恋愛ラボ 「好きなはずなのに…彼氏に感じる嫌悪感」

今回のご相談は、

「付き合う彼氏を気持ち悪く感じてしまう」

というものです。

 

ご相談内容的にそれほど多くはないのですが、

最初はいいなと思って付き合ってはみたけど、交際していくにつれて

彼氏に触れられたり女性として見られているような発言をされたりすると

嫌悪感を感じてしまうという女性がいらっしゃいます。

 

なぜこのようなケースになるかと言うと、

記事中にもいくつか理由を書きましたが

「本気で好きになっていないから」が

一番の原因だと思うんですよね。

 

だって、「いいな=本気で好き」じゃないですし、

最初に感じた「いいなの評価値」が相手と接している中で

幻滅したり思ってたのと違うかったりして

下がることなんてたくさんありますからね。

 

「最初は私のことを好き好き言ってくれたのに

今の彼氏はぜんぜん冷たいし素っ気ない」

というお悩みをよく聞きますが、

その理由の大半も「いいなの評価値」が下がっただけです。

 

それから、

「彼は、すごく誠実で優しくて私のことを大事にしてくれるんだけど、

どうしても恋愛感情を抱けないしときめかない」

という女性がいますが、これは相手に性欲を感じてないんですよ。

 

男女問わず、相手を性的な目で見ることができないと

いくら付き合っていてもそのままセックスレスになりますし、

「相手をエロい目で見れるかどうか?」ってめちゃめちゃ大事なんです。

 

セックスレスになる原因の元をたどると、

よほど仕事などでストレスやプレッシャーをいつも感じていて

つねに仕事のことが頭から離れないという状態でもないかぎり、

「パートナーをエロい目で見れなくなった」ことが大半の原因です。

 

旦那さんが優柔不断で頼りないのをいつも目の当たりにしていたら、

そのまま男として見れなくなってしまったという女性がいます。

 

奥さんがカチンとくるたびにスイッチが入って

ギャーギャーと鬼のような形相でわめきたてるのを見て怖くなり、

そのまま女性としてみれなくなってしまったという男性がいます。

 

セックスレスの根本的原因になることって、

「痩せる」「小奇麗にする」「可愛い下着をはく」とかで解消できるほど

問題が単純ではない場合がほとんどなんですよね。

 

ちょっと話しがずれてしまいましたが、

「付き合う彼氏を気持ち悪く感じてしまう」

という女性がいらっしゃれば、下記ご相談内容と回答をご覧いただけると幸いです。

 

「好きなはずなのに…彼氏に感じる嫌悪感」

■相談者:新(22歳/女性/大学生)

■相談内容:

付き合って1ヶ月にも満たない彼氏がいるのですが、非常に嫌悪感を抱く瞬間があります。普通に話しているときはそうでもないのですが、じっとこちらを見つめてきたり、ボディタッチをされたり、「可愛い」などと言われたりすると本気で吐き気がします。

実は、前の彼氏にも同じことを感じていました。なので、深い仲になったことがありません。

どちらも私が最初に「いいな」と思いアプローチしました。穏やかで誠実な方です。嫌いになることはないはずなのに…と悩んでいます。

彼氏への嫌悪感を取り去って、恋愛を楽しむにはどうしたらいいですか?

 

相手のこと、異性として見ていますか?

考えられることが3つあります。

 

1つ目は、歴代の彼氏のことを本気で好きになっていないこと。

可能性としては、これが一番高いと思います。

 

あなたの方からアプローチされたとのことですが、おそらく「いいな」の域を超えることがなかったのではないでしょうか。

恋愛感情は、ひどく夢がないですが、ないものねだりと性欲の掛け合わせです。

ここで言うないものねだりとは、「もっと私に自信があったら」「もっと私に思っていることが言えたなら」といった、自分の内面に関することであり、お金や社会的地位といったものではありません。

性欲とは、「この人に抱かれてみたい」というダイレクトなものもありますが、相手のことを「性的な目で見られるかどうか」というものです。

「顔がかっこいい」「声が素敵」「雰囲気が好き」と思うのは本能なので、これらも実は性欲なんですよね。

 

このどちらかが欠けても、異性に恋愛感情を抱くことはありません。

カウンセリングでよくいただくご相談の一つに、「すごく誠実で優しい男性だけれど、どうしても好きになれない」というものがあります。これは、相手のことを性的な目で見られないことが原因です。

 

また、「友達としてはいいんだけれど、性的な目で見られるとなんか嫌なんです」という方もいらっしゃいました。

これは、自分はそこまで気持ちが盛り上がっていないから、相手の男性に申し訳ないという気持ちがありつつ、自分は相手のことを性的に見られないから、エロい目で見られてしまうと困るということなんでしょうね。

 

「男=汚い」の価値観


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つ目は、親族から性的なトラウマや嫌悪感を植え付けられてしまったこと。

 

多い事例としては、父親(もしくは義父)や兄から性的虐待や、それに近いことを過去に受けている女性は、大人になってから、性的な行為に関することや男性に対し、憎悪に近い嫌悪感や過剰な苦手意識を持つことがよくあります。

ほかのケースだと、母親から「男は汚い生き物だ」といったことを聞かされて育ったり、父親が不倫して家を出ていった過去があったりすると、男性全般を汚い目で見てしまう女性もいますね。

あとは、父親がアダルト動画を頻繁に見ていたり、風俗に通っていたり、親のそういった一面を見つけてしまった過去がある女性も、男性全般を汚らわしく思ってしまうことがあります。

 

これらに該当する場合、トラウマや嫌悪感の原因になることに気持ちの折り合いをつけることができないと、これからお付き合いされる男性に対しても、性的な目で見られる度に嫌悪感を抱く可能性が高いです。

 

とはいえ、そういった過去を持つ女性であっても、本気で好きになった男性にだけは、嫌悪や苦手意識をほとんど感じなかったというケースがよくあります。

この場合、「どうしようもないくらい好き」という感情だけではなく、相手の男性に絶大な安心感や包容力を感じることもセットになっていて、だからこそ身を委ねられるということなんです。

 

相手に甘えられますか?


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つ目は、付き合っていくにつれ、相手の至らなさが見えてきたこと。

一緒にいればいるほど、相手の頼りなさ、不甲斐なさ、未熟さなどが見えてきたということです。

 

たとえば、「男性に甘えられない・頼れない」という女性がいますが、男性側が頼りないから甘えることも頼ることもできないケースが非常に多いんですよね。

僕の見解では、「俺にもっと甘えてもいいんだよ・頼ってもいいんだよ」と自分で言う男性ほど、実は、自分は頼りがいがないと思っていて、「お前がしっかりしてたらもっと甘えてるし頼っとるわ」という女性側の意見もよく聞きます。

付き合っていくにつれ、相手の頼りなさが露呈されていくと、そうなっていくのは当然なんですよね。

こういったケースにかぎらず、恋人にがっかりする場面が増えれば増えるほど、彼氏のことを無意識に見下してしまう女性も多く、だからこそ、そういう相手から性的な目で見られると拒否反応が出るという場合も実はあります。

 

今お話しした3つのケースのどれかに該当する部分はないか、今一度考えてみてください。

 

あと、最後にもう一つ。

これまでの彼氏は、非常に穏やかで誠実ということですが、そういう男性を選んだほうが恋愛は上手くいくのではないか?と思って、あえて選んでいる部分はありませんか?

たしかに、穏やかで誠実な男性だと恋愛が上手くいきそうに思えますが、そういう人と付き合っても、頼りがいや包容力、サバイバル能力など、「男としての魅力」が足りていないと、男性として見られなくなってしまいますよ。