実録!ホストクラブの裏側・Vol.5「未収編」
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目次
ホストクラブの売掛システム。
なんやかんやで5回目を迎えたこのシリーズ。
ホストクラブに行ったことがない女性は、
「ホストの世界って怖そう・・・。」
と思ってる方も多いでしょうね。
大丈夫、怖くないです。
お金さえちゃんと払えば。
さて、今回のホストクラブの裏側のテーマは、
「未収金」について。
いわゆる「ツケ」というやつですね。
ホストというのは、
個人事業主として例えられることが
多い職業なんです。
箱(お店)は商店街のようなもので、
ホストは各店舗の店主という訳ですよ。
なので、
お客さんの支払い方法を決めるのも、ホスト次第。
現金で支払うか、
カードで支払うか、
ツケで飲むか。
たとえば2回目来店の女性客が、
お店で50万円を使ったとして、
担当ホストが「いいよ」と言えば、
その日の飲食代を売掛にしてもいい訳です。
もちろん、
この未収金を期日までに女性客が支払わなければ、
担当ホストの給料から天引きされてしまいます。
そしてこの未収制度があるせいで、
多くのホストが自分の首を絞めてしまいます。
意地の張り合いが未収金を生む。
ホストの世界というのは、
男同士の意地の張り合いです。
毎月のナンバー争いが、
時に彼らを狂わせてしまいます。
「もう少しでアイツに勝てそうなのに・・・!
でも後○万円足りない!
くそ~、こうなったらコイツ(女性客)に
あのボトルおろさせるか・・・!」
なんてことは毎月ある訳です。
そしてもちろん、
こんなやり取りも毎月ある訳ですよ。
ホスト
「なあ、あのボトルおろしてくれよ。」
女性客
「え!?
無理だって!いくらすると思ってんの!?
バカなんじゃない!?」
ホスト
「お願いっ!頼むからさ!
お前しかいないんだよ!
未収でいいし、アレおろしてくれたら、
お前の行きたかった○○に連れてってやるから!
な?お願い!!」
女性客
「え~・・・。でも・・・。」
ホスト
「一気に払わなくていいから!頼むっ!」
まるで漫画のようですが、
ビックリするぐらい毎月あります。
女性客に支払い能力があって、
ちゃんと回収できる見込みが
あるのであれば、もちろん何も問題はありません。
楽をして稼ぐことを覚えてしまった女性の末路。
しかし、
ホストクラブには稼いでる女性ばかりが
来る訳ではないんです。
見るからに、
「この子には未収させたらダメだな。」
と思ってしまう女性もたくさんいます。
どういう事かと言うと、
言い方が悪いですが、
女性としての商品価値がない女性。
ルックスがマズ過ぎたり、
トータルで見て「無いな」と
思ってしまう女性のことですね。
またそういう女性に限って、
風俗嬢だったりするんです。
風俗というお仕事はホスト同様完全歩合制なので、
お客さんがつかなければ
その日の給料はナシという事になります。
正直言って、
コンビニで働いた方がよっぽどましと思ってしまうほど、
彼女たちの収入は少ないんですが、
楽して稼ぐことを覚えてしまっているので、
普通の仕事をやるという選択肢がないんですよ。
ちなみに風俗のお仕事が楽と言ってるのではなく、
彼女たちの働き方がそもそもの問題なんです。
サービスは適当だし、
本番行為禁止のお店なのに
本番をやって別でお金をもらったり、
店外デートして直引き(お客から直接お金をもらうこと)したりと、
それで稼げてた時代があったから
その感触が忘れられないんですよね。
もちろん風俗店のスタッフも、
お店の品位に関わる問題なので、
そういうキャストには新規客をつけられない。
真面目に働いてる風俗嬢からすれば、
そんな人間が同じ店舗にいるだけで
同じような目で見られてしまう訳ですよ。
それはどの業種でも同じなんですけどね。
稼げない風俗嬢が取る悪行。
そんな稼げない風俗嬢であるにも関わらず、
ホストクラブに多額の未収を作る女性は、
ほとんどと言っていい程、未収金を支払いません。
むしろ飛びます。
そして信じられない話でしょうが、
実際にそういう女性はゴロゴロいます。
「私、○○の店の未収、飛んだった!
だってあんなん払える訳ないやん!
飲ます方が悪いわ!」
こんな感じで、
武勇伝として他店の未収を飛んだ話をする女性も
結構多かったんですよ。
確かに無理な飲ませ方をするホストも悪いけど、
借金踏み倒してるのを声高々に言うお前もどうかと思う。
この記事を読んでいる方々も、
そんな女性に未収させる方が悪いと
思われるでしょう。
しかし担当しているホストは、
自分の給料がマイナスであったりとか、
売上の悪さとかで切羽詰まっている事もあって、
自分に都合の良い解釈ばかりを
稼げない女性客に対してしてしまうんですよね。
「なんとかなる、もうちょっと仕事がんばらせて、
シフトも多く入らせて、
それでダメなら(働いてる)店替えさせよう。」
なんて思ってしまうんですよ。
「そもそもそんな奴はどこに行っても通用しないし、
意識以前の問題で誰も指名しないから、
今この子は稼げてないんでしょ?」
ってことを分かってないんです。
人を変えようとしても変えられないことを
気づいていないから、
前が見えなくなってしまってるんですよね。
しばらくは、
担当ホストに嫌われたくないから少しずつでも
返済を繰り返していた彼女たちですが、
ちょっとでもホストとの関係が悪化したりするとすぐに飛びます。
そりゃそうでしょう。
未収とはいえ、
ただお金を搾取されるだけの日々。
見返りがあったと言えば、
お店で高いボトルやシャンパンを入れた後だけ。
未収回収の段階で、
多くのホストが女性客を適当に扱うから、
飛ばれてしまうんですよね。
もちろん店側としても、
「これ以上あの子に未収作らせるのはやめとけ。」
と担当ホストに忠告するんですが、
聞く耳もたない場合がほとんどです。
だって切羽詰まってるから。
上位のナンバー争いで切羽詰まってるホストは、
まだ前が見えてるんです。
過去の経験上、
どんなお客さんはお金を作れて、
どんなお客さんはお金を作れずに飛ぶかを
分かっているから。
「貸した金はきっちり取り立てる」という萬田はんみたいなホストは稀。
しかし今すぐお金が必要なホストは、
客観的に判断できる思考を失っているし、
過去の経験から学習しようとしないので、
同じ過ちを繰り返してしまうんですよね。
ちなみにナンバー1ホストであっても、
もちろん未収を飛ばれることはあります。
さすがに、お金を作れなさそうな女性客に
多額の未収を作らせるようなことはしませんが、
読みが誤ってしまうことだってある訳ですよ。
だって人間だもの。
聞いた話で気の毒だったのは、
他店でずっとナンバー1だったホストが、
ある月に未収を飛ばれてしまい、
その金額を全てかぶることになったそうな。
その額、なんと230万。
結局、
自己破産されて回収はできなかったそうです。
そして店舗によっては、
未収金を含めた売上でナンバー1になれる
店舗がまだ存在するので、
肩書きだけで実は給料マイナスという
偽ナンバー1ホストも存在しますね。
「ナンバー1」だからと言って、
全員がお金もってる訳ではないんです。
さて、今回の記事の冒頭で、
「ホストクラブはお金をちゃんと
支払えば怖くないところ」と書きました。
それならなぜ、
未収で飛べる女性が存在するのか。
その理由は担当ホストがある意味、
当たりだったとしか言いようがありません。
では当たりでなければ、
どのような事態になってしまうのか?
次回、「回収編」でお話させていただきます。
それではまた。
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“実録!ホストクラブの裏側・Vol.5「未収編」” に対して2件のコメントがあります。
コメントは受け付けていません。
私は過去にホスト遊びしていたので、多数未収したことありますが低い額で飛んでしまったことがあります。
ただ、1点きになるのは、低い額で飛んだので多分担当だった人の給料から引かれただけでそこまでのマイナスではなかったとは思います。その後その担当はお店を辞め(未収の件ではなく自主的にらしいです)行っていたお店も無くなり、新店舗として新たな名前で復活しています。以前のオーナーとか店長とか残ってるみたいなんですが、未収飛んだという事実があるので、新店になっていますが初回でお店に行くのはまずいですかね?
>リスさん
行くのはかまわないですが、金額の問題ではなく、オーナーと店長からは「この子、飛んだのによく来れるなあ」と思われると思った方がいいでしょう。
行くなら、飲み代とは別に未収額を収めるつもりで行った方がいいのではないでしょうか。