信頼関係を深めるための!男女間の正しい喧嘩のやり方。
withonlineで130回目のコラムがアップされました。
今回は、「夫婦喧嘩はした方がいい」という題材をテーマに、執筆いたしました。
実際、喧嘩したことがない夫婦のほとんどって、次のどれかに該当するんですよ。
1.お互いが相手に無関心
2.どちらかが相手を神格化しまくっている
3.どちらかが我慢しまくっている
4. ケンカしてるという認識がない
5.できるだけ衝突を避けている
6.「喧嘩したことない」と言ってる本人がモラハラ
7.本当にラブラブで相性がいい
詳しくはコラムをご覧いただけると幸いですが、
うちは喧嘩したことがないし
いつもラブラブよ♡
という夫婦は極めて稀です。
はぐれメタルよりも、はるかに遭遇率が低いと思った方がいいです。
夫婦のどちらかがそう言っていても、
アイツはどれだけ俺が
我慢してるか知らないんだよ。
というケースも沢山ありますから、ラブラブアピールの自己申告って、結構当てにならないんですよね。
「うちは喧嘩したことがない」と聞くと、ついラブラブ夫婦をイメージしてしまうのですが、「喧嘩したことがない=ラブラブ」とは限りません。
超絶オシドリ夫婦で知られる、あべこうじさんと高橋愛さん夫妻でも破局寸前の大喧嘩をしたことがあるそうなので、喧嘩をしないことを目指すよりも喧嘩を通じて絆を深める方が、後々円満な関係になりやすいのは間違いないです。
これは夫婦間に限らず恋人同士でも共通して言えることですが、なぜ喧嘩はした方がいいのか?
そして、どういう喧嘩の仕方をすればいいのか?
今回は、「男女がすべき建設的な喧嘩のやり方」をテーマに、お話させていただきます。
目次
なぜ男女間で喧嘩はした方がいいのか?
まず、なぜ喧嘩はした方がいいのか?という点については、コラムの中でお話しているので、その部分を抜粋いたします。
なぜなら、ケンカをしない夫婦って離婚率が高いというデータがあるんですよ。
このデータは、「新婚数ヵ月のとき、ちょっとしたことでケンカをして乗り越えた夫婦はその後も円満でいられる」という統計もあるのですが、なぜこのようになるのか?
それは、ケンカを通じて、「どうすれば仲直りができるかを練習しているから」なんです。最終的には根本の問題を解決しているから、同じことでケンカにならないので、円満でいられるのもありますね。
だから、いくらケンカはした方がいいと言っても、何度も何度も同じことで揉めるようでは、厳しいようですが学習能力がないと言わざるを得ないし、揉める原因を作っている人がさすがに歩み寄りができなさすぎと言えるでしょう。
喧嘩をしない夫婦で一番多いのが、「どちらかが我慢しまくっている 」「できるだけ衝突を避けている 」のどちらかと言っても過言ではないのですが、この2つには「我慢」が根底にあります。
言うまでもなく、積み重なった我慢はいずれ反動となって大爆発を起こすケースがほとんどです。
今まで溜め込みすぎたものだから、たった一回の喧嘩が洒落にならない大喧嘩に発展し、一発で破局になるという事例があるのはそのためなんですね。
次のような話って結構多いのですが、ある人に離婚理由を聞いたときに
私が楽しみにしていたプリンを
旦那が勝手に食べて許せなかった。
と言われて
え!?そんなことで
離婚したの!?
と驚いてしまうような破局の原因ってあるじゃないですか。
これって、プリンが原因で離婚したんじゃなくて、今までに積み重なった我慢がたった一つの些細な出来事が引き金になって、一気に爆発してしまったんですよね。
たとえるなら、ダムの中に水がパンパンに入っていて、たった1滴の雫が入ったことにより、決壊するという感じです。
だから、爆発の引き金になったのがたまたまプリンだっただけであり、もしかしたら別の些細な出来事がきっかけになっていた可能性も十分にあるわけです。
もちろん、喧嘩をしすぎるせいでそれに疲れてしまって破局したというケースもありますが、この場合は、次のどちらかです。
-
- 毎回同じことが原因で喧嘩になる
-
- いつも一方的に責められる
-
- 喧嘩の時間がいつも無駄に長い
代表的なのはこの3つですね。
このどれかが続いて起こると、疲れてしまって
もういいや…。
別れた方が楽。
という考えになるのは、ある意味当然だと言えるでしょう。
そして、殴り合いの喧嘩と違って男女間で起こる口喧嘩は、「勝つこと」が目的になると、途端に関係性が崩れていきます。
喧嘩で勝つことを目的にしてはいけない理由。
口喧嘩で、相手に勝つことを目的としてしまうと、ほぼ確実に次のような事態が起こります。
-
- 相手の戦意を奪うためにわざと酷いことを言う
-
- 分が悪くなると別のことを引き合いに出して相手を責める
-
- 論破するために思ってないことまで言って相手を傷つける
-
- 謝るのが嫌だから論点をずらして煙に巻く
-
- 声の大きさで相手を威圧する
男女間の喧嘩でこれをやり続けてしまうと、その先に待っているのは別れです。
つまり、相手に勝つことが目的になったら喧嘩の原因は何も解決していない上に、相手を傷つけるだけの結果になってしまうのです。
それでは建設的な喧嘩とは言えないですし、殴り合いの喧嘩が言葉の暴力に切り替わっただけと言えるでしょう。
ただ、相手がモラハラ気質がある場合は、話が別です。
散々相手の言葉で傷ついてきたし
もう限界…!!
ということであれば、下記動画でお話したように勝つための喧嘩が必要になります。
なぜ、いじめっ子がいじめてくるのかと言うと、やり返してこないのが分かってるからなんですよ。
これはモラハラも同じで、相手が必要以上に言い返してこないのを分かってるから、酷いことを平気で言ってくるんですよね。
なので、相手がモラハラの場合は、
いくら相手がモラハラでも
酷いことは言えない…。
という人であっても、心を鬼にして挑む必要があると思った方がいいでしょう。
喧嘩になったらなぜ黙り込む人がいるのか?
喧嘩になるとだんまりを決め込む人っていますよね。
そういう人は、次のどれかに該当します。
1・早くこの時間が終わらないかなと思っている
2・ふてくされている
3・情報量が多すぎてついていけない
だんまりを決め込む人って、1か2が多いと思われているのですが、実は3のケースも結構多いんですよ。
どういうことかと言うと、黙り込んでいる人は、相手に言われた言葉を頭の中で整理して考えているんだけれど、次から次へと新しい情報が入ってくるものだから、処理についていけないんです。
つまり、何の話をされているのか分からないんですよね。
だから、反論したり意見を言いたくなったりしても、何に対して発言すればいいのか分からなくなって、黙り込むというわけです。
このケースって両者の認識のずれがすごくて、一方的に話している側の人間は、一貫性がある物事を話していると思っているんですよ。
しかし、黙り込んでいる側の人間は、一貫性がないことを多岐に渡って話されていると解釈してるんですね。
たとえば、
昨日のあなたの○○っていう
発言は傷ついた。
もう言わないでほしい。
と女性が言ったとします。
ここで男性が、「え?そんなこと言ったっけ?」「そういうつもりで言ったんじゃないよ」「そんなことで傷つくのっておかしくない?」というように、女性が傷ついた気持ちを理解してない返し方をしたとします。
するとこの女性は、傷ついた気持ちを分かってもらおうと、次のようなことを相手に言うとしましょう。
「昨日だけじゃなく先週も○○と言われた」
「あなたはたまにデリカシーがない言葉を言うことがある」
「そういうの私だけじゃなくて他の人にも言ってるかもよ?」
「○○だけじゃなくて××って言われることもあるから傷つく」
「前の彼女さんとかお母さんに言われなかったの?」
「失言に理由があるんだったらちゃんと言ってほしい」
「どういう気持ちであんなこと言ったの?」
というように、次から次へと新しい情報が出てくると、言われた側はついていけなくて処理するために黙り込んでしまうというケースは、女性が思っている以上によくあります。
でも、これって話してる側はただ傷ついた気持ちを分かってほしいだけだから、一貫性がある同じことを話してると思い込んでいるんですよ。
黙り込んでいるのは、傷ついた気持ちを分かってもらえないからだと思い、また違う観点から新しい情報を相手に伝える。
そうすると、また処理が追いつかなくなってきて、頭の整理をするために会話ができなくなる、という状態になるんです。
ここで業を煮やして、
なんで何も言ってくれないの!?
ちゃんと話聞いてるの!?
と相手に言って、
ごめん、何の話をしてるのか
分からない。
と言われたことがある女性は、今お話した認識のずれが起こっていると思った方がいいでしょう。
正しい口喧嘩の方法。
男女間で喧嘩をする上で、やってはいけないことと、正しい喧嘩のやり方があります。
まず、やってはいけないことから先に説明させていただきますと、次のようになります。
1・人格否定しない
-
- 自分の性格や性質を否定されて喜ぶ人なんていない
- ただただ気分が悪い
2・決めつけない
-
- 憶測で決めつけることは、相手にレッテルを貼ること
- それは、相手の人間性をつぶすことと同じ
3・誰かと比較しない
-
- 比較された人は、能力不足や努力不足を感じて嫌な気持ちになる
- やる気なんて出るわけがない
4・過去を持ち出さない
-
- 単純に、「今その話してないだろ」って思う
- 「昔の話を蒸し返すな」とも思う
5・相手の親族を非難しない
-
- ほとんどの人が身内を非難されたら怒る
- 自分の一部を否定されるのと同じ
喧嘩が長引いたり大喧嘩に発展したりするのって、大体この5つのどれかをやらかしてしまっているんですよね。
以上の5つを踏まえた上で、正しい口喧嘩をするのであれば、次のようになります。
1・主語を「私は」「俺は」で話す
2・仲直りの仕方を決めておく
どういうことか、お話させていただきますね。
1・主語を「私は」「俺は」で話す
これは、「あなたは」「お前が」というように主語がYOUメッセージになってしまうと、相手を責める言い方になりやすいんですよ。
なので、「私は」「俺は」というように、主語をIメッセージにした方が、責める言い方になりにくいんですね。
2・仲直りの仕方を決めておく
これはいわゆる「仲直りのしるし」というやつです。
そろそろ仲直りしたいなと思ったときに、たとえば、「いつもの店に飲みに行かない?」と誘ったり、相手の好物をお土産に買ってきたりというような、「このサインが出たときは仲直りの合図なんだな」と思うことを、あらかじめ取り決めておくということです。
HUNTER×HUNTERで言うところの、幻影旅団のルールである「団員同士のマジ切れご法度、揉めたときはコインで」みたいな感じです。
ビジネスライクな喧嘩の仕方もある
今からお話する方法は、かなりビジネスライクになってしまうのですが、次のような喧嘩のやり方もあります。
どういうことかと言うと、次のようになります。
1・「私は今怒っています」と感情を伝える
2・「原因は○○です」と怒った理由を伝える
3・「解決策は2つあります」と伝える(2つ以上でも可)
4・「1つ目は○○で2つ目は××です。」と伝える
5・「どちらか実行してほしいです。どう思いますか?」と提案する
この方法はかなりシンプルで喧嘩がすぐに収まりやすいですが、一つ難点があるのだとしたら、ビジネスライクすぎて、気持ちを理解してもらえたかどうかは分からないという点ではないでしょうか。
長引かせたくないし、やいやい言いたくないというようなすぐに解決したい問題のときは、この喧嘩の仕方がものすごく役立つと思います。
以上になりますが、衝突を恐れていては、いつまで経っても絆が深まらないです。
勘違いしている人が多いですが、交際年数や結婚生活の長さは、信頼関係の深さに比例しません。
なぜなら、何年も付き合ってるのに、お互いのことを何も知らないカップルや、婚姻期間が長いだけの仮面夫婦はいくらでも存在するからです。
「腹を割って話し合った時間の長さ」によって、信頼関係や絆が深まります。
もちろん、腹を割って話したことにより喧嘩になることも沢山あるでしょうが、衝突を恐れている間は、何も生まれないと思った方がいいです。
実際、
衝突を恐れずに彼と話したら分かり合えて、
より深い付き合い方ができるようになりました!
と嬉しいご報告をしてくださるクライアントさんが沢山いらっしゃるので、「本音で話す」ってめちゃめちゃ大切なことなんですよね。
中には、本音を伝えたら離れていかれたという悲しいケースもあるのですが、その場合は、相手に向き合う耐性がなく、誠実ではなかったということが証明されただけなんです。
はっきり言わせていただきますが、巷にある恋愛本や婚活本にあるような、受け身でいて相手の理解者には絶対になれないですし、相手のことを知り、自分のことも知ってもらいたいなら、ときには本音でぶつかっていかないと、その先の関係はありません。
その結果、衝突して喧嘩になったのだとしても、「雨降って地固まる」であり「終わりよければすべてよし」なんですよね。
なので、信頼関係を深めるための喧嘩なら、やれるときにどんどんやっておいた方がいいでしょう。
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