身近に存在する恐怖!ネオモラハラ男の特徴11選。
withonlineで97回目のコラムがアップされました。
今回は、「人の気持ちが分からない男性がそうなった理由」について、執筆いたしました。
以前、人の気持ちが分からない男性をテーマにブログや動画でアップしたのですが、この内容に結構ショックを受けられた方も多いようです。
【普通の男がいいって言うけど、人の気持ちが分からないのが普通の男なんやで論】
【急増する歩み寄りができない男たち!彼らが別れた4つの破局原因について】
驚くことに、人の気持ちが分からず歩み寄りができないのが、普通の男。
そりゃあ、自分で自分の人生を歩み、男性を見る目が肥えたクライアントさん達は口を揃えるように、「いい男がいません」と言うわっちゅう話で。
さらに衝撃の事実があるのですが、モラハラの男性って思っている以上に多いんですよ。
「ネオモラハラ」とでも名付けましょうか。
現在、この新種のモラハラ男が急増しているんですよ。
実際、カウンセリングでもクライアントさんのお付き合いしている男性や、気になる男性がこのタイプに属していることは、珍しくありません。
今回は、そんな「ネオモラハラ」についてお話させていただきます。
目次
ステレオタイプのモラハラってこういう人。
モラハラ男の特徴を、次のように考えている方は結構多いと思います。
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- 暴言が酷い
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- 人格否定してくる
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- 悪口や文句が多い
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- 無視する
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- 大きい音を出したり態度で脅してくる
これに付け加えると、「朝まで寝かせず罵詈雑言を浴びせる」とか「それアンタのことでしょ?と思うようなことばかり言ってくる」とか「できる人間風に見せるのが上手い」など、他にもありますね。
ようするに、「暴言がとにかく凄まじい人格否定をしてくるダメ人間」をモラハラの定義だと思っている人が、多いのではないでしょうか。
なので、
実際そんなにモラハラの人って
いないでしょ?
と思っている人がほとんどなんだと思います。
しかし。
そうじゃないんですよ。
違う違う、そうじゃ、そう(略
あなたが思っている以上に、モラハラ男はこの世に沢山存在します。
どこからどこまでがモラハラなのか?
まず、「どこからどこまでがモラハラか?」という定義について。
基本的に、相手の言葉や態度で傷つくことが多くなった時点で、モラハラだと僕は思っています。
次にお話するような女性はいらっしゃいませんか?
「今お付き合いしている人は、言い方はキツいけどモラハラというほど酷いわけじゃないし、むしろ良いところも沢山ある。
優しいときはすごく優しいし、仕事もちゃんとできる人。
でも、酷いことを言われて傷つくことが多いし、一緒にいてつらくなるときがある。
私がダメなんだ。私が至らないからダメなんだ。」
はっきり言いましょう。
アンタの男、モラハラやで?
基準としては、次のような気持ちを抱くことが多くなってきた時点で、その相手はモラハラだと思った方がいいでしょう。
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- 「いつも否定から入ってくるなあ」
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- 「なんでこんなキツい言い方しかできないんだろう」
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- 「言うこと聞かないといつも機嫌が悪くなるから怖い」
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- 「なんでこんな見下すようなことを言うんだろう」
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- 「私の好きなものをそんなに否定されるとつらい」
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- 「すごく馬鹿にされてる気がする」
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- 「お前のためって言ってくれてるから、しんどいけどちゃんと聞かなきゃ」
今回お話するネオモラハラについてですが、名称をちょっと変えただけで、存在自体はただのモラハラです。
なぜなら、モラハラ被害に遭っている女性も、自分のパートナーがモラハラかどうか確信が持てない女性も、今お話した気持ちの数々を、必ず一度は抱いているのだから。
モラハラをする人間も被害に遭う人も、そうしている自覚がないし、被害に遭っている自覚がないとよく言われています。
とくに、被害に遭っている自覚がない人に関しては、最初は「傷ついている自覚」はちゃんとあったんですよ。
何か酷いことを言われる度に、胸がズキッと傷んでいたはずなんです。
しかし、人間には「自己防衛能力」と「環境適応力」があります。
モラハラをされる度に、これ以上傷つかないように自分を守ろうとする上に、酷いことを言われるのに慣れてきてしまうんです。
そうすると、最初の頃の傷ついた気持ちはだんだんと薄れてきてしまうのですが、厄介なことに、しっかりとダメージは蓄積されてしまっているわけです。
それが自尊心の低下を招き、モラハラ被害に遭っている自覚がないという状態になってしまうんですね。
ネオモラハラの特徴11選。
さて、ここからが本題です。
今回のテーマであるネオモラハラについて、詳しく解説させていただきます。
1・できてないことを言う
ネオモラハラ男は、自分でできていないことなのに、人には言います。
-
- 「もっとこうした方がいい」
-
- 「それは間違ってるから○○しろ」
-
- 「そんなのおかしいから止めとけ」
このように、いちいち口を挟んでくるのが特徴の一つで、しかも言ってる本人は未経験だったり、能力や技術不足であることは珍しくありません。
なので、
え?アンタいちいち否定してくるけど、
やったことあんの?
という風に思ってしまうことが結構あるんですよね。
あと、全然できていないことを「自分ではできている」と思っているのもテンプレです。
なので、ネオモラハラ男が自分のことをものすごい善人だと思っていることは、結構よくあります。
2・通行人や店員に対して文句が多い
見ず知らずの通行人や店員さんに対して、気に入らないからという理由で、悪口や文句を言うのもネオモラハラ男の特徴です。
歩く速度が遅いお年寄りが前を歩いていたとき、「早く歩けよじじい」と本人に聞こえないぐらいのトーンで言ったり、かなり太っている人に対して、「よくあんな体型で外出られるよな」と言ったり。
そして、ネオモラハラ男は店員さんのサービスが悪いと、そのまま注意することがあります。
とくに酔っているときだとそれが顕著に現れることがよくあるのですが、結構大きめの声で注意するから、一緒にいる人が恥ずかしい思いをするんですよね。
しかし、当の本人は「態度の悪い店員に注意できる俺」と思っている上に、むしろ良いことをしたと思っているので、どこか誇らしげです。
中には注意したけれど怒りがおさまらなくて、そのまま不機嫌になるネオモラハラ男もいるので、この辺りは人によりますね。
3・平気で人前で怒る
さらに、ネオモラハラ男はパートナーに対し、気に食わないことがあると平気で人前で怒ります。
「ここで怒ると相手に恥をかかせてしまう」とか「回りにHSP体質の人がいたら怖がらせてしまう」とか、そういう発想や概念が一切ないんですよ。
むしろ、「コイツのために怒ってやってる俺」なんですよね。
自分の至らなさや未熟さを、相手のせいにするのもネオモラハラ男の特徴の一つです。
言うまでもなく怒られた側の女性は、恥ずかしいし早く終わってほしいと思っているので、ネオモラハラ男の言う言葉は一切頭に入っていません。
なので、
と、また怒られてしまうのですが、「じゃあ時と場合を考えて言えやボケ!」なんですよね。
4・先に傷つけて傷ついたと言う
ネオモラハラ男は無自覚で人を傷つける言葉を投げかけてくるのですが、その言葉に傷ついた女性が
そういうこと言われると
傷つくからやめてほしい。
と伝えたとします。
そうすると、
俺はお前のために言ってやってるのに、
そういう受け取り方をされると思わなかった。
というように、勝手にショックを受けられることがあるんですよ。
ちなみに、
お前のために
言ってやってる。
は、モラハラ男のテンプレ台詞です。
「いやいやいや、先に傷つけてきたのアンタやがな」という話になりまして、「自分は傷つけていいけど、相手が傷つけてくるのはダメ」みたいな前提ができあがってるんですよね。
しかも、ネオモラハラ男は口が達者な人間が多いので、人の揚げ足取りが上手いです。
というか、罪悪感を抱かせるのが上手いと言った方がいいかもしれません。
先に傷つけてきたという事実は変わらないのに、次のような台詞を言ってきますね。
-
- 「俺が言ってたこと、全然分かってないんだと思って残念だよ。」
-
- 「そういうつもりで言ったんじゃないけど、お前なら分かってくれると思ってた。」
-
- 「今そういう話してないけど、結局お前は俺の言うこと聞いてないんだな。」
こういう風にガチ目に返されると、なんだか自分の方が悪いような気持ちになってきて、変な罪悪感が芽生えてしまうんですね。
繰り返しになりますが、先に傷つけてきたのは向こうです。
それならまず、「傷つけるようなことを言ってごめん」と謝るのが筋ですよね。
謝罪もせずに自分のしたい話をするのは、筋違いです。
なので、
なんで私が悪いことになってんの?
お前の言い方が悪いから傷ついてるんだろ!
で、いいんですよ。
5・男尊女卑
ネオが付いていようがいまいが、基本的にモラハラ男は「男尊女卑」です。
会話中に、いちいち女性軽視の発言が含まれるのも特徴の一つですね。
相手がどんな女性であっても、最初から見下しフィルタがかかっているので、その女性がどんな人間であろうとも、心底認めることはありません。
さらに、水商売や風俗に携わる女性のことを思いっきり下に見ているので、中にはお店に行ってサービスを受けているのにも関わらず、説教するという暴挙に出るヤカラも少なからず存在します。
なぜモラハラ男がここまで男尊女卑なのかというと、「女性だけが持つ力強さ」を知らないからなんですよ。
いや、知らないというより、認めたくないのかもしれませんね。
人間が持つ力強さって、腕力や収入や社会的地位だけじゃありません。
「芯が強い」人ほど、たくましく生きてるんです。
そんじょそこらの男性より芯が強い女性は沢山いるのに、彼らは絶対にそれを認めないんですよね。
ちなみに、彼らは職業差別も酷いので、自分が認めない仕事に就いている人間に対しては、口では言わずとも内心見下しまくっています。
6・価値観が合わない人間は全否定
価値観や考え方が合わない人間を全否定するのも、モラハラ男の特徴の一つです。
人って、違って当たり前じゃないですか。
しかしモラハラ男は、「自分が一番正しい」と信じて疑わないので、価値観や考え方が違う人間のことを全否定します。
そして、その相手のことをボロカスに言います。
「人にはそれぞれ色んな考え方がある」と頭では分かってはいるけど、腑には落ちてないので、そうなってしまうというわけです。
しかも厄介なことに、一緒にいる人間が「まあ別に考え方なんて人それぞれだからいいじゃない」なんて言おうものなら、フォローした人に対してまで火の粉が降りかかってくるんですよね。
「いいや、間違ってる!だからお前はダメなんだ!」というように。
でも、書いてて思ったのですが、価値観や考え方が違うから全否定してるんじゃなくて、ただその人のことが気に入らないから全否定してるだけなんだと思います。
そうやって、自分のことを正当化したいから。
ちなみに、ネオモラハラ男は人の趣味も全否定します。
彼らが気に入らない趣味に傾倒している人に対して、ボロカス言うことはよくありますね。
7・言った言ってないの話によくなる
言ってねえよそんなこと!
絶対に言ってない!
こういうことがよく起こります。
彼らだけに限らず、自分の言葉に責任を持ってない人は、言った言ってないの話によくなりますね。
言葉に責任を持ってないから、自分で言ったことを覚えてないんですよ。
だから、「言ってない」になるんです。
ちなみに、言った言ってないの話になったとき、相手が言ったことを思い出す瞬間があるんですよ。
このとき、「言ってない」から「そういう意味で言ったんじゃない」に切り替わります。
とにかく認めないのも、ネオモラハラ男の特徴と言えるでしょう。
8・押し付けがましい
ネオモラハラ男は、優しいときは優しいし、親切なときは親切です。
そして、彼らの中には、人の役に立つことを率先してやる男性もいますね。
ただ、押し付けがましいんですよ。
つまり、頼んでも頼ってもないのに、手を貸そうとしてくるというわけです。
ネオモラハラ男は仕事では優秀な人間も多いので、本当に困っているときなら、手を貸してくれて非常に助かるんですよ。
なので、最初のうちは手伝ってもらうんです。
しかし、そのうちこちらのやり方にケチをつけて、いちいち口を挟んでくるようになってきます。
せっかく手を貸してくれるから、無下にもできなくて、彼らの言うことを聞くまま助けてもらうとするじゃないですか。
すると、いずれこんなことを影で言われるんですよ。
-
- 「アイツは俺のおかげで良くなった。」
-
- 「俺がいたからアイツは伸びた。」
-
- 「俺がいないとアイツは何もできなかった。」
結果的に、ネオモラハラ男が関与する前より今の方が良くなっていることも実際にあるので、そういった場合彼らの言っていることは間違ってはないんですよ。
ただし、言われた側の人はすごく複雑な気持ちを抱いているんですよね。
9・言う通りにしないと機嫌が悪くなる
前述したように、ネオモラハラ男は頼んでも頼ってもないのに、手を貸そうとしてくることがよくあります。
しかし、こちらの自由にさせてくれないし、意見も尊重してくれなくなっていくので、言われっぱなしだからストレスが溜まってくるんですね。
ちなみに、文句は言うけど改善案は言わないのも、ネオモラハラ男の特徴の一つになります。
なので、彼らの言うことに逆らおうとする人も、もちろん出てくるわけですよ。
すると、ネオモラハラ男は機嫌が悪くなります。
自分の言うことが絶対的に正しいと思い込んでいるので、言うことを聞かない相手のことが、めちゃめちゃ腹立つんですよ。
その後に彼らがどういう行動を取ってくるのかというと、わざわざこちらが傷つくような言葉のチョイスを使って、なんとか言うことを聞かそうとするんですね。
しかもそのとき、筋が通っているようで通ってないことが結構あるのですが、ネオモラハラ男は感情的になっているから、その事実を自分で分かってないんですよ。
だって、目的が「言うことを聞かせる」ことにあるので、そうするための手段はなんだっていいというわけです。
10・してやったことは覚えてるが、都合の悪いことはなかったことになる
ネオモラハラ男は、とにかく誰かに感謝されたいと思っていることがよくあります。
そして、感謝を強要してくるんですよ。
これ、ネオが付いていようがいまいが、モラハラ男の口癖の一つです。
彼らは、自分が感謝されないことに対して、ものすごく不満を感じるみたいですね。
とにかく感謝されたいから、誰かの世話を焼こうとするのもネオモラハラ男の特徴の一つであり、相手にしてあげたことだけは異常に覚えてるんですよ。
しかし、彼らにとって都合の悪いことはすべてなかったことになっているんですよね。
せっかく手を貸した相手が、自分に対してさほど感謝していないと分かった途端に、「アイツは感謝が足りないからダメだ」というように文句を言い出します。
このとき、ネオモラハラ男は気づいてないんですよ。
してもらったことよりも、傷つけられたことの方が上回ってしまったから、相手が感謝しなくなったんだということに。
でも、彼らにとって都合の悪いことはすべてなかったことになっているので、その事実に気づけないんですよね。
11・友達や恋人が離れたのを自分から離れたと思ってる
ネオモラハラもモラハラ男も、とにかく自分にとって都合の悪いことは認めません。
すべてなかったことになっているか、もしくは彼らにとって都合のいい解釈に変換されているかのどちらかです。
とくに、彼らから人が離れていくときに、それが顕著に現れます。
離れていった人は、これ以上傷つけられるのが耐えられないし、我慢の限界だから離れたのですが、ネオモラハラ男はそういう解釈じゃないんですよ。
アイツがまだまだ人としてダメだから
俺の方から離れた。
これなんですよね。
なぜこんなにも都合よく解釈できるのか、不思議でたまらないという人もいらっしゃるかもしれません。
しかし、彼らにとっては相手のせいにしている方が傷つかないし、自分の尊厳を保つことができますからね。
自分を正当化するのも、モラハラ男のテンプレです。
というか、本気で自分から離れたと思っていることの方が多いのではないでしょうか。
たとえば、ネオモラハラ男と交際していたり友達関係を続けたりしていて、あまりにも酷いことを言われすぎるものだから、「これ以上は耐えられない」と相手に伝えたとします。
すると、「じゃあもう別れよう」とか「一旦距離を置こう」みたいに即答で言われることが、よくあるんですよ。
つまり、相手から拒絶される前に、自分から別れたり離れたりしたという既成事実を、先に作ろうとするんですね。
そしたら「自分から別れた」「自分から離れた」と言えることができますし、傷つかなくて済みます。
先に傷つけておいて、自分が傷つきそうなことからは逃げるのも、ネオモラハラ男のテンプレと言えるでしょう。
基本的に、人間関係でよくトラブルが起こる人は、例外なくといっていいほど「否定言葉をよく使う」んですよ。
友人間でも、職場でも、恋人同士でも、夫婦関係でも、人と揉める人間は必ずといっていいほど、日常から否定言葉をよく使っています。
ネオモラハラ男も例外なくそうなんですが、周りから人が離れていっているのを、自分のせいだとは思ってないんですね。
よく、「優しい人ほどそっと離れる」って言うじゃないですか。
その優しい人に対してすら、何かケチを付けられる部分を見つけて相手のせいにし、自分から離れたことに変換するのも、ネオモラハラ男の特徴です。
以上になります。
1・できてないことを言う
2・通行人や店員に対して文句が多い
3・平気で人前で怒る
4・先に傷つけて傷ついたという
5・男尊女卑
6・価値観が合わない人間は全否定
7・言った言ってないの話によくなる
8・押し付けがましい
9・言う通りにしないと機嫌が悪くなる
10・したやったことは覚えてるが、都合の悪いことはなかったことになる
11・友達や恋人が離れたのを自分から離れたと思ってる
次回は「なぜモラハラ男が誕生してしまうのか?」について、お話したいと思います。
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