人間関係を良くするために!言い方で損しない方法を教えてやんよ。

withonlineで81回目のコラムがアップされました。

 

 

前回に引き続き、「モラハラ予備軍」がテーマになっております。

 

今回は、こういった人種に遭遇したときやすでにかかわっっている場合、どのように対処すればいいかをお話させていただきましたが、モラハラ予備軍だけでなく、人付き合いの基本は下記記事でお話したとおりです。

 

【人間関係で悩まないために】

 

人間関係の断捨離や線引、もしくは戦い方については、今まで散々お話してきたことでもあるので、今回のブログでそのことに言及するつもりはありません。

 

【自分を守るための戦いに関する記事はこちら】

 

2週に渡りモラハラ予備軍についてコラムを執筆したわけですが、ご覧いただいた人たちの意見で意外に多かったのが、「自分もそうならないように気をつけたい」というもの。

 

なので今回のブログは、「モラハラ予備軍にならないための言い方」について、お話させていただきます。

 

「自分は大丈夫」と思ってる人ほど言い方がまずい。

基本的に言葉って「なんでも言い方」です。

 

下記コラムでお話したとおり、「TPOをわきまえてない」「デリカシーがない」「詮索しすぎ」のどれかに該当しない限り、言い方次第で地雷になるワードや会話は大幅に軽減されます。

 

【言わない方がいいケース】

 

この3つを簡単に説明すると、こういう感じになります。

 

1・TPOをわきまえてない

    • 空気が読めない

例:仕事中で忙しくしているときに、プライベートの話しを振るなど「今その話しする必要ある?」というような内容

2・デリカシーがない

    • 相手に対する配慮や思いやりがない

例:傷ついている人に対して追い打ちをかけるような発言や、人の気持ちをまったく考えない言い方

3・詮索しすぎ

    • 自分の聞きたいことしか聞かない

例:相手を疑った状態で根掘り葉掘り聞いたり、プライベートを土足で踏み荒らすような聞き方

 

モラハラ予備軍になりやすい人って、言い方が「2」と「3」になっていることが多いですね。

 

ちなみに、ここまで読まれた人の中で「分かるー」「そういうヤツいるー」で軽く済ませている人は注意しましょう。

 

逆に、「自分は大丈夫かな?」「無意識にそうなってないかな?」と心配になった人は大丈夫です。

 

言い方だけに限らずなんでもそうなんですが、「できている」という前提の人って、自分のことは気にしないけど、人のことは気にするんですよ。

 

これとは逆に「自分のことに置き換えて気にする」人は、「できている」という前提を作ってないので自分を過信してないし、気をつけているから大きな失敗はしません。

 

詐欺に遭った人の多くが「自分が騙されるなんて思ってなかった」と言うように、人間って「自分は大丈夫」と思っていることほど、大丈夫じゃないんですよね。

 

モラハラも予備軍も、「自分の言い方がまずいかもしれない」って自覚がないことを、忘れてはいけません。

 

なので、「自分の言い方は大丈夫だろう」とたかをくくってる人ほど、言い方がまずいというケースがあまりにもよくあるんですよ。

 

どうして当の本人がそれに気づかないかというと、いちいち誰も言ってくれないし、教えてくれないからです。

 

多くの場合、「あいつの言い方、いちいちキツいよな」というように、影で言われて終わりです。

 

大人になればなるほど、耳が痛いことを言ってくれる人の数が減ってくることがほとんどですから、「誰にも言われない=大丈夫だから言われない」とは限らないんですよね。

 

むしろ言われないのは、「言いたいことはあるけど揉めたくないし、波風立てたくないから言わないだけ」ということが圧倒的に多いといえるでしょう。

 

なので、モラハラ予備軍になりたくない人は、自分のことに置き換えて気にしながら読んでいただけると幸いです。

 

僕も自分に置き換えつつ気にしながら、今この記事を書いています。

 



 

日本人は相手の背景を読み取るのが苦手な人が多い。

このブログでも何度もお話していることではありますが、日本人は「右にならえ種族」と呼ばれるぐらい、人と同じことをしていると安心する人間が多いです。

 

だからそういう人たちは、何かが流行ったら一斉にそれに飛びつきます。

 

しかも、それが好きだから飛びついているというよりか、「みんなが飛びついてるから、きっと良いものに違いない」という前提の人が多いでしょうね。

 

他にも、元号が令和になっても「みんな仲良く」がスローガンの小学校があります。

 

「そんなん絶対に無理やで?」って話しじゃないですか。

 

だって、クラスメートのみんなと仲良くするって、山の手線で同じ車両に乗ってる人全員と仲良くするのと同じようなことだからです。

 

しかも、ものを教える立場の教師ですらも、「なんでみんなと仲良くしないといけないの?」と聞いたところで、ちゃんと答えられる人はほとんどいないだろうし、好きで一人で遊んでる子どもに対して「みんなと遊びなさい」と強制する先生すらいるぐらいです。

 

つまり、日本って個性が尊重されにくい文化が根付いてしまっているんですよ。

 

人と同じことをしてない人は理解されにくいし、好きでそうしていることを否定されがちということです。

 

 

もちろん、昔に比べるとかなり個性が尊重される世の中になってきているのは事実ですが、いまだにお金を持ってる人や社会的地位が高い人のことを勝ち組と言い、女性の幸せは結婚と出産といった風潮がまかり通っていることを考えると、まだまだだといえるでしょう。

 

たとえば、ここにアルバイトでその日暮らしの50代の男性がいたとします。

 

この人は、「別に必要最低限のお金さえ稼げればいい」と考えていて、バイトが終わってから家に帰り、ストロングゼロのロング缶を飲みながらTVを見るのが至福のひと時だと言います。

 

「そのあと、家の中で好きなことをしながら過ごしているから、僕は今の生活に満足してるし、十分に幸せだ」と彼は言うんですね。

 

しかし、前述したような典型的「ザ・日本人」とも言える人たちは、この男性の背景を考えられず「アルバイトでその日暮らしの50代男性」という部分しか見ないんですよ。

 

そして、「50代にもなってバイトって・・・ねえ?」というように、自分が思う幸せの基準でものを考え、好き勝手なことを言うわけです。

 

相手の背景を考えるって、「その人の裏側を汲み取る」こと。

 

これができない人ほど、主観でしか物事を考えられないし、相手の気持ちを考えることもできません。

 

その結果が、「言い方のまずさ」につながります。

 

 

いくら影で言うだけだったとしても、相手の裏側を読み取れない人は、かならずどこかの場面でまずい言い方や間違った言葉のチョイスをしていることがかなりありますね。

 

しかし前述したように、そのことを指摘してくれる人の方が少ないので、自覚しない限り気づけないというわけです。

 

恋愛でよくある「決めつけ」が起こるのも、背景が読み取れないから。

もう一つ、好きな男性の態度が冷たい、素っ気ないと感じたときに多くの女性が思う「私のこと嫌いなんだ」といった決めつけ。

 

これももちろん、相手の背景を考えられないことで起こる現象です。

 

恋愛を難しいものと考えている女性がいますが、何が難しいって、相手に対しての接し方じゃないんですよ。

 

感情のコントロールです。

 

恋愛を難しく感じている女性のほとんどに共通しているのが、自分で難しくしているということ。

 

つまり、自分の感情に振り回されてるから、相手のことがよく分からなくなるんですよ。

 

普段は思いやりがあり人に優しい女性でも、誰かに恋愛感情を抱いてしまうと平常心ではいらないというケースがよくあります。

 

その結果、深読みして勘ぐって、決めつけてしまう。

 

今現在の相手の態度だけを見るから、こういった現象が起きるわけです。

 

しかも、「私のこと嫌いなんだ」「私に興味がないんだ」となんでもかんでも自分に結びつけて考えるから、余計ややこしくなります。

 

好きな男性の態度が冷たかったり素っ気なかったりするのは、ただ寝不足なだけかもしれないし、仕事で嫌なことがあって機嫌が悪いだけかもしれない。

 

もしかしたら、「今日の晩飯、何食べよっかな」とどうでもいいことを考えているだけかもしれない。

 

考えだしたらきりがありませんが、相手がそうなった背景を考えると、無数の可能性が浮上するわけですよね。

 

それなのに、すぐ自分のことに結びつけて考えるのは、自意識過剰と言わざるを得ないでしょう。

 

「自分は相手のことばかり考えてるから、相手も同じ」という前提が、この現象を作ってしまうわけです。

 

今お話した恋愛でよく起こる決めつけの場合、相手に思ってることを言わないケースの方が多いので、言い方のまずさに発展することはそれほどありません。

 

しかし、言うまでもなく言い方がまずい人は、「自分がそうだから相手も同じはず」という前提を勝手に作ってます。

 

「なぜその人がそうしているのか?」を知ろうとすることも大事。

相手の背景を考えるには、「なぜその人がそうしているのか?」というプロセスに目を向けることも大切です。

 

今お話したように、「自分がそうだから相手も同じはず」という前提の人は、このプロセスに目を向けることができません。

 

相手も自分と同じなら衝突することはありませんが、そうじゃない場合。

 

言い方がまずい人は、相手が自分と同じじゃないと分かったとき、全否定してくることがめちゃめちゃ多いです。

 

たとえば、たばこも吸うしお酒も飲む人が、非喫煙者であり無飲酒の人に対してよく言う「生きてて楽しい?」といった嫌味。

 

たばことお酒をやってないだけで、その人の人生が「楽しくなさそう」と決めつけているから、このような台詞が出てくるわけです。

 

さらに、その人が「なぜたばこを吸わないのか?」「なぜお酒を飲まないのか?」というプロセスも一切無視ですよね。

 

そういえば僕自身が遭遇した話で、一つ思い出した過去があります。

 

内容自体は大したことがありませんが、かなり印象に残った出来事だったんですね。

 

数年前、とある場所で初対面の男性がいきなりこんなことを言ってきたんです。

 

携帯、何使ってるんですか?

え?Android?

え!?iPhoneじゃないんですか!

絶対iPhone使った方がいいですよ!

Appleはやっぱりすごいし、Androidなんかやめた方がいいですって!

 

「お前みたいなAndroid全否定のApple狂信者がいるから、一緒にされたくないし持ちたくないねん」と思いましたし、大概のことでは怒らない僕も「こいつ、シバいたろかな」とさすがにイラッとしました。

 

「そんなしょうもないことで」と思った方もいらっしゃるかもしれませんが、当時、僕が頑なにApple製品を持たなかった理由はこれ以外にもあったんですね。

 

だからといって、彼のような無礼者以外でiPhoneやMacを使ってる人を否定したことはないし、Appleが良い製品を作っているのは百も承知の上です。

 

ただ、いろんな理由があって個人的に持ちたくなかっただけなんです。

 

その背景や経緯を聞こうともせず、初対面で使ってるものにケチつけられたから、盛大にイラッとしました。

 

その後、この男性と話す機会は何度かありましたが、経験上このタイプの人種と仲良くなったことが一度もないので、一切かかわっていません。

 

「ていうか、初対面の人間に嫌なこと言われてイラッとしてんのに、なんでこっちから折れなあかんねん」という話しです。

 

「人の気持ちを考える」という言葉の意味。

言うまでもなく、デリカシーがない人は人の気持ちを考えることができません。

 

しかし、一般的に「優しい」と言われる人の中にも、人の気持ちを考えられないケースが結構あるんですね。

 

とくに人の顔色を伺って生きている人ほど、「人の気持ちを考える」という言葉の意味を間違って解釈していることがよくあります。

 

まず、「人の気持ちを考える」とはこういうことです。

 

    • 自分の言動によって、相手がどういう感情を抱くか想像する
    • 相手が抱いている感情がなぜ沸き起こったのか、その背景と経緯を汲み取る

 

しかしこの言葉の意味を間違って解釈している人は、次のように考えています。

 

自分の言動によって、相手にどう思われるか想像する

 

 

つまり、「自分がどう思われるか」が先に来ているので、「自分のことしか考えてない」んですね。

 

誰かと人間関係を築いていると、「これは言えない・言っちゃいけない」という言葉が出てきます。

 

ここで人の気持ちを考えられる人なら、「相手を傷つけたくないから言わない」なんです。

 

こういう人があえて発言しない言葉は、「相手を傷つける可能性があるもの」になります。

 

しかし、人の気持ちを考えるという言葉を間違って解釈している人の多くは、「自分がどう思われるか?」が前提にあるので、「言ったことにより、自分が傷つく可能性がある言葉は言わない」になるんです。

 

「人の気持ち」じゃなくて「自分の気持ち」の方に目を向けてしまうんですね。

 

 

その結果、「思っていることが言えない・聞けない」になるわけです。

 

本当に優しい人って、人の気持ちを考えて発言できる人のことを言います。

 



 

じゃあ言い方がまずくならないようにするには、どんな言い方をすればいいのか?

以上を踏まえた上で、「どんな言い方を心がければいいのか?」をお話させていただきます。

 

思ったことをすぐ口に出す人っているじゃないですか。

 

こういう人って「思ったことがある→発言する」というように、言葉を発する段階までの「間が抜けてる」んですよ。

 

その結果、失言につながったり、相手を不快にさせることがあったりするわけです。

 

逆にそうじゃない人は、発言するまでにかならずワンクッションがあるんですよ。

 

どういうことかというと、次のようになります。

 

思ったことがある

相手の背景や経緯(事情)を考える

相手の事情を考えた上で、どういう言い方がベストかを考える

発言する

 

というように。

 

言い方がまずい人や思ったことをすぐ口に出す人って、「今現在の相手の状態」しか見てないんですよ。

 

しかし、言い方で人を不快にさせることがほとんどない人は、かならず「今現在の相手がそうなった背景や経緯」の方に目を向けます。

 

 

そこに目を向けないままでいると主観が凝り固まってしまい、言い方がまずくなるだけではなく、相手のことをいつまで経っても理解することができないんです。

 

それが何を意味するかというと、誰かと深い人間関係を形成できないことにつながるんですね。

 


以上になります。

 

これは大事なことなので覚えておいていただきたいのですが、相手に思ったことを正しく言いたいのであれば、「先に自分が来ないといけない」んです。

 

つまり、「自分が思ったことや言いたいこと」を最初に持ってくること。

 

前述したように、人の気持ちじゃなく自分の気持ちを考えてしまう人の多くは、言いたいことよりも先に「自分がどう思われるか?」が先に来てしまうので、言葉が正しく伝わらないんですよ。

 

 

その前提を作っている間は、どんなに言い方を考えて伝えたところで、しっかりと伝わっていないことが圧倒的に多いのでご注意を。

 

 

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