本音としては、あなたとこれ以上いがみ合いたいわけじゃないし、離婚したいわけでもない。

あなたと仲良くやっていきたいと思ってる。

 

ただ、そうするためには私一人ではどうにもできないから、あなたの協力が必要なの。

2人が上手くやっていくためにはどうすればいいか、一緒に考えてほしいんだ。

私の今の話を聞いてどう思ったか、あなたの考えを聞かせてくれないかな?」

 

このように伝えて、旦那さんが会話に応じてくれたなら、そのまま関係修復に向けた話し合いをすればいいと思います。

 

相手が不平不満を口にしてきた場合は?

そこでもし旦那さんが溜まりに溜まった不平不満を吐き出してきたのだとしたら、それは一旦すべて吐き出させた方がいいです。

 

注意点としては、最後まで遮らずに話を聞くこと。

 

間違っても、「あなただって○○じゃない!」みたいに言い返すと、売り言葉に買い言葉になってしまい、関係修復の道は遠ざかってしまいます。

 

最後まで相手の不満を聞いたら、

 

そんなこと思ってたんだね。

本音で話してくれてありがとう。

言いづらいこと言わせてごめんね。

じゃあ私も本音で話させてもらっていいかな?

 

というように、一旦相手の不満を受け止めてから、自分の不満を言うようにしましょう。

 

ここで注意したいのは、YOUメッセージにならないよう注意して、Iメッセージで話すこと。

 

つまり、「あなたは~」と言うと相手を責める言い方になりやすいので、「私は~」という言い方で始めましょう。

 

「私は悲しい」「私は傷ついた」というように。

 

【参照記事・信頼関係を深めるための!男女間の正しい喧嘩のやり方】

 

その他諸々の具体的な言い方に関しては、下記動画を参考にしていただければ幸いです。

 

【パートナーをいい男に育てあげるための!うながしテクニック 】

 

相手が取り入ってくれなかった場合は?

夫婦関係が破綻している場合、その程度がひどかったり夫の逆恨みを買っていたりすると、こちらが歩み寄っても取り入ってくれない場合もあります。

 

あからさまに面倒くさそうにされたり、無視されたりというように、「聞きたくない」という強い態度を示してくるんですね。

 

この場合は、先述の台詞を伝えたあとに、次のように言うといいのではないでしょうか。

 

「いきなりこんな話聞きたくないよね。

突然でごめんね。

でも、私は本気であなたと仲良くやっていきたいと思ってるから。

このままいがみ合っても良いことはないと思うし、同じ家族というコミュニティを持つ同志として、上手くやっていきたいと本気で思ってるんだ。

もし、あなたに少しでもそういう気持ちがあるなら、そのためにはどうすればいいか、考えてみてほしい」

 

このように伝えて一旦引き下がります。

 

伝えたあと、「俺は仲良くしたいなんて思ってねえよ」とか「お前だけ勝手にやってろ」という感じで言われたとしても、

 

「それは今の気持ちで本心だと思うけど、冷静になったときに一度考えてみてもらうことは難しいかな?

同じ家で暮らしてるんだから、いがみ合ったままよりお互い笑えた方がいいと私は思ってるんだ。

気持ちが落ち着いたときに、これからのことを前向きに考えてくれたら嬉しい」

 

と言って、この場の話は終わらせましょう。

 

そして3週間~1ヶ月ぐらいしてから、「前にした話のことだけど、考えてみてくれた?」と聞いてみるといいのではないでしょうか。

 

稀に相手の方から「この前の話のことなんだけど」と言ってくることもありますが、これは少ないケースになるので、あまり期待しない方がいいでしょう。

 

妻である女性が原因で夫婦関係が破綻している場合。

最後にお話するのは、妻である女性が原因で関係が破綻している場合の改善法です。

 

不倫しているのがバレた、夫にキツく当たりすぎた、束縛をしすぎてしまったなど、女性側に非があるケースですね。

 

もちろん人間関係である以上、どちらかが100:0で悪いことはありませんから、いくら女性に非があるとはいえ、そうさせた相手にも原因はあります。

 

だからと言って、

 

私が不倫したのは、元はと言えば旦那のせいだ!
私がキツく当たるのは、旦那がちゃんとしてくれないからだ!

 

と相手のせいにしていても、関係は悪くなるだけで改善されないじゃないですか。

 

これも前述した勝ち負けの考え方になるので、本気で再構築をしたいなら、次のように自分の非を詫びて宣言することです。

 

「そんなに時間取らせないから、聞いてほしいことがあるんだけどいいかな?

今まで私の言い方や態度がキツかったせいで、しんどい思いをさせて本当にごめんなさい。

こんなキツい奥さんが家の中にいたら帰ってきたくなくなるだろうし、それに気づいたからすごく反省した。

これまでといきなり180度態度を変えるのは難しいかもしれないけど、できるだけ優しい奥さんでいるように努力しようと思う。

それを聞いてほしかっただけなの。

こんな私と一緒にいてくれてありがとう」

 

これは、妻である女性がパートナーにキツく当たりすぎたケースの伝え方ですが、これが不倫や不貞行為であれば、「二度としない」と誓うことが大切です。

 

「不倫しないように努力する」では、信用できないですからね。

 

基本的に、自分に非があることを認めた場合、何も言わずに改善するよりも、宣言してから改善した方が相手に伝わりやすいんですよ。

 

何も言わないままだったら相手からしたら、

 

最近ましになってきたけど、なんか裏でもあるのかな?

 

と思われるかもしれないけど、ちゃんと宣言しておいたら「変わろうとしてくれている」とわかってもらえますからね。

 

なので自分に非があるときは謝罪だけではなく、改善することを宣言するまでが込みだと思ってください。

 



 


以上になりますが、人間関係である以上イレギュラーはどうしても起こります。

 

今回ご紹介した伝え方が、まったく使えなかったり響かなかったりする事態が発生するかもしれないし、相手が想像の斜め上をいくようなことをしてくる可能性もあるからです。

 

じゃあそういうときはどうすればいいのかと言うと、自分の頭で考えること。

 

これは別に突き放してるわけでもなんでもなく、そもそも論で言うと、人間関係をこうすりゃ上手くいくというマニュアルなんて、この世のどこにも存在しないのです。

 

間違いなく言えるのは、マニュアル頼りになる人ほど、人間関係が上手くいかないということ。

 

恋愛指南書を読みまくっている女性の恋愛は上手くいかないけど、まったく読んでない女性の方が上手くいくことが多いのはそのためです。

 

それは夫婦関係も同じ。

 

マニュアルに頼ろうとしている時点でぶつかる気がないとみなされてもしょうがないですから、本気で再構築をするつもりなら、イレギュラーは必ず起こると思っておいた方がいいでしょう。

 

ということは、再構築するつもりがバチバチの大喧嘩に発展することもあるということです。

 

でもそうなってしまったのは、お互いがそれだけ思っていることを溜め込んでいた証拠でもありますよね。

 

これまで本音でぶつからなかったことが、大喧嘩という惨事を招いてしまったわけです。

 

ただ、修復不可能なぐらいの大喧嘩をしてしまったのだとしても、それがきっかけで関係が修復し、絆が深まることはよくあるんですよ。

 

これもまた、イレギュラーが招いた結果とも言えますね。

 

どうか、衝突することを恐れず、ちゃんと向き合ってみてください。

 

夫婦関係の再構築をするためには、お互いが本音を開示し合うことが大前提なので、その事実をお忘れなく。

 

 

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