もういい加減忘れたい…!モラハラ被害からの立ち直り方。
目次
モラハラをする人間は、自分の非を意地でも認めない。
モラハラ被害からの立ち直り方を教えてください。
というご要望をいただくことが多いです。
実際にモラハラ被害に遭われた方は、その相手と別れてから何年も経っているのに、当時言われた言葉に傷つき、何かことあるごとにそのことを思い出してしまいます。
それでまた落ち込んで自分を責めてしまって、いまだに前に進めない。
こういう方がかなり多いんですよ。
しかも厄介なのが、モラハラをする人間って、人に罪悪感を植え付けて依存させる天才でもあるんです。
一緒にいたら、だんだんと「自分が悪いのかな?」「この人の言うことがやっぱり正しいのかな?」と思ってくるんですよね。
しかもモラハラ加害者は、被害者の「それやめて」「それ言わないで」という声に対して、次のようなことを言ってくるんですよ。
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- 「お前のためを思って言っている」
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- 「俺だったら別に嫌じゃないけど」
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- 「そんなことで傷つくお前の方がおかしくない?」
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- 「何が不満なの?俺が納得できるように説明して」
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- 「言われる方が悪い」
これがモラハラじゃない人だったら、「嫌なこと言ってごめん」で済むわけです。
しかしモラハラをする人間は、自分の言い方に非があることを意地でも認めません。
すると、いつも酷い言葉を言われ続けるものだから、「やめて」と言う数が増えていきますよね。
そしたら、「俺を怒らせるお前が悪い」とか「お前は俺を怒らせる天才だな」というように言い返されます。
そんなことがずっと続いたら、ダメージがどんどんどんどん蓄積されていくというわけです。
モラハラ被害者は洗脳状態に陥ってしまう。
基本的に洗脳って、カルト宗教の教祖や詐欺師など、こういった人間が使う手法のように思われていることがよくあります。
しかし洗脳は、別に特殊な訓練を受けてないただの民間人でも使うことはできます。
実はモラハラ加害者が、無自覚に洗脳しているというケースはすごく多いんですよ。
では、モラハラでどのような洗脳状態になっていくのか?
基本的に洗脳は、狭い空間の中でアメとムチの繰り返しを行うことによって成立すると言われいます。
モラハラにおける洗脳は、“家”がその狭い空間なんですよね。
その空間の中でずっと相手に対して否定していき、最後は優しくなる。
こういうことが繰り返し行われていくと、それはもうれっきとした洗脳状態を作ってしまうというわけなんです。
すると被害に遭っている人が、
もしかしたら自分が悪いのではないか?
あの人の言ってることが全部正しいんじゃないか?
このように思ってしまう状態を作り出すんですよね。
モラハラ被害からの立ち直り方。
では、ここからが本題です。
モラハラ被害にあった人がどうやって立ち直っていけばいいのか?と言うと、一つ目はこちら。
1・モラハラ被害を受けていたことを自覚する。
まずは相手がモラハラで、自分はその被害を受けていたのだと自覚してください。
つまり、「悪いのは相手であって私は悪くない」という前提が必要なんですよね。
モラハラする人間は、「言わせるお前が悪い」とか「言われたくなかったらちゃんとしろ」と言ってきます。
これは昭和の老害言葉である「キツイことを言われても何クソと思って頑張れ」と同じなんですよ。
これって、
俺は言い方を変える気は全くないけれども、何を言われても、お前はサンドバックのように耐えろよ?
ってことなんですよね。
アホかっちゅう話じゃないですか。
なので、あなたが悪いから酷いことを言われたのではありません。
相手が未熟で幼稚な人間だから、言い方を考えることができずにモラハラにつながったということなんです。
なので、これが成熟した大人の人だったら、たとえこちらに非があったとしても、言い方を考えて傷つけない言い方で諭してくれるんですよね。
この違いがあることをどうか忘れないでください。
2・誰かに自分の思い方を決めさせない。
そして2つ目は、自分の感じ方や思い方を誰かに決めさせないでください。
これはどういうことかと言うと、モラハラ被害に遭われた方がよく言う言葉があるんです。
「そんなこと言われたぐらいで落ち込む私が悪いんです」とか、「他の人だったら、こんなこと言われても傷つかないかもしれないんですけど」というように。
このように、「モラハラされて言われた言葉を気にしている自分の方がおかしいんじゃないか?」と思っている方がすごく多いんですよ。
でも、誰かに自分の心の状態を決めさせてはいけません。
あなた自身が、「傷ついたな」「すごい嫌だったな」と思うことなんだったら、それはあなた自身の感じ方であり、思い方なんです。
他の人がどう感じるかは、どうでもいい話なんですよ。
たとえば、何を言われても全然動じない、鋼メンタルの男性がいるとします。
彼は会社でパワハラに遭ってるのに、ビクともしません。
周りの人からは、
あの人、何言われても動じないよね。
なんであんな風にボロカス言われてんのに、全然堪えないんだろう?
私だったら無理だわ。
こんな感じで言われてるんですよ。
でもこの男性は、ある一つのワードだけを言われるのだけは絶対嫌なんです。
それが何かと言うと、
最近自分、ハゲてきてるで?
このような薄毛いじりをされたら、この男性は一気に凹むんですよね。
このような感じで、人それぞれ言われたら嫌な言葉や許せない言葉って違うんですよ。
だって、薄毛じゃない人に「ハゲてるで」と言っても、「いやそんなことないし」で終わるじゃないですか。
でも、薄毛を気にしてる人だとしたら「ハゲ」というワードが出るだけで、すごくダメージを受けてしまいます。
人それぞれ、何にコンプレックスや劣等感を感じているかは違います。
それを指摘されると、傷つくのは当たり前なんですよね。
なので、誰かに自分の心の状態を決めさせないでください。
自分の心の状態は、自分で決めましょう。
あなたが傷ついた、悲しかったと思うのなら、それをねじ曲げちゃいけないことを忘れないでください。
3・許せないのは心の狭さのせいじゃない。
そして3つ目が、許せないことを気にしてしまうのは、心の狭さのせいじゃないということです。
これも、モラハラ被害に遭った人がすごく気にしてしまうことの一つなんです。
いつまでも過去を引きずっている自分は心が狭いんじゃないか?
ずっと言われた言葉を気にしているなんて、人として小さいんじゃないか?
こんな感じで思ってしまう人も多いんですよ。
しかし、そんなこと思う必要は一切ないです。
いまだに許せないのは、それだけ酷いこと言われたんだな。
これでいいんですよ。
そして、別に許す必要は全くありません。
「思い出したらいまだに腹立つ」という状態までくれば万々歳です。
世間では、「許せない人を許しましょう」というような崇高理論を言ってくる人がよくいます。
「許した方があなたのためになる」とか「いつまでも許せないのはつらいはず」とかもそうです。
【参考動画】
でもこれらの台詞は、ぬくぬくと生きてきた人間の戯言であって、僕たち人間はお釈迦様でも神様でもありません。
自分を傷つけてきた相手のことを、そんな簡単に許せるはずがないんですよ。
これが正常です。
なので、たとえモラハラ被害から何年も経過していたとしても、いまだに許せなかったり気にしたりするのは、「それだけアイツが酷いことを言ってきやがったんだな」で構わないんです。
無理に許す必要もないし、気にしないようにする必要もありません。
いまだに傷ついているという証拠なので、それだけ回復に時間がかかっているのだということを、忘れないでください。
4・自分のことに集中する。
そして、モラハラ被害からの立ち直り方、4つ目。
これは、自分のことに集中することです。
たとえば誹謗中傷する人って、ほぼ全員が自分に意識が向いてなくて、他人にずっと意識が向いてるんですよ。
だから、叩きたい相手のあら探しを延々として、それで叩く材料が見つかれば何でもいいという感じなんですよね。
その間、自分に意識が集中してないんです。
メカニズム的には、「嫌な相手のことを思い出してしまう」「考えたくない人のことを思い出してしまう」というのも同じなんです。
そうやって思い出している間、その相手に意識が全部向いてしまっているんですよね。
その相手がモラハラの加害者なんだとしたら、相手のことを思い出している間、自分のことに集中できなくなってしまうんです。
すると、繰り返し嫌なことを思い出してしまうので、前に進もうと思っても進みにくくなります。
そうならないよう、できるだけ自分のことに集中できる環境を作りましょう。
今やらなければいけないこと、今やりたいこと、将来のために積み重ねておきたいこと、何でもいいです。
とにかく、時間を忘れて集中できるものであれば、何でもかまいません。
できるだけ自分と今現在に集中できることをやってみましょう。
これを毎日繰り返してください。
そうやって自分ごとに集中していると、だんだん嫌な記憶を思い返すことが少なくなってきます。
そして自分に集中するのが当たり前になってくると、モラハラ加害者のことを思い出したときに、
なんでアイツのことを思い出すのに時間使わないといけないんだ!
自分のことをやろう!
という感じで切り替えることもできるんですよね。
自分のことに集中するって言っても、難しく考える必要はありません。
「気づいたらこんな時間か」と体感時間が早く感じれるものだったら、基本的に何でもいいんですよ。
ゲームでもいいし、面白いドラマを見るでもいいし、推し活でもいいし、時間を忘れて集中できることだったら何でもいいと思ってください。
ただし、法に触れるようなことや、恋愛など相手次第で幸福度が変わってしまうことに集中するのはやめましょう。
あくまでも自分に裁量権があって、自己完結できるものに集中してください。
そうやって自分への集中を繰り返すことによって、だんだんと心の傷が癒えていきます。
5・モラハラとは分かり合えないことを理解する。
私が接し方を変えていたら上手くいっていたのではないか?
あのときこうしていれば、こんなことにはならなかったのではないか?
というように、自分の責任として考えている人も多いかもしれません。
しかし、どんな対処をしても結果はそれほど変わらなかったはずです。
なぜなら、モラハラやパワハラの加害者と上手くやっていくためには、相手の要望にすべて答えて相手の機嫌を損なわないように振る舞うことしかできないからです。
それでも、虫の居所が悪いと八つ当たりはされるし、理不尽なことで怒られます。
つまり、モラハラをする人間とは、どのような接し方をしても分かり合えることがないのです。
なぜかと言うと、これがヤツらの本質だからです。
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- 自己評価が異常に高いが、実際はそこまで大したことない
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- 劣等感やコンプレックスの塊
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- 自分が上に立たないと気が済まない
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- 人に親切にしたり優しくしたりするのは、ただの自己顕示欲
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- 男尊女卑、もしくは女尊男卑
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- 人への見下しや職業差別が多い
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- 友達が少ない、もしくはいないか、いてもろくでもない
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- 口を開けば文句しか言わない
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- 自分の非は意地でも認めない
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- 人を傷つけるくせに自分が傷つくことには過剰反応する
いかがでしょうか?
想像以上に人間性に難があるため、深いところで理解しあえることができないんですよね。
ただ、「あのとき私がブチ切れまくって、戦い続けていたらどうなっていたのかな?」と考えるのであれば、結果は変わっていたかもしれません。
その結果とは、加害者が「コイツを敵に回すと面倒だ」と思って寄ってこなくなることです。
なので、もう二度とモラハラ被害に遭いたくない場合は、ブチ切れる強さと揉める覚悟を持ちましょう。
下記動画はパワハラ対策用になりますが、モラハラ対策でも十分に通用するので、ぜひご覧ください。
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- 1・被害を受けていたことを自覚する
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- 2・誰かに自分の思い方を決めさせない
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- 3・許せないのは心の狭さのせいじゃない。
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- 4・自分のことに集中する
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- 5・モラハラとは分かり合えないことを理解する
以上になりますが、モラハラ被害から立ち直るにはどうしても時間がかかってしまう部分があります。
子どものときから親が何年もかけて育んだ自己肯定感や、長い期間をかけて一生懸命に培った自信を、たった数週間~数ヶ月で奪うのがモラハラなんです。
それぐらい、彼らのモラハラ発言は攻撃力と殺傷能力が高く、人の心を壊して闇を植え付けてしまうのです。
あなたが今も傷ついているのは、相手のせいであって、あなたのせいではありません。
どうか、これ以上自分を責めるのはやめてあげてください。
1日も早く心の傷が癒えることを、僕は心より願っております。
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