人に合わせてばかりの自分はもう嫌だ!ちゃんと自分を出す上での心構えとは?
目次
人に合わせてばかりの人が分かっていないこと。
人の顔色を伺ってばかりで、つい相手に合わせてしまうという人がいます。
彼ら彼女らがなぜそうしてしまうのかと言うと、次のように信じているからです。
自分を押し殺して相手に迎合していれば、受け入れてもらえて好かれるはずだと。
実はこれ、大間違いです。
実際は、自分を押し殺して相手に合わせた分だけ、都合よく扱われるか、雑に扱われて終わりです。
もちろん、人に合わせていたら嫌われることはないんですよ。
でも、好かれることもありません。
現に人に合わせてばかり人は、いつもしんどい思いが消えず、心を摩耗させています。
合わせている相手に好かれているのであれば、このような状態にはならないはずです。
それなのに、迎合することを止められない人たちは、好かれるためにもっともっと自分を押し殺します。
このような状態に陥ってしまうと、「好かれたい」が「嫌われたくない」になってしまうんですよね。
しかも、自分を押し殺して接していた期間の長さに応じて、どんどん言いたいことも思っていることも言えなくなってしまいます。
とくに恋愛の場面ではそれが顕著に現れる女性が多く、相手の男性に対し、自我を封印して接している女性がよくいます。
この状態に長く陥っている女性ほど、お世辞にも相手との関係が上手くいっているとは言えなくて、すでに都合よく扱われていたり、雑な対応をされていたりすることも珍しくありません。
カウンセリングでも、
と、ご相談を受けることが多いですが、残念ながらほぼ手遅れ状態になっていることもよくあります。
つまり、今までどおり我慢していれば、相手が飽きるまでは今の関係のまま継続することができるけど、今以上に良い関係を築くことができないんです。
もちろん、絶対無理だとは言い切れないけれど、客観的に見てものすごく難しいんですよね。
ちなみに、なぜ難しいのかは下記記事をご覧いただけると幸いです。
【参照記事・ろくでもない男との関係が上手くいかなかったのは、あなたのせいじゃないんだよ論】
でも、なんで彼女たちは自分を押し殺してまで、相手に合わせようとするの?
最初はいいかもしれないけど、そんなの続くわけないじゃん。
このように思った方もいらっしゃるかもしれません。
続いては、彼女たちが人に合わせてしまう理由について、お話させていただきます。
自分を押し殺してまで人に合わせてしまう理由。
今お話したように、恋愛で男性に合わせてしまう女性に限らず、自分を押し殺して迎合してしまう人には共通した理由があります。
その理由は3つあるので、一つずつ解説させていただきます。
1・親の顔色を伺うことが多かった
自分を押し殺して人に合わせてしまう一番の理由がこれ。
親が子どもに気を使わせていると、その子が大人になったときに、思っていることや言いたいことが言えない人間に成長していることがあまりにもよくあります。
具体的に、どのような家庭環境だと、そのような大人に育つのか?
次にまとめてみました。
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- 両親の仲が悪くて、いつ喧嘩になるか怖くてビクビクしながら過ごしていた
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- 父親、もしくは母親が一切ほめてくれなかった
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- 父親、もしくは母親がモラハラ
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- 母親がヒステリー
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- 両親が家庭内別居状態
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- シングルマザー、もしくはシングルファーザーで、親が常に忙しくしていた
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- 「テストで100点取ったらおもちゃ買ってあげる」等の、親が条件付きの愛ばかり与えていた
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- 親がすぐよその子どもと比較してきた etc…
とまあこのような家庭環境で育つと、その子どもは人の顔色を伺ってばかりの大人になりやすいです。
それもそのはず、子どもは次のような状態でずっと幼少期を過ごすことになるからです。
-
- 家族間で波風が立たないよう、できるだけいい子でいようとする
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- 努力の目的や方向性が、親に認めてもらうことになっている
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- 家族が仲良くいられるよう、必要以上に気を使う
-
- 親が大変そうだから、わがままを言ってはいけないと我慢する
-
- 親に何を言われても、自分の出来が悪いからだと自分を責める
このような状態でずっと過ごしていると、親の顔色を伺うのが当たり前になってしまい、それが癖づいてしまいます。
その結果、他人の顔色まで伺うようになるというわけです。
要するに、できるだけいい子に、わがままを言わず我慢して、何かを相手にしないと自分は受け入れてもらえないと思っているから、そうなるんですよね。
ちなみに、これが酷い虐待を受けて育った子どもの場合だと、少し話が変わってきます。
この場合、いつ暴力や暴言を振るわれるか分からない恐怖に加え、自我を完全に封印されてしまいますから、それだけ抑えつけがものすごいんですよね。
なので、虐待から保護されて入院したり、父親から逃げてシングルになったお母さんと生活したりしてしばらくすると、子どもが大暴れすることがよくあるそうなんです。
抑圧されすぎた反動でそうなったというわけですが、その反動が起きないまま大人になると、結構厄介な事態になることがよくあります。
手がつけられないぐらいのグレ方をしたり、犯罪を犯したりなど、不健全な形で爆発してしまうんですね。
2・他人に自尊心を奪われてしまった
人の顔色を伺うようになった原因が親ではない場合、他人がその原因を作っているケースもあるんです。
よくあるのが、他人からのモラハラやパワハラ。
つまり、交際相手や会社の上司が原因で自尊心を奪われてしまい、自分に自信が持てなくなってしまったというケースです。
モラハラやパワハラをする人間は、いかにこちらが無力であるか、無能であるかを人格否定を交えつつ、ことあるごとに投げつけてきます。
どんなに頑張っても、その努力を認めようとはしないのです。
そして、これはモラハラに多いのですが、こいつらは「お前は俺の言うことだけを聞いていればいい」「お前のためを思って言っている」というように、洗脳を仕掛けてきます。
モラハラをする人間は人を依存させる天才でもあるので、自分がいかに世界の中心であるかのように錯覚させるのが、ものすごく上手いんですよ。
するとどうなるかと言うと、モラハラ加害者の言っていることがすべて正しいかのように錯覚してしまい、酷いことを言われても、「自分が悪いからそう言われるんだ」と思い込むようになるのです。
実際、長年にわたりパートナーから酷いモラハラを受けていた人たちは、その後何年間も言われた言葉を思い出し、なかなか傷が癒えないでいることが多い。
なので、言葉の暴力はそれだけ深い傷を残してしまうんですね。
自分に自信が持てなくなると、自分を出すことが途端に怖くなります。
モラハラやパワハラを受けたせいで心が傷ついてしまい、周りの人も自分のことをそのような目で見ているのではないかと怯えてしまうのです。
すると、人の顔色を伺うようになり、自分を押し殺して相手に迎合するようになるというわけです。
この場合、元々その人が人の顔色をそれほど伺うタイプではないのだとしたら、善意の第三者によって自分を取り戻すことがよくあります。
つまり、モラハラやパワハラによって自信を奪われていたときに、自分のことを肯定してくれる人に出会ったから、自尊心を取り戻すことができたんですね。
というケースが分かりやすい事例かと思います。
3・惚れた弱みで強く出れない
これは恋愛面でよくあるケースです。
その相手のことが好きで好きでしょうがなくなってしまったから、強く出れないという事例ですね。
これ、結構厄介なケースでして、どんな恋愛強者でもどうしようもなく相手のことを好きになったら、嫌われるのが怖くて強く出られなくなっちゃうんですよ。
しかも好きになったその相手が、まあまあろくでもない人間だったというパターンも珍しくありません。
それは、
と女友達から驚かれるほどです。
実はこれ、男性でも同じ状態に陥る人がいるので、性別は関係ないんですよね。
恋愛感情は本能なので、ときとして好きになったらいけない人のことを好きになる場合がありますから、それが悪い方向に作用すると、ろくでもない相手なのに、惚れた弱みで強く出れないという事態に陥ってしまうというわけです。
この場合、自我がはっきりしている強い人なら、別れを選びます。
しかし、惚れた弱みで相手に嫌われるのが怖い人は、失う怖さを選びます。
つまり、自分が自分でいたいことを選ぶか、自分を崩してでも相手といる方を選ぶかの違いなんですね。
この違いは、下記動画の中で詳しく解説しているので、ご興味がおありの方はご覧いただけると幸いです。
【どれだけ好きでも】本当に強い女性の定義とは?【別れを選ぶ】
人の顔色を伺うことや迎合することを止める上での心構えとは?
つい人の顔色を伺ってしまい、相手に合わせることが止められないという人は、そんな自分に嫌気がさしていることもよくあります。
そんな自分を変えたい。
でも、どうすればいいか分からない。
なぜ分からないのかと言うと、その方法が分からないのではないんですよ。
「人に嫌われたり揉めたりすることなく、自分を出せる方法」を探そうとするから、分からなくなるのです。
厳しいようですが、そんな方法を探している間は、ずっと人の顔色を伺って相手に迎合する自分を止められないままだと思った方がいいでしょう。
それを物語っている事例があるので、少しお話させていただきますね。
先週、共働きwithで「孫ハラスメントを止めさせる方法」が公開されたんですよ。
【参照記事はこちらから】
孫ハラスメントというのは、両親や義実家から「子どもはいつ?」「早く孫の顔が見たい」とプレッシャーを与えられるものになります。
その具体的な対処法をお話したのですが、この記事を読んだ人のツイートで、次のようなものがあったんですよ。
そこには、「こんな言い方をしたら相手との関係がこじれるからダメだ。コイツは何も分かってない」みたいに書かれていましたが、こういう人が典型的な例だと言えるでしょう。
自分がされて嫌なこと、許せないこと、そして譲れないことや大切にしたいことを侵害された場合。
やんわり伝えて分かってもらえないのであれば、はっきり言う必要があります。
ときには、ブチ切れることだって必要になるのです。
それでも分かってもらえないのであれば、距離を置くか絶縁するしか方法がありません。
【参考動画・脱・人間関係の悩み!舐められないための最終手段】
残念ながら、勇気を出さず、嫌われる不安や罪悪感を払拭して自分を出せる方法は他にはないのです。
自分をしっかり出すには、どうしても勇気が必要になります。
その結果、嫌われるかもしれないし、申し訳ないことを言ってしまった罪悪感を覚えるかもしれない。
しかし、人の顔色を伺うことと相手に迎合することを止めた人は、例外なくその困難と葛藤を乗り越えているのです。
そして、
自分を出すことってこんなにも快適で、素晴らしいことなんだ!
合わない人間に合わせなくていいのって、すごく楽!
という開放感と自由を実感しています。
人に合わせれば合わせるほど、嫌われることはありません。
しかし、好かれることはないし、都合よく扱われたり雑に扱われたりして終わりです。
もう人間関係で悩みたくないのであれば、できるだけ早い段階で自分を出すことをおすすめします。
それで離れていくような相手は、あなたにとって何も必要がない存在です。
そうじゃない人は、あなたが自分のことをちゃんと出しても、それをわがままだと思わずにしっかりと受け止めてくれます。
あなたがされて嫌なこと、許せないことは、あなたしか止められる人がいません。
そして、あなたの譲れないことや大切にしたいことは、あなたにしか守れないのです。
親や友達がいつも止めてくれて守ってくれるとは限らないし、むしろ自分がその立場にならないことには、いざというときに勇気を出すことができないのです。
あなたが、人の顔色を伺って、つい迎合してしまう自分が嫌なのであれば。
ここが自分の変えどきなのではないでしょうか。
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