復讐することでしか前に進めない人もいるから、復讐するなとか言っちゃいけないんだよ論。
目次
復讐は意味がないことなのか?
Netflixで大人気の韓国ドラマ「ザ・グローリー」。
ストーリーは、高校時代に壮絶すぎるいじめを経験した一人の女性が、十数年の時を経て、綿密に練り上げた復讐計画を実行に移すというものです。
あまりにも面白すぎて一気見してしまったのですが、劇中にこのようなやり取りがあるんですよ。
まず、一人の人物が次のように聞きます。
復讐で得られる利益は微々たるものでしょう。
むしろ損なのでは?
それに対し、もう一人の人物が次のように答えます。
「被害者が失ったもののなかで取り戻せるものがいくつあると思いますか?
自分の栄光と名誉、ただそれだけです。
許すことで取り戻す人もいれば、復讐で取り戻す人もいる。
そこからやっと時間が動き出すんです。」
これから見ようとしている人のネタバレが少し含まれているので、最後の一文だけは端折って書きましたが、このやり取りにはかなり深い意味が隠されています。
復讐しても意味なんかない、時間の無駄だと考える人は、復讐行為自体を損なものだと考えます。
しかしそれは、誰かのせいで夜も眠れないぐらい悔しい思いをしたり、絶望や地獄を味わわされたりしことがない人間の考えることです。
ザ・グローリーの1話目では主人公であるムン・ドンウンが、同級生5人から見るに堪えないほどのいじめ被害を受けます。
担任の教師はいじめを見て見ぬふりをし、一切かばってくれないどころか、ドンウンのことを激しく責め立てるんですよ。
ドラマの中での出来事なのに、「こいつらマジで全員クソやな」と思わず言葉遣いが悪くなってしまうほどの仕打ちを主人公はされてしまいます。
いじめや家庭内暴力を経験した子どもは、それが酷いものであればあるほど、その時から時間が止まると言われています。
年齢や見た目は変わっていくのに、傷つき悲しんだその時から時間が止まってしまい、前に進めないのです。
しかもその時に、2つのものをなくしてしまいます。
それが、「栄光」と「名誉」。
厳密にはなくしたのではなく、奪われてしまったんですよ。
いじめや虐待の加害者に。
被害者は結果的に5つのものを奪われてしまう。
しかも奪われてしまうのは、実はこの2つだけではありません。
「自尊心」と「プライド」の2つも奪われてしまうのです。
「栄光」とは幸先の良い光のことで、「名誉」とは、人の才能や努力の結果などに関する輝かしい評価のこと。
そして「自尊心」は、自信を持ち自分を尊く感じる心であり、「プライド」は強く守りたいと思うものに対する気持ちや、自分自身の誇りです。
プライドに関しては、傲慢というネガティブな意味もありますが、ここではポジティブな意味に限定させていただきます。
つまり、いじめや虐待の被害者は加害者によって、「時間」「栄光」「名誉」「自尊心」「プライド」の5つが奪われてしまうのです。
そしてこれは、いじめや虐待被害者に限った話ではなく、誰かから酷い搾取や裏切りに遭った場合も含まれます。
要するに、第三者のせいで絶望と地獄が混濁したような深い悲しみと傷を負ってしまった人は、今お話した5つのものを奪われてしまうというわけです。
それらを、加害者を許すことで取り戻す人もいれば、復讐することで取り戻す人もいるというのが、先ほどのやり取りの意味なんですよね。
復讐否定派の人間が多い国、日本。
韓国ドラマでは、復讐を題材にしたものが数多く存在します。
復讐がテーマではないドラマでも、登場人物が復讐肯定派であることは珍しくなく、実際に大人気ドラマである「愛の不時着」で、ヒロインのユン・セリが
と言ってました。
そういった背景を考えるとある意味韓国は、復讐という行為にオープンな国なのかもしれません。
余談ですが、一時期Netflixで必ずランクインしていた復讐ドラマ「ヴィンチェンツォ」の主演であるソン・ジュンギと、ザ・グローリーの主演であるソン・ヘギョがかつて夫婦だったことを知り、ものすごく驚きました。
しかしここ日本ではどうでしょうか?
韓国と違って、復讐否定派の人間がものすごく多い印象を受けます。
それなのに半沢直樹はかなりの高視聴率だったし、日本版Netflixでは、ザ・グローリーが1位のままというおかしな国です。
もしかすると、復讐否定派の人間が多いせいで、本当はそうしたいけど声にできない人が多いのかもしれません。
そんな復讐否定派の人間がこぞって言う台詞がこちらです。
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- 「復讐は何も生まない」
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- 「やり返したら相手と同じレベルになる」
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- 「復讐なんかしても浮かばれないぞ」
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- 「早く忘れて前に進みなさい」
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- 「あなたの大切な人は復讐なんて望んでない」
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- 「許せない人を許しましょう」
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- 「相手より幸せになることが一番の復讐」
などなど。
先に言っておきますと僕は復讐肯定派なので、これらの台詞がゴミにしか見えません。
ちなみに、ChatGPTが登場する少し前、あるAIに「復讐ってよくないことなの?」と聞いたら、次のような答えが返ってきたんです。
ゴミがキレイなゴミになって返ってきました。
自分が経験していない痛みだから好き勝手言える
そして、前述のような台詞を言う復讐否定派の人間ほど、言っちゃ悪いですが、今までぬくぬく生きてきたんだろうなと思っています。
なぜなら、誰かの手によって本当の地獄と絶望を味わわされた人は、簡単に復讐を否定しないからです。
これは日本に限った話ではありませんが、死刑制度がある国では例外なく死刑制度を反対する人たちが現れます。
しかし、死刑制度の廃止運動を率先してやっていたような人の家族や恋人の命が、誰かの手によって奪われてしまったとき。
それまで死刑を反対していたのに、「犯人を死刑にしろ!」と手のひらを返すようにして言う人がいるのだとか。
勘違いしないでいただきたいのは、死刑制度の良し悪しについて言及しているのではありません。
自分が経験していない他人の痛みに鈍感な人ほど、綺麗事を言う傾向にあると言いたいのです。
前述したように、ザ・グローリーの1話目では、見るに堪えないほどのいじめのシーンが展開されます。
一つだけネタバレをさせていただきますと、そのいじめの中には温度をMAXにしたヘアアイロンを身体に押し付けて火傷を負わせるというものがあります。
そしてその火傷は大人になってからも消えることはなく、その痕を見る度に当時のことを嫌でも思い出してしまうんですよ。
復讐否定派の人に言いたいのが、これです。
もし自分や大切に思う誰かが同じことをされたら、それでも復讐は良くないって言えるんですか?ということ。
そこで「良くない」と答えることができる人は、さぞ立派な聖人君子で、お釈迦さまのような人なんだと思います。
加害者に対する気持ちを外野が強制してはいけない。
もちろん、加害者のことを許して前に進める人は、それでいいと思います。
しかし、自分がそうできるからと言って人に強制するのは違うし、それを外野が押し付けてくるのはもっと違います。
冒頭でお話したやり取りのように、復讐することでしか前に進めない人がいるんですよね。
そういう人が、復讐否定派の人間の言うことを真に受けて、加害者をなんとか許そうとすること自体、実は二次被害を受けてるのと同じなんです。
つまり、加害者に傷つけられたことが一次被害で、復讐否定派に相手を許すことを強要されて苦しい思いをするのが二次被害ということです。
今回の記事で何が言いたいかと言うと、復讐したりやり返したりすることでしか前に進めない人がいるから、外野が復讐を否定して止める権利はないということなんですよ。
もちろん、現実世界でドラマのように法に触れるような復讐をするのはやりすぎだと思いますが、そうでなければ、奪われた5つのものを取り返すために徹底的にやり返してもいいと思います。
しかし、ここで厄介になるのが、前述したような復讐否定派の人間がこぞって言う言葉の数々です。
その言葉のせいで、「復讐=いけないこと」という思い込みが根付いている人がかなり多いんですよ。
そういった理由から、次回の記事では復讐否定派の人間の言うことを全否定したいと思います。
最後に、下記動画で「復讐のススメ」として「復讐は悪いことではない理由」について徹底解説しておりますので、ご興味がおありの方はご覧ください。
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