男性心理は調べるだけ無駄。そこに深い意味や動機がない理由を徹底解説!

withOnlineで136回目のコラムがアップされました。

 

今回のテーマは、「男性心理は調べようとするだけ無駄」というものです。

 

 

コラムの中でも触れていますが、ほとんどの男性が何かを考えて、何かを言ったりしたりしているわけじゃないです。

 

つまり、「そうしたかったからそうした」「そうしたくないからしない」というだけの話であって、そこに具体的な理由や動機ってないんですよね。

 

あるんだとしたら、ほとんどの場合が後付けです。

 

だから、

 

なんで

そう言ったの?

なんで

そうしたの?

 

と理由を聞いても、

 

なんとなく。

別に

深い意味はない。

 

という風に返ってくることが多いんですよね。

 

ただ、強い感情の場合は別で、自分でもはっきりと分かる高揚や嫌悪などを抱いたときは、そこに具体的な理由があります。

 

たとえば、とあるフェスをずっと楽しみにしていて、ようやく行けた人がいるとします。

 

この人に「なんで行きたかったの?」と聞いたら、「ずっとファンだったアーティストが出演するし、ほかにも最近お気に入りのバンドが出るから」というように、行きたかった理由がそこに存在します。

 

ほかにも、めちゃめちゃ嫌いな人がいたとして、「なんで嫌いなの?」と聞いたら、「だって酷いことばかり言ってくるし、嫌な性格なんだもん」というように、嫌いな理由がそこに存在します。

 

でも、ここまでの強い感情を抱いていない場合は、そこに深い意味がないケースの方が圧倒的に多いです。

 

一例を出しますと、

 

今日ちょっと

久々に○○行って

ご飯食べない?

 

と誘ってきた人がいたとして、

 

なんで○○なの?

 

と聞いてみたら、

 

なんとなく

今日はそういう気分。

 

というように返ってきたり。

 

ほかにも、

 

なーんか

あの人苦手なんだよね。

 

と言ってた人がいたとして、

 

なんで苦手なの?

 

と聞いてみたら、

 

別に何かされたわけじゃないんだけど、

なんとなく苦手。

 

というように返ってくることがあるので、男性に限らずほとんどの人が自分の言動について、その理由や動機を深く考えてないんですよね。

 

それなのに、多くの女性がネットや本で男性心理を一生懸命に調べるものだから、

 

調べるだけ

無駄やで?

 

と言いたいわけです。

 

では、なぜ多くの人が自分の言動について、理由や動機を考えないのか?

 

今回は、「日本人は自分に興味がない人が多すぎる」をテーマに、お話させていただきます。

 



 

日本人の多くは、他人にも自分にも興味がない。

基本的に、日本人の多くは他人に興味がありません。

 

これは、たとえ大好きな異性であったとしても変わらなくて、こういう人たちの興味は次のようになっています。

 

今、彼は誰と何を

しているんだろう?

彼は私のことを

どう思ってるんだろう?

 

これって、興味じゃなくてただの「詮索」です。

 

人に対する興味というのは、「今のその人がどうやって作られたのかを知りたい」という欲求のことなので、「今どこで何をしているのか?」「自分のことを相手はどう思っているのか?」は興味じゃないんですよね。

 

実際、相手のことが好きだと言いながらその男性のことを何も知らない女性は多いですし、逆にこういうケースもよくあります。

 

カウンセリングで、

 

彼は私のことが好きだと言いながら、

自分のことばかり話して

私のことはほとんど聞いてこないんです。

本当に好きなんでしょうか?

 

といったご質問を受けることがありますが、「好き=興味がある」じゃないというお話を、必ずさせていただきます。

 

そうするとほとんどの人が驚かれるのですが、それだけ「好きだったら興味を持つはず」という前提であることが多いというわけです。

 

なぜ日本人は他人に興味を持てないのか?

なぜ、日本人のほとんどが他人に興味がないのかと言うと、そもそも自分に興味がないから、他人に対する関心の向け方が分からないんですよ。

 

自分に対する興味とは、

 

    • なんでこう思うんだろう?
    • なんでこれをしたんだろう?

 

という「なぜ?」という自らの問いかけから始まります。

 

自分がどんな服を着て、どんな髪型をすれば似合うのか?を知っている人は多いですが、自分の感情や行動の動機について詳しく知っている人はほとんどいないです。

 

だから、

 

なんで

そう言ったの?

なんで

そうしたの?

 

と理由を聞いても、

 

なんとなく。

別に

深い意味はない。

 

という風に返ってくるというわけです。

 

どうして日本人の多くが自分に興味がないのかと言うと、そもそも教えられる大人が少ないからなんですよ。

 

僕たちが子どもの頃って、あらゆるものに対して

 

なんで?

 

と思ってたんですよ。

 

でもそれを親に聞いたら、その答えが

 

そういうものだから。

そんなこと

どうだっていいでしょ。

 

というように、子どもの疑問がなかったことにされるケースがものすごく多いんですよね。

 

そうするとその子どもはいずれ、「なぜ?」と疑問を持たなくなっていきます。

 

疑問を持っても親は答えてくれないし、学校の先生に聞いても同じような答えしか返ってこなかったら、思考停止状態になるのは当たり前なんですよね。

 

ちなみに、子どもの疑問に向き合わない大人がいるのは、その親や教師自体も、小さい頃から疑問をなかったことにされてきたケースがものすごく多いです。

 

日本人の共感力が低い理由。

日本人は共感力が高い種族だと言われていますが、僕はこれ、ウソだと思ってます。

 

なぜなら、共感力が高い人ばかりなんだとしたら、こんなに生きづらさを抱えている人たちが存在しないからです。

 

共感力が高い人間は、人の気持ちがよく分かり、相手のことを理解しようと努めます。

 

日本人に共感力が高い人が多く存在するのだとしたら、

 

誰も私の気持ちを

分かってくれない。

誰も俺のことなんて

分かってくれない。

 

という人たちは激減しますよね。

 

それに、下記動画でお話したとおり「人の気持ちが分からないのが普通の男」なので、共感力が高い種族どころか、むしろその逆だと思っています。

 

【普通の男がいいって言うけど、人の気持ちが分からないのが普通の男なんやで論】

 

かと言って、冷たい人間ばかりが存在するということではなく、どちらかと言うと、共感のやり方が分からないケースの方が多いのかもしれません。

 

人間の思い方や感じ方って、人それぞれバラバラじゃないですか。

 

でも、日本という国の性質上、「普通はこう思う」「普通はこう考える」みたいに「多数決で多い方が正しい」という風潮がありますから、「人と同じであること=多数決で多い方」になるんですよね。

 

だから、傷ついたり悲しんだりしている人に対して、

 

そんな風に思うの

おかしくない?

普通はそんなこと

考えないよ。

 

みたいに言う人が出てくるというわけです。

 

ほかにも、小さい頃から親に自分の感情をなかったことにされていたら、「なんでそう思うのか?」という理由を考えるどころか、自分の思い方や感じ方が曖昧になって、自分の感情自体に自信が持てなくなることがよくあります。

 

たとえば、つらくて悲しんでいるときに、

 

もう済んだことだし

メソメソしたって

しょうがないでしょ!

いい加減泣きやみなさい!

 

と言われたり、イライラして怒っているときに、

 

そんなことで

怒ってもどうにもならないでしょ!

もう諦めて忘れなさい!

 

と言われたり。

 

このような出来事が立て続いたら、その子どもは

 

こんなことで

悲しんだり怒ったりする

自分がいけないんだ。

 

と自信をなくすようになるのは当たり前なんです。

 

しかし、親の共感力が高いと、ちゃんと子どもの感情を受け止めてくれるんですよ。

 

「それはつらかったね」「それは腹立つよね」というように。

 

このように親が気持ちを受け止めてくれると、自分の感情を否定しなくていいんですよね。

 

ほかにも、親が自分に興味関心を持っていると、子どもが何かを言ったりしたりする度に、

 

なんでそう思ったの?

なんでそうしようと思ったの?

 

と必ず聞きます。

 

子どもの頃からこうやって「なぜ?」と聞かれていると、自分でも考えるのが当たり前になってくるんですよ。

 

なんで自分は

そう思うんだろう?

 

って。

 

子どもの疑問をなかったことにしない親は、子どもの「なんで?」に全力で答えるし、分からなければ調べたり調べさせたりします。

 

さらに、

 

なんでそう思ったのか

ちゃんと考えなさい。

そこを考えて納得できないと、

考えなしで何か言ったり

したりしてしまう大人になるよ。

 

という教育をすることがあります。

 

でも残念ながら、子どもにこのような教育ができる大人ってほとんどいないんですよね。

 

前述したようにその親自体も、疑問や感情をなかったことにされてきたからです。

 

自分への興味が他人への興味につながる。

自分に興味がある人は、自分に対してしょっちゅう

 

なんでこう

思うんだろうな?

 

と問いかけているので、

 

自分はこう思ってるけど、

ほかの人はどうなんだろう?

 

という疑問も出てくるんですよ。

 

つまり、これが他人への興味につながるというわけです。

 

人に興味がある人は、自分と同じ部分や違う部分あるのを知りたくて知ろうとするので、人にも「なぜ?」と問いかけるんですね。

 

しかし、他人に興味がない人がほかの誰かにこのように問いかけることはほとんどないし、自分に興味がないから問いかけられても答えることができません。

 

なので、相手が自分に興味がある人間かどうかを知りたいなら、次の質問をしてみるといいでしょう。

 

    • 「なんでそう思ったの?」
    • 「なんでそうしたいと思ったの?」
    • 「なんでしたくないの?」

 

これらの問いかけに対し、「なんとなく」「別に深い意味はない」「分からん」という答えが返ってくることが多いなら、その人は自分に対してあまり興味がありません。

 

ということは、発する言動のほとんどに理由や動機がないというわけです。

 

こういう人に対して「なんで?」と問いかけ続けていると、鬱陶しがられることがあるのですが、これはまだ耐性がついていないからなんです。

 

つまり、今まで考えたことがない疑問に対して考えないといけない耐性がついてないから、邪魔くさく感じてしまうんですよね。

 

逆に、こちらの問いかけに対してちゃんと答えてくれたり、「なんでかなあ?ちょっと待ってね」というように考えてくれる人は、自分に興味がある人と言えるでしょう。

 

このような問いかけを増やすことによって、どんどんその人自身のことを知っていけるはずです。

 



 


以上になりますが、勘違いしないでいただきたいのは、今回のブログは、自分に興味がない人のことを悪いと言っているわけではありません。

 

むしろ、日本という国の性質上、自分に興味がない人間が世代を渡って連鎖するという、悲しい背景の結果だと思っています。

 

ただ、一つ言えることとしては、自分に興味がない人の言動に理由や動機がない、もしくは後付けであるといっても、言うまでもなく心理や気持ちって人それぞれ違います。

 

そう思ったりしたりするに至った理由や動機も、本人が気づいてないだけで、必ず存在はするんですよね。

 

要するに、物事には原因と結果があるということです。

 

なので、男性心理なんて調べても無駄ですが、あるのは目の前の男性の心理と気持ちであることを忘れないでください。

 

 

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